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旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ

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14日の日中に炉心の水位が下がり、2時間20分の間燃料棒が完全に露出していた福島原発2号機ですが、水を再度入れ始めていたにも関わらず、換気口の弁が閉まってしまったためにまた水位が下がり、23時から燃料棒が完全露出してしまいまいした。
その後ほかの換気口の弁を開ける作業をしていましたが、1時過ぎに海水が炉心に入れられるようになりましたが、炉心内の圧力がまだ高くて水位がなかなか上がラない状態でした。

ずっと海水を入れる努力をしていた6時10分頃、格納容器の底に設置されているサプレッションプール(圧力抑制室)で爆発音があり、圧力抑制室の中の気圧が3気圧から1気圧に下がったことから炉心内の圧力が減少し、水位が少しずつ上昇してきて、やっと燃料棒が半分水の中に入ってきました。
しかし、圧力抑制室の気圧が下がったということは、どこかが損傷して穴が開いている可能性があるということで、今度は放射線物質を含む水の流出が懸念されます。

サプレッションプールとは
1)原子炉圧力容器(原子力発電所の心臓部、ウラン燃料と水を入れる容器で、蒸気をつくるところ)の一番下の部分にある大量(3,000tくらい)の水を貯めたプールのことです。

2)サプレッションプールは,原発のどこかで配管が破断し,そこから冷却水が失われる「冷却水喪失事故」という重大事故が発生し,原子炉周辺が高温高圧の蒸気 に満ちたときに,圧力で格納容器が損傷するのを防ぐために,蒸気をプールに導き,水に凝縮させて圧力を下げるはたらきをします。炉心周辺の蒸気をプールに 導くための配管を「ベント管」といいます。

2)福島老朽原発を考える会より引用

suppression_pool.jpg検索でえらいものを見つけました。
福島老朽原発を考える会が制作した報告書「サプレッションプールの遺物とECCSの機能喪失」を読むと、背筋が寒くなります。右は報告書に載っていた画像ですが、出典は東京電力です。以下、報告書から引用します。
サプレッションプールにはもう一つ重要な機能があります。それは,冷却水喪失事故時に作動する緊急炉心冷却装置(ECCS)の水源となることです。ECCS は,炉心が空焚きになって溶融することを防ぐために水を注ぐ装置です。ECCS として炉心に注水した水が破断口から流出すると,それがベント管からサプレッションプールに流れ,再びECCS となって炉心に注水される,というふうになります。
そのためサプレッションプールには, 水をECCS 系に送るための吸込口があります。異物が入らないように濾過してから吸引するようになっているのですが,その濾過装置のことを「ストレーナー」といいます。

BWR 原発において冷却水喪失事故が発生すると,破断箇所の近傍において,配管の保温材が破壊され,多くの破片が発生します。破片の一部は,圧力容器下に張られた床から,ベント管を通って,サプレッションプールに至ります。これが,ECCS のストレーナーに吸い込まれたときに,ECCS の水の流れを塞いでしまうおそれがあります。最終的にポンプが止まってしまうと,その系統のECCS の機能が失われてしまいます。冷却水喪失事故の際に,ECCS の機能が失われるというのは, 大変深刻な事態で,炉心が空焚きとなり,「炉心溶融」となる可能性が高まります。

2004年の9 月以降,東電をはじめとした沸騰水型(BWR)原発において,あわせて1,000 を超える異物が原発炉心直下のプール内で発見され,大問題になっています。異物の多くが針金やビニール片などの小物ですが,中には,グラインダー,スパナ,靴,2 メートル四方のビニールシートといったものまで見つかっています。
報告年度が大分昔ではありますが、こういうことは今でも大して変わらないんじゃないでしょうか。
靴やビニールシートなんて・・・
今回の損傷とは関係ないんだろうけど、なんだか不安になります。

また、圧力抑制室で爆発音が聞こえた直後に基準を超える高い放射性物質が検出されたため、炉心の冷却作業にあたっている約50人を残して、原発職員に避難指示が出されました。
高い値が検出されたのは直後だけで、その後は少なくなっていますが、南に約120km離れた東海村で放射線物質を検出したことが報告されているので、風に乗って南部まで運ばれたことになります。2号機でいろいろと問題が起こっているので、地元の方は不安なんじゃないでしょうか?

