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2010/12/06 (Mon)
人気番組「Wetten, dass」の視聴者の目前で大事故が・・・
4日(土曜日)の晩に放送されたZDF(国営放送局)の長寿人気番組「Wetten, dass..!」で、挑戦者が重傷を負う事故が起きました。
いつも視聴率のいい番組で、生で全国に放送されていたため、この事故の目撃者になった視聴者は相当の数に上ります。
「Wetten, dass..!」は、一般視聴者に面白いアイデアの賭けを応募で募り、その中で優れたアイデアを出した挑戦者が、全国の視聴者の前で実際に挑戦する番組です。
みな事前に何度も練習していますが、本番でいつも成功するとは限りません。
その挑戦が成功するか否か、番組に登場する有名人やスターたちが賭けるのですが、賭けに負けたら罰ゲームをしないといけないところも番組の人気の一つでもあります。
賭けにもいろいろあって、目隠しして匂いや手触り、感触だけで50個の物の中から特定の物をピタリと当てたり、驚異的な頭脳ですごい桁の暗算をしたり、動物に何かをさせたりするおとなしいものから、ブルドーザーでサッカーをしたり、ショベルカーでハーモニカを演奏したりと技術を駆使する演技派、お腹の上に車を走らせる危険なスタント挑戦まで様々です。
どんな賭けなのか、今までの挑戦者を少しご紹介します。
こうしてみると、楽しい「賭け」の中に、たくさんの「危険な賭け」が混ざっていたのがよくわかりますね。
さて、今回の事故についてですが、これは番組の最初の挑戦でした。
挑戦内容は、走ってくる5台の車に向かってジャンプし、それぞれの車の上で1回転して着地するというもの。
挑戦者のKさんは俳優兼スタントマン。
高くジャンプするために、ジャンピング・スティルトという特別な器具を足につけていました。
実際のスタントマン経験を生かした挑戦で、練習時には問題なくクリアしていたそうです。
本番での挑戦では、1台目クリア。2台目見送り。3台目クリア。
問題の事故は、4台目の車の時でした。
事故後に報道された各種記事での説明によると、Kさんがジャンプしたあと、回転するときに頭が車に接触し、首の骨に損傷を受けたためだそうです。
着地後にそのまま倒れ、身動きしなくなってしまったKさんの状態にすぐに医者が呼ばれ、ホールいた観客から現場を隠すために黒幕が貼られました。
テレビカメラはすぐさま現場から離れ、ホールの観客を映すのみ。
事故の瞬間は放送されず、床に倒れたKさんがちらっと映っただけだったので、テレビの前にいた視聴者の中には、中断の長さから事態の大きさに気が付いた方もたくさんいたと思います。
人気司会者のトーマス・ゴットチャルク氏は事故の発生に大きなショックを受けたようで、しばらくの番組中断のあとに、この日の番組の放送をその時点で打ち切ることを番組プロデューサーと決断。この時の決断は正しかったと、後の報道でいろいろな人たちから支持されています。
1981年のスタートから現在まで続く、ヨーロッパで一番成功した番組である「Wtten, dass..!」にはよく豪華なゲストが登場します。
この日のゲストはロビー・ウィリアムス、フィル・コリンズ、チャー、キャメロン・ディアスなどが予定されていましたが、事故に遭ったKさんの賭けの相手であるOtto Walke(オットー・バルケ:コメディアン)以外は、Kさんを心配する声を残して会場を去っていきました。
Kさんはすぐにデュッセルドルフの大学病院に運ばれました。
事故直後、意識もあって麻痺しているところはどこもない、と番組内で報告されましたが、翌日の5日の朝になってから容態が悪化。
麻痺が出始めたということで、2時間余りに及ぶ緊急手術が行われ、現在は人工昏睡の処置をされているということです。
担当医師の説明によると、生命に危険はないが、首の脊椎が損傷し、骨髄にも損傷が及んでいて重体であり、現在の時点ではまだ結果をうんぬんいうことはできないということです。
「この番組の司会者として最悪なのは、番組中に事故が起こることだ」と話したゴットチャルク氏は番組で、「Kさんの怪我の検査が終わるまでは、番組を続けられない」と明言したほか、「Kさんは練習の時もちゃんとクリアしていた」と強調。
彼はその司会のスタイルで人気がありますが、自分の意見をしっかり持った人です。
この事故のために司会を辞任するかどうかという質問には、「降りるのは簡単だ。続けるのは難しい」と答え、司会を続けることを明らかにしました。
半分彼で持っている「Wtten, dass..!」ですから、彼が司会を降りると視聴率にも大きく影響しそうですがね。
また、この事故で視聴率合戦の問題も急浮上してきました。
RTLとの視聴率合戦で、視聴者を引き付ける派手な賭けに傾きがちな現状を批判する声が出ていますが、こういうのはいつも後から来るんですよね。
今までの「賭け」を改めて見てみると、とんでもなく危険なものがぞろぞろ出てきます。
何もなければ目をつむるという、安易な楽天主義があったのかもしれません。
番組開始29年目に起こった大きな事故を機会に、検査の基準が再検討されるようです。
成功する自信があったKさんの容体は、今のところ変わりません。
1年後に元の体になれるかどうかも、今の時点では全く分からないそうです。
Kさんの状態が早くよくなり、いつか元の健康な体に戻れますように、こころから お祈りいたします。
この記事は下記の記事を参考にしています。
写真やビデオもありますので、興味のある方はご覧になってください。
Wettkandidat liegt im künstlichen Koma
Unfall bei Wtten, dass..!
