旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ
2024/03/29 (Fri)
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2011/06/18 (Sat)
ノルマンディー上陸作戦を記憶するビーチ No.3
イギリス軍が上陸したゴールドビーチにあるD-Day博物館で、ノルマンディー上陸作戦を詳しく勉強しましたが、今度は実際に「大西洋の壁」を見学することにしましょう。
インターネットとGoogle mapで息子が事前に調べて来ていたので、車に乗り込んだ後は携帯カーナビに目的地を入れて出発です。
やってきたのは、ゴールデンビーチのあるArromanches(アロマンシェス)と、西に位置するオマハビーチとの間に挟まれた、Longues Sur Mer(ロング・シュル・メール)です。
崖の上になるここらの地域には「大西洋の壁」が続いていましたが、戦闘で大部分が破壊され、現存している壕はわずかです。
その中でも、使われた兵器と共に残っているのは、ノルマンディーではここだけです。
見学は無料なので、ほっと一息(笑)
Longues-sur-Mer battery(Wikipedia 英語版)
Batterie Longues sur Mer(Wikipedia ドイツ語版)
下にGoogle mapを持ってきました。
下部に4基、上部に1基のBattery(砲台)が見えています。
ドイツ語でもBatterieとなっていますが、Bunker(掩蔽壕:えんぺいごう)と言ったほうがいいかも。
ここが、今回の見学地です。
小さな駐車場に車を止めて、見学に出発です。
すぐに壕が見えてきました。
攻撃を受けて半壊した壕
こちらは完璧に残っています
壕の上に登った若い見学者たち。向こうの壕にもたくさん登っています。
見学に来た若い人たちが楽しそうに壕に登っていましたが、これも平和になった象徴ですね。
すぐ隣は上陸作戦当日に3000人以上のアメリカ軍死者を出した、「血のオマハ」と呼ばれたオマハビーチになります。
この壕から海に向けてドイツ軍が射撃をし、海の上のアメリカ軍艦が打った砲撃がビュンビュン飛んできました。
地図を見ると、壕のある前の畑に丸い跡がたくさんついています。
よく見ると、隣の畑にも丸い跡が見えます。
これはアメリカ軍が打った砲弾だと思われます。
地面からはそんな跡が未だに残っているなんて全くわかりませんが、空からだとよくわかりますね。
ローマ時代の町の跡も、地面からでは全く分からないのに、航空写真にくっきり浮かび上がっていることがよくあります。
そこだけ少しくぼんでいたり、隆起していたり、または土壌の変化からいつまでも昔の跡が残っている場所です。
左は畑に浮かび上がったローマ時代の建物の跡。
右は、土壌の違いでの豆の生育の差。
画像はクリックで拡大します。
さて、ドイツが公開している当時の写真がWikipediaに載っていたので、ここにも載せます。
この場所ではないですが、どんな感じだったのか少しはわかるでしょうか?
海岸に設置された壕
ぶ厚いコンクリートで攻撃を遮断する
壕のそばに掘られた溝
ここから海の方角に歩くと、崖に面したところにもう少し規模の大きな壕がありました。
砂に埋まっていたのを掘り出したんだそうです。
入口は上で、真っ暗な内部に入っていくと、広い部屋に出ます。
部屋は海側に砲撃用の隙間が細く開いているのですが、外から見ると下の写真になります。
黒い犬を連れた人が覗き込んでいるのが砲撃用の窓
向こうの壕も、こっちの屋根にもぼこぼこした穴が着いているけど、これは戦闘でできた穴と考えるのが妥当でしょう。
どんなすさまじい戦闘があったのか、私たちは想像するだけですが、それをありがたく思わざるをえません。
この周りは畑になっていますが、よく見るとあちこちに壕の跡がわずかに残っています。
完全に破壊されて、撤去された壕なんでしょうね。
せっかく来たのだからと、少し歩いてみることにしました。
壕の前を通る道路をアロマンシェスのほうに歩いたら、あのマルベリー港に使われた防波堤後が見えるかもしれない。
途中にある土埃の立つ駐車場にはたくさんキャンピングカーが止まっていました。
夏場は観光客もたくさん来るんでしょうね。
天気も良く、気持ちのいい散歩道を東へ向かって歩く人は他にもいました。
何度か崖っぷちに行ってみたけど、ゴールデンビーチからははるかに離れていて、防波堤跡を見るには遠すぎるということだけ。
でも、この日は運がよかったようです。
崖の上昇気流に乗って滑空するパラグライダー
左側は垂直な絶壁
もしかしたら、駐車場にあったキャンピングカーはパラグライダー達だったのかもしれません。
駐車場のそばの崖から、何人もが空に繰り出していました。
当時激しい戦闘があった場所で、今はのどかにパラグライダー見物ができるんです。
やはり平和が一番ですね。
ゴールドビーチの防波堤を見られるところまでは何時間も歩かないといけなそうなので、回れ右して駐車場に返ってきました。
帰り道からは、最初に見た砲列の全景が遠くに見えます。
ロング・シュル・メールの砲列
ノルマンディーには「大西洋の壁」がたくさん残っています。
破壊されたものから、ここのように完璧に残っているものまでありますが、どの砲台も歴史を物語っています。
ノルマンディーでは、北海岸の他に東海岸にも壁が存在しました。