福島県では避難者の被ばく検査が行われていますが、2号機がまだ不安定なために注意を呼びかけています。
  1. 家の外に出ない、換気扇やエアコンを付けない、窓を閉める。
  2. 避難などで外に出るときは、濡れたタオルで顔や鼻を多い、放射性物質を体内に取り込まないようにする。
  3. 肌が出るような服を着ない。
水位上がってきて燃料棒も水の下に沈んできていますが、破損した個所があるわけですから、まだ安全とは言えません。
もうこれ以上危険度が増さないように祈りたいものです。

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14日から始まった計画停電では大分混乱が起きました。
東京電力と各鉄道会社のサイトにもアクセスが殺到して、情報を得るのが難しかったようですね。

ここでアップした東京電力の公式サイトで公開されている停電予定地区リストと鉄道会社の運行予定、見る人がいるのかどうかも分からないまま公開しましたが、少なくとも一人(ラーダさん)のお役には立てたようなので、今日も情報を提供いたします。終了したので資料は削除しました。そのうちこの記事も削除いたします。

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危険状態に陥っている福島第一原発3号機の水素爆発はすでに世界中で報道されていますが、2号機の炉心が2回も空焚き状態になったことが報告されました。

1号機と同じ状態となり、炉心の水位が低下して燃料棒一部が露出した3号機では海水注入の作業が行われていましたが、14日の3時20分頃に一時格納容器の圧力が高まったために作業員が避難。
そのあとまた作業を再開して海水を入れていましたが、午前11時すぎに水素爆発を起こしました。
この爆発のために作業にあたっていた11人が怪我をし、そのうち2人が被ばくしました。


ビデオを見るとはっきりわかりますが、今回の爆発は1号機よりもはるかに大きな爆発になっています。
残念ながら、この爆発についての説明を見ることができませんでしたが、そんなもん見なくても爆発の規模を見れば、格納容器の中に相当量の水素が漏れ出ていたのが明白です。

爆発すぐに住民に屋内避難指示がだされましたが、ちょうど避難指示地域から避難の最中だった住民がいました。1号機の爆発で被ばくした人は70人になったそうですので、今回も被ばくが心配です。


2号機も同じ爆発が起こることが懸念されていましたが、3号機の爆発時に吹っ飛んだ建屋の一部が2号機の建屋上部にぶつかって穴が開いたために空気抜きの役割を果たし、1号機や3号機のような大規模な爆発が起こる可能性は低いと説明されています。

2号機の炉心の水も冷却装置が働くなったために海水を注入していましたが、作業員が席を離していた間に海水を注入していたポンプの燃料が切れてポンプが作動しなくなったために海水の注入が止まってしまい、炉心の水が消失して2時間以上燃料棒が完全に露出してしまうという事態になりました。

保安院からの説明では、2時間くらいの露出では大きな問題が起こることはないということですが、非常に危険な状態であったことは明らかです。

その後海水注水を再開し、水面が燃料棒の半分のところまで回復していましたが、夜の11時ころに水位が下がって燃料棒が再び完全に露出してしまいました。
これは、炉心から気体を格納容器に出すための弁が何らかの原因で閉まり、炉心内の圧力が高まったために海水を入れても押し返されて戻ってきたためです。

福島原発 2号機説明図

気体を炉心から逃がす弁は全部で10個あり、そのうち機能していた自動開閉機能のある2個(?)が閉じてしまったため電気で動く他の弁を開ける作業をしていますが、それぞれ開け方が違い、また津波の被害のせいで電力にも問題があるために時間がかかっているようです。

燃料棒の中に入っているウランは、それ自体では放射能は発生しませんが、燃料棒の中に入れてからは放射能が発生しています。燃料棒が溶けてしまうと、中の放射能がでてきてしまう。