追記:
Kさんに関する記事が出てきましたので、お知らせします。
人工昏睡に入っていたKさんが目覚めました。
しかし、腕と足に依然マヒが残っていたため、再度の手術が行われました。
担当医師の説明によりますと、Kさんの完全な回復は残念ながら見込めないそうです。
自ら応募した挑戦での一瞬の事故で、23歳の青年の人生が大きく変わってしましまいた。
kさんのマヒが少しでもなりますように、お祈りいたします。
いつも視聴率のいい番組で、生で全国に放送されていたため、この事故の目撃者になった視聴者は相当の数に上ります。
「Wetten, dass..!」は、一般視聴者に面白いアイデアの賭けを応募で募り、その中で優れたアイデアを出した挑戦者が、全国の視聴者の前で実際に挑戦する番組です。
みな事前に何度も練習していますが、本番でいつも成功するとは限りません。
その挑戦が成功するか否か、番組に登場する有名人やスターたちが賭けるのですが、賭けに負けたら罰ゲームをしないといけないところも番組の人気の一つでもあります。
賭けにもいろいろあって、目隠しして匂いや手触り、感触だけで50個の物の中から特定の物をピタリと当てたり、驚異的な頭脳ですごい桁の暗算をしたり、動物に何かをさせたりするおとなしいものから、ブルドーザーでサッカーをしたり、ショベルカーでハーモニカを演奏したりと技術を駆使する演技派、お腹の上に車を走らせる危険なスタント挑戦まで様々です。
どんな賭けなのか、今までの挑戦者を少しご紹介します。
綱渡りしながら、お尻で風船割り
歌ってる挑戦者のお腹の上を車が通る(3分ほど飛ばしてください)
舌の感触だけで、サボテンの種類をあてる
ショベルカーで塔を上る
歌ってる挑戦者のお腹の上を車が通る(3分ほど飛ばしてください)
舌の感触だけで、サボテンの種類をあてる
ショベルカーで塔を上る
こうしてみると、楽しい「賭け」の中に、たくさんの「危険な賭け」が混ざっていたのがよくわかりますね。
さて、今回の事故についてですが、これは番組の最初の挑戦でした。
挑戦内容は、走ってくる5台の車に向かってジャンプし、それぞれの車の上で1回転して着地するというもの。
挑戦者のKさんは俳優兼スタントマン。
高くジャンプするために、ジャンピング・スティルトという特別な器具を足につけていました。
実際のスタントマン経験を生かした挑戦で、練習時には問題なくクリアしていたそうです。
本番での挑戦では、1台目クリア。2台目見送り。3台目クリア。
問題の事故は、4台目の車の時でした。
事故後に報道された各種記事での説明によると、Kさんがジャンプしたあと、回転するときに頭が車に接触し、首の骨に損傷を受けたためだそうです。
着地後にそのまま倒れ、身動きしなくなってしまったKさんの状態にすぐに医者が呼ばれ、ホールいた観客から現場を隠すために黒幕が貼られました。
テレビカメラはすぐさま現場から離れ、ホールの観客を映すのみ。
事故の瞬間は放送されず、床に倒れたKさんがちらっと映っただけだったので、テレビの前にいた視聴者の中には、中断の長さから事態の大きさに気が付いた方もたくさんいたと思います。
人気司会者のトーマス・ゴットチャルク氏は事故の発生に大きなショックを受けたようで、しばらくの番組中断のあとに、この日の番組の放送をその時点で打ち切ることを番組プロデューサーと決断。この時の決断は正しかったと、後の報道でいろいろな人たちから支持されています。
1981年のスタートから現在まで続く、ヨーロッパで一番成功した番組である「Wtten, dass..!」にはよく豪華なゲストが登場します。
この日のゲストはロビー・ウィリアムス、フィル・コリンズ、チャー、キャメロン・ディアスなどが予定されていましたが、事故に遭ったKさんの賭けの相手であるOtto Walke(オットー・バルケ:コメディアン)以外は、Kさんを心配する声を残して会場を去っていきました。
