2009/11/28 (Sat) 息子の誕生日

すでにあちこちでクリスマスマーケットが開かれていますね。
うちの町でも今週末はクリスマスマーケットが開催されています。しかし、今日はうちが店を出していないにも関わらず、私が忙しくなる日です。実はたくさんの親戚が明日うちにやってくる予定で、今日はその準備でぐったり疲れるのがすでに決定しているくらい。
そりゃまたなぜかと聞かれれば、「クリスマスマーケットの子供」、息子のせいなのでありますよ。

うちの町のクリスマスマーケットは利益がいまいちになったということで、すでに店を出していませんが、あの当時は毎年たくさんの商品をマーケットに出していました。
それも、私がドイツに来て初めてのマーケットでもあり、臨月の身重ではありましたが、どんな店なのか見学しようと思っていた矢先。
ダンナが「クリスマスマーケットの日には産んでくれるなよ」とお願いしていたにもかかわらず、息子はそんなもん親の勝手だとばかりに、なんと前日の夜に生まれますよ宣言をしよったのであります。

息子の出産に付き添ったダンナは、寝不足でへろへろだったはず。
それ故に、息子には「クリスマスマーケットの子供」という別名が付けられたのであります。
今は、店を出している隣町のクリスマスマーケットがいつも１２月初めなので、この名前も返上してますけどね。

この記事を書きながら、当時のことを思い出してしまいました。
記録として、追記に入れとこう。

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あの頃はダンナの祖母と一緒に住んでいて、陣痛が始まったと気がついてからはおばあちゃんも半分パニック状態で産婦人科の先生に電話をかけたりしていました。
実は、産婦人科の先生が計算した予定日にはまだ１カ月も早かったからなんです。
私が計算した予定日は、先生の予定日より半月ほど早いはずだったんですけどね（苦笑）

先生に「次の大きな町の病院へ連れて行け」と言われて、ダンナが両親宅まで自転車で走って両親を起こし、両親やダンナとともに病院へ走りました。
病院では出産準備室で出産までの時間を過ごしましたが、外の廊下からすごい悲鳴を聞いています。どうやら、陣痛の痛みに耐えきれなかった産婦さんが大声を出していたようですが、まるで野獣のようだった・・・

日本じゃお産のときには呼吸が大事です。
私もいろいろ本を読んで勉強していたので、痛みを逃がすための呼吸を始めていたら、何を勘違いされたのか酸素マスクを口にあてがわれてしまいました。どうも、私が始めた呼吸法を見て、酸素不足になってると医者が思いこんだみたい。
これじゃうまく呼吸ができなくて、せっかくしようと思っていた呼吸法はその時点で終了（- -；）
その上医者から「大きく息をしてー」とか、「お腹に力入れてー」とかの指示が来るから、日本のマタニティー雑誌で勉強していた出産方法は、はるか宇宙の彼方までぶっ飛んでしまった

それでも子供は産まれてくる。
病院について３時間後には、息子は無事に外の空気を呼吸し始めました。しかし後産が悪く、息子が産まれた直後に手術になってしまった。
その手術の間中、ダンナが産まれたばかりの息子を４０分も廊下で抱っこしていたそうです。
その間息子は、ウンともスンとも言わなかった。
子供が苦手なダンナは、泣かれたらどうしようと戦々恐々だったらしいのですが、息子が何の音も発しないのを見ると、今度は声が出せないのじゃないかと心配していたそう。
出産の前に両親はすでに帰宅していたので、ダンナは一人ぽっち。すごく心細かったようですよ。

朝の３時ころに息子は産まれ、そのあとダンナは迎えに来た両親の車で家に帰って行きました。
クリスマスマーケットは１０時頃から開くから、店もちゃんとそれまでに開かないといけない。早めに帰った姑が、寝不足気味のダンナの横で店を手伝ってくれました。

ダンナと両親は何度かお見舞いに来てくれました。
その中で傑作だったのは、ダンナが持ってきたジグソーパズル。なんとこの男は、病院で私が暇だろうと思ったらしい。３時間ごとの授乳があるのを全然知らなかったらしいが、なんという・・・・