旅行の際に訪れてみたい方は、下のサイトを参照されるといいでしょう。
ドイツ軍の守備壕のある場所の名前、地図、写真などが公開されているので、プランを立てるのに役立つと思います。
The Atlantik Wall In Normandy(英語)
インターネットとGoogle mapで息子が事前に調べて来ていたので、車に乗り込んだ後は携帯カーナビに目的地を入れて出発です。
やってきたのは、ゴールデンビーチのあるArromanches(アロマンシェス)と、西に位置するオマハビーチとの間に挟まれた、Longues Sur Mer(ロング・シュル・メール)です。
崖の上になるここらの地域には「大西洋の壁」が続いていましたが、戦闘で大部分が破壊され、現存している壕はわずかです。
その中でも、使われた兵器と共に残っているのは、ノルマンディーではここだけです。
見学は無料なので、ほっと一息(笑)
Longues-sur-Mer battery(Wikipedia 英語版)
Batterie Longues sur Mer(Wikipedia ドイツ語版)
下にGoogle mapを持ってきました。
下部に4基、上部に1基のBattery(砲台)が見えています。
ドイツ語でもBatterieとなっていますが、Bunker(掩蔽壕:えんぺいごう)と言ったほうがいいかも。
ここが、今回の見学地です。
小さな駐車場に車を止めて、見学に出発です。
すぐに壕が見えてきました。
攻撃を受けて半壊した壕
こちらは完璧に残っています
壕の上に登った若い見学者たち。向こうの壕にもたくさん登っています。
見学に来た若い人たちが楽しそうに壕に登っていましたが、これも平和になった象徴ですね。
すぐ隣は上陸作戦当日に3000人以上のアメリカ軍死者を出した、「血のオマハ」と呼ばれたオマハビーチになります。
この壕から海に向けてドイツ軍が射撃をし、海の上のアメリカ軍艦が打った砲撃がビュンビュン飛んできました。
地図を見ると、壕のある前の畑に丸い跡がたくさんついています。
よく見ると、隣の畑にも丸い跡が見えます。
これはアメリカ軍が打った砲弾だと思われます。
地面からはそんな跡が未だに残っているなんて全くわかりませんが、空からだとよくわかりますね。
ローマ時代の町の跡も、地面からでは全く分からないのに、航空写真にくっきり浮かび上がっていることがよくあります。
そこだけ少しくぼんでいたり、隆起していたり、または土壌の変化からいつまでも昔の跡が残っている場所です。
左は畑に浮かび上がったローマ時代の建物の跡。
右は、土壌の違いでの豆の生育の差。
さて、ドイツが公開している当時の写真がWikipediaに載っていたので、ここにも載せます。
この場所ではないですが、どんな感じだったのか少しはわかるでしょうか?
海岸に設置された壕
ぶ厚いコンクリートで攻撃を遮断する
壕のそばに掘られた溝
ここから海の方角に歩くと、崖に面したところにもう少し規模の大きな壕がありました。
砂に埋まっていたのを掘り出したんだそうです。
入口は上で、真っ暗な内部に入っていくと、広い部屋に出ます。
部屋は海側に砲撃用の隙間が細く開いているのですが、外から見ると下の写真になります。
黒い犬を連れた人が覗き込んでいるのが砲撃用の窓
向こうの壕も、こっちの屋根にもぼこぼこした穴が着いているけど、これは戦闘でできた穴と考えるのが妥当でしょう。
どんなすさまじい戦闘があったのか、私たちは想像するだけですが、それをありがたく思わざるをえません。
この周りは畑になっていますが、よく見るとあちこちに壕の跡がわずかに残っています。
完全に破壊されて、撤去された壕なんでしょうね。
せっかく来たのだからと、少し歩いてみることにしました。
壕の前を通る道路をアロマンシェスのほうに歩いたら、あのマルベリー港に使われた防波堤後が見えるかもしれない。
途中にある土埃の立つ駐車場にはたくさんキャンピングカーが止まっていました。
夏場は観光客もたくさん来るんでしょうね。
天気も良く、気持ちのいい散歩道を東へ向かって歩く人は他にもいました。
何度か崖っぷちに行ってみたけど、ゴールデンビーチからははるかに離れていて、防波堤跡を見るには遠すぎるということだけ。
でも、この日は運がよかったようです。
崖の上昇気流に乗って滑空するパラグライダー
左側は垂直な絶壁
もしかしたら、駐車場にあったキャンピングカーはパラグライダー達だったのかもしれません。
駐車場のそばの崖から、何人もが空に繰り出していました。
当時激しい戦闘があった場所で、今はのどかにパラグライダー見物ができるんです。
やはり平和が一番ですね。
ゴールドビーチの防波堤を見られるところまでは何時間も歩かないといけなそうなので、回れ右して駐車場に返ってきました。
帰り道からは、最初に見た砲列の全景が遠くに見えます。
ロング・シュル・メールの砲列
ノルマンディーには「大西洋の壁」がたくさん残っています。
破壊されたものから、ここのように完璧に残っているものまでありますが、どの砲台も歴史を物語っています。
ノルマンディーでは、北海岸の他に東海岸にも壁が存在しました。
旅行の際に訪れてみたい方は、下のサイトを参照されるといいでしょう。
ドイツ軍の守備壕のある場所の名前、地図、写真などが公開されているので、プランを立てるのに役立つと思います。
The Atlantik Wall In Normandy(英語)
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