Kさんはすぐにデュッセルドルフの大学病院に運ばれました。
事故直後、意識もあって麻痺しているところはどこもない、と番組内で報告されましたが、翌日の5日の朝になってから容態が悪化。
麻痺が出始めたということで、2時間余りに及ぶ緊急手術が行われ、現在は人工昏睡の処置をされているということです。
担当医師の説明によると、生命に危険はないが、首の脊椎が損傷し、骨髄にも損傷が及んでいて重体であり、現在の時点ではまだ結果をうんぬんいうことはできないということです。
「この番組の司会者として最悪なのは、番組中に事故が起こることだ」と話したゴットチャルク氏は番組で、「Kさんの怪我の検査が終わるまでは、番組を続けられない」と明言したほか、「Kさんは練習の時もちゃんとクリアしていた」と強調。
彼はその司会のスタイルで人気がありますが、自分の意見をしっかり持った人です。
この事故のために司会を辞任するかどうかという質問には、「降りるのは簡単だ。続けるのは難しい」と答え、司会を続けることを明らかにしました。
半分彼で持っている「Wtten, dass..!」ですから、彼が司会を降りると視聴率にも大きく影響しそうですがね。
また、この事故で視聴率合戦の問題も急浮上してきました。
RTLとの視聴率合戦で、視聴者を引き付ける派手な賭けに傾きがちな現状を批判する声が出ていますが、こういうのはいつも後から来るんですよね。
今までの「賭け」を改めて見てみると、とんでもなく危険なものがぞろぞろ出てきます。
何もなければ目をつむるという、安易な楽天主義があったのかもしれません。
番組開始29年目に起こった大きな事故を機会に、検査の基準が再検討されるようです。
成功する自信があったKさんの容体は、今のところ変わりません。
1年後に元の体になれるかどうかも、今の時点では全く分からないそうです。
Kさんの状態が早くよくなり、いつか元の健康な体に戻れますように、こころから お祈りいたします。
この記事は下記の記事を参考にしています。
写真やビデオもありますので、興味のある方はご覧になってください。
Wettkandidat liegt im künstlichen Koma
Unfall bei Wtten, dass..!
追記:
Kさんに関する記事が出てきましたので、お知らせします。
人工昏睡に入っていたKさんが目覚めました。
しかし、腕と足に依然マヒが残っていたため、再度の手術が行われました。
担当医師の説明によりますと、Kさんの完全な回復は残念ながら見込めないそうです。
自ら応募した挑戦での一瞬の事故で、23歳の青年の人生が大きく変わってしましまいた。
kさんのマヒが少しでもなりますように、お祈りいたします。
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No Title
私は視聴率対抗馬のRTLの方を観てて,ちょうどCMになったからZDFに番組を変えたんです.そしたら写るはずのゴッシャルク氏が出ず,映画がやっていて,息子と2人で<おかしいよね!>,,と言ってたんです。
次の朝、ネットでのこの事件を知ってビックリしました。ネットから、事件が起こった時の映像を観ました.大勢の観客、そして膨大なかずの視聴者の方は、ショックを隠しきれないと思います。
私が思うに、番組を中断したのは当たり前の決断であって、逆に意識不明で倒れている人がいるのに、すぐ中断せず、30分も観客をそのまま会場内に残すなんて、ありえない話!
ゴッシャルク氏の意見がK氏と違っていたのは,彼は前日のテストで、<まだ完全に出来てない>と言っていたそう。!完全にできてなく、練習の時も2度程、危ない目にあっていたのに、、、。
視聴率合戦の餌食にされた,,,と言っても過言ではないでしょうか?