福島原発 2号機説明図

すでに2時間ほど空焚き状態になっていたうえにまた2時間以上も空焚き状態になっているし、2号機付近では基準の6倍の放射線物質が検出されているので、燃料棒の溶融が始まっている可能性が非常に高いです。

専門家によると、万が一燃料棒から放射能が漏れても鋼鉄製の格納容器が炉心を覆っているので、放射性物質が外気に出てくることはないということですが、これは燃料棒が再び水面下に戻ることを前提にしています。

今までで最悪の状態になった2号機が最悪の結果をもたらさないように、現在2号機で作業されている方々には頑張っていただきたいです。

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12日の15時36分に福島第一原子力発電所で爆発が起きました。



専門家の解説付きです

福島第1原発は放射性物質が漏えいし、第2原発は冷却機能を喪失したために、第2原発は半径3km以内、第1原発は半径10km以内の住民に避難勧告が出ていましたが、第2原発は半径10km、第一原発は半径20kmに広げられました。

福島原発避難指示地域

第1原発1号機は正門近くの放射線量が通常の70倍以上に急増。
第2原発は、非常時に炉心を冷やすプールの水が100度を超えました。

第1原発の1号機では電源が確保できず、冷却水を入れる装置が動かなったために水が気化して水位が低下して、燃料棒がほぼ半分露出する状態となりました。
冷却水の減少と共に発生した水蒸気が格納容器の中に溜まると原子炉に圧力がかかり、最悪の場合は原子炉の爆発を誘発して放射性物質が大量に放出されてしまうため、2つの排気筒の弁を開けて減圧をしていました。

福島原発説明図
爆発があった建物の説明図。爆発で壊れたのは格納容器を覆う外側のコンクリート 製の建屋

爆発で吹っ飛んだ建屋の屋根
爆発で建屋の屋根が吹っ飛んだ1号機

福島原発爆発を受けて18時前に記者会見をした官房長官の話では、爆発の直前に揺れがあった模様です。下の官房長官の記者会見では、何が爆発を誘発したかの説明がされています。


この爆発が起こった時、原発から北部3kmにある病院にいた人たちがちょうど避難所に向かおうとしていましたが、爆発を見て病院に戻り3人に放射線検査をしたところ、3人全員が被ばくしていることが分かったため、全員の検査をすることになったそうです。

3人の被ばくは放射性物質を洗い流す「除染」が必要なくらいのレベルですが、洗い流せば大丈夫と言うことで、テレビでも外から帰ってきたら手や顔を洗い、肌の出る服を着ないように、避難するときはタイルなどで顔を覆って外に出るようにと指示が出ています。

官房長官の会見後、福島原発では急速に炉心を冷却するために格納容器の中に海水の注入を始めました。再び核分裂が起きないように、ホウ酸も入れているということです。
この作業が順調にいけば、懸念される炉心溶融の心配がなくなると考えられていますが、住民の被ばくは1号機の建屋が爆発した時に放射性物質が漏えいした事を裏付けるもので、原発付近の放射線物質の値が下がっているとの政府からの発表があっても、爆発で懸念を示す各国の危機感が高まるのは必然的です。

原発自身はマグニチュード7くらいまでは耐えられるように建設されていますが、今回の地震が予想を超えるM8.8という地震であったことと、大きな津波で被害がでたためにこのような事態になったと推測されています。
地上10mのところにある建屋の中まで海水が入ってきていたため、ここには高さ10mを超える津波が着た可能性があるとのことです。

また、燃料棒が溶ける炉心溶融が起こっていることが確認され、国際基準にあわせるとレベル4になる、大きな原発事故になりました。
現在海水は格納容器にほぼ満タン状態になったということで、このまま冷たい海水を入れ続けることができれば、炉心が高温になることはないだろうと説明されています。

追記:
思った通り、ドイツでは福島原発の爆発が大きく報道され、炉心融解が真剣に心配されています。
万が一チェルノブイルの不幸が繰り返される可能性も視野に入れて、ドイツ政府も真剣に経過を見守っています。

ロシアが極東地域で待機状況の監視を強化していることを明らかにしました。
今のところ、大気に放射線は検出されていないそうです。

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