そして彼もこの賭けを成功させることによって、自分が有名になりたかった、、、という野心もなきにしもあらずだったのではないか、、、。
そして変な意味、契約社会のTV業界。
きっと<もし万が一のことがあっても、制作会社側は一切責任を取らない。>、、、みたいな契約書にサインしただろうし、、、、。
ビデオにもあるように、<お腹の上を車が通る!>だって、非常に危険な賭け。(私はこのとき、生放送観てました。)
彼が命をとりとめたとしても,一生、マヒが残るような身体になったら、きっとこの番組は続けていかれないのではないでしょうか。番組のイメージが完全に壊れたわけだから!
少なくともゴッシャルク氏は、番組を降りるのではないかな、、と私は思うけど。
なにせ主人が、TV関係の仕事に関わっているもので、私はこのことについて熱く語ってしまいました。
これを機会に、TV業界も<視聴率だけとれば良い!>,,という考え方を見直して欲しいと思う。
とにかくK氏が、早く元気になられますように!
jimmyさんへ
Kさんが車をジャンプするところは映されなかったので、着地後の彼が床に倒れているのを見て「あれ?」と思いました。
スタッフはその時、パニック状態だったと思います。
何せ予期しない大きな事故でしたし。
そのせいで対応が遅れたんじゃないかしら。
番組のトップからの指示がないから、カメラマンも観客や司会者をずっと映してましたしね。
ああいうときは、本当はテレビ画面が急に他の映像や画面に切り替わるのが普通なんですが・・・
前日の練習時にKさんが着地したあと倒れこんで、すぐに起き上った話はどこかの記事で読みました。
しかし本人が<まだ完全に出来てない>と言うなんて、そんな状態で応募したKさんは何を考えてたのかしら。・・・
もしKさんが不完全なまま番組に出たのだとしたら、有名になる夢に急ぎすぎましたね。
jimmyさんの旦那さんはTV関係ですか。
それじゃ裏側をよく知ってますね。
契約には思いつかなかったけど、確かにサインさせられてるでしょうね。
ハイリスクスポーツ保険に入っていたかどうか、気になるところです。
番組は今後、危険な賭けは全部排除すると思いますが、Kさんの容態がはっきりする頃にまたリアクションがあるかもしれませんね。
これを機に、他の局でも会議が開かれるじゃないかしら。
まだ23歳のKさんが重度障碍者にならないように、心から祈りたいです。
No Title
セットもこっていますね。
綱渡りしながらお尻で風船を割るとか、舌でサボテンの名前を当てるとか「よく考えつくものだ」と思いました。
しかし、Kさんの事故には血の気が引きますねぇ・・・
これは目撃したくない。ずっとトラウマになりそうで・・・。
Kさん自身は「できる!可能性に挑戦して有名になりたい」とか思ったかもしれないけど、テレビで放送するって事はこういう事なんですね
成功すればいいけど、失敗したら多くの人を巻き込むし、自分の最悪の状態も知れ渡ってしまう・・
番組としては「いかに刺激があって面白くて、危険な挑戦か」ってことで盛り上がるだろうし、エスカレートしていくんですかね~
現に今までの挑戦だって、冷静に見ればかなり危険の伴う挑戦だったわけだし。成功したからこそ、それに気付かないって事もありますしね
日本はも熱湯バトルみたいなしょうもないバラエティがあったけど、あれだって・・・ねぇ
あ、比べちゃいかんですか
ラーダさんへ
年に3回~4回あるんですけど、これだけ続きゃあネタも切れてきます。
だからみんな、いろいろと変わったことを思いつかないといけなくなるわけです。
スタントショーでスタントマンが失敗して死亡する事故は昔からいくつかありましたけど、こういう生番組で全国放送での事故は、ショックもそれだけ大きいですからねえ・・・
今までは危険な挑戦が成功していたから、誰も何も言わなかっただけ。
本当は、あんな危険なことさせちゃいけなかったんですよ。
車にお腹を轢かれるビデオの中で、挑戦者のお母さんが成功した息子に取りすがって泣いてるシーンがありますが、何とこの挑戦者は親に挑戦内容を内緒にして出たため、ショックでお母さんが真っ青になっちゃったんです。
あの場で事故があったら、目も当てられなかったでしょうね。
番組は視聴率が命だから、簡単にエスカレートするんですよね。
事故が起こってから対策を立てられるのが常だから、成功してる間は誰も疑問を感じないのが現状。
危機管理が遅れている政治と同じようなもんです。
あ、これも比べちゃイカンですな