旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ
2024/11/22 (Fri)
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2011/12/18 (Sun)
1年で一番短い日と暗い日
ドイツも完全に冬に入った割には、例年になく暖かい日が波のようにやってきますね。
来週も、寒くなった後はまた少し暖かくなるようで、変な冬です。
しかし、気温は変化に富んでいても、太陽の位置は例年通りに動いてます。
そして、来週は冬至がやってきます。
今年の冬至は12月22日(木曜日)です。
この日は太陽が北半球を照らす位置が一番低くなり、昼の時間が一番短くなります。
夏至は反対に、太陽が北半球を照らす時間が長くなります。
太陽光照射時間にこのような変化があるのは、地軸が傾いているせいであることは、皆さんよくご存知だと思いますが、Wikipedia に夏至のときの説明があったので、持ってきました。
冬至は画像の左側に太陽が来て、右側が夜になると考えればいいわけです。
夏至のときの地球の昼時間
北緯、南緯とも66.5度が境となっており、この緯度よりも高い位置にある町や国では、夏は白夜(midnight sun)に、冬はPolar night (ポーラーナイト:極夜)になります。
日本は最北の稚内が北緯45.20度です。
冬至の日の出は、7:01、日の入りは16:51で、太陽が出ている時間は9時間50分です。
ドイツは最北のズィルトが北緯55.55度。
冬至前後の日の出は8:16、日の入りは15:55で、太陽が見える時間は7時間39分です。
朝の8時以降に太陽が昇るので、通勤者はまだ真っ暗なうちに家を出ることになります。
どれだけドイツの朝が暗いか、そばの道路を撮ってみました。
朝7時40分
朝8時
朝8時20分
日の入りも16時前なので、16時すぎにはまだ空に薄明(夕焼け)が残っていても、17時には真っ暗になってしまいます。
ヨーロッパの冬は陰気な雰囲気が付きまといますが、その原因の一つは日照時間が少ないからなんですよね。
しかし、北欧やロシア北部、北米の北部へ行くと、昼間はもっと短くなります。
北緯64.9度のアイスランドのレイキャビックでは、日の出は11:21、日の入りが15:30と、太陽は4時間ほどしか顔を見せません。
そして、北極圏である66.33度以北になると、太陽を完全な球形で見ることは1日中できなくなってきます。
北緯67.16度では、太陽が半分顔を出したあと、また沈んでいきます。
北緯67.41℃では、太陽の上部がちょこっと出るだけなので、日の出直後や日の入り直前の明るい夕焼けのような空になります。
北緯73.2℃になると、日中でも新聞を読めないくらいの暗さになります。
北緯69度にあるノルウェー北部のトロムソでは、太陽が昇らないので、真昼でも薄明にしかなりません。
北緯78.13度になるロングイェールビーンにいたっては、太陽が地平線に近づきもしないので、真昼でも夜のようです。
北極圏に住んでいる人たちは、夏は夜がなくなって、冬は昼間がなくなる、極端な世界に生きているんですね。そんな生活、想像もできない・・・
ポーラーナイトの時期のトロムソの真昼は夕方のよう(Wikipedia より)
ロングイェールビーンでは昼でも夜と同じ暗さ(Wikipedia より)
何度も北緯が出てきましたが、ただ北緯を言われてもどこに町があるか想像しにくいと思うので、地図を用意しました。
ロングイェールビーンのあるスヴァールバル諸島はノルウェー領で、人口は2300人以上。
こんな北の辺鄙な島にも、人間が住んでいるんですね。
冬の間、長期間太陽が昇らないところに住んでたら、簡単に鬱になりそうだけど・・・
しかし、昼でも薄暗いこの時期は、最もきれいな極成層圏雲やオーロラ見ることができる時期でもあるそうです。
極成層圏雲というのはその名のとおり、極地の成層圏に発生する雲です。
雲を構成する雲粒の大きさが均一であることから透明ガラスのように光を反射し、雲を構成する水の粒がレンズの役割も果たすので、下のような鮮やかな色の雲になることがあります。
極地で見られる極成層圏雲(真珠母雲)(Wikipedia より)
オーロラは、太陽嵐と呼ばれるプラズマ粒子が地球の磁気圏まで来て、地球大気(電離層)の大気粒子と衝突して発光するもので、高度によって色が違います。
高度200km以上では赤、200km~100kmでは緑、100km以下ではピンクや紫色になります。一般的に、緑色のオーロラがよく観測されます。
アラスカ上空のオーロラ(Wikipedia より)
トロムソ郊外で見られた、珍しい赤いオーロラ(Wikipedia より)
オーロラの写真はいつ見ても幻想的ですね~
最後に、オーロラの動画もサービスしちゃいましょう。
地球からと宇宙から見た、なんともいえない美しい映像です。
こんな不思議な景色、一生に一度は見てみたいものですね。
来週も、寒くなった後はまた少し暖かくなるようで、変な冬です。
しかし、気温は変化に富んでいても、太陽の位置は例年通りに動いてます。
そして、来週は冬至がやってきます。
今年の冬至は12月22日(木曜日)です。
この日は太陽が北半球を照らす位置が一番低くなり、昼の時間が一番短くなります。
夏至は反対に、太陽が北半球を照らす時間が長くなります。
太陽光照射時間にこのような変化があるのは、地軸が傾いているせいであることは、皆さんよくご存知だと思いますが、Wikipedia に夏至のときの説明があったので、持ってきました。
冬至は画像の左側に太陽が来て、右側が夜になると考えればいいわけです。
夏至のときの地球の昼時間
北緯、南緯とも66.5度が境となっており、この緯度よりも高い位置にある町や国では、夏は白夜(midnight sun)に、冬はPolar night (ポーラーナイト:極夜)になります。
日本は最北の稚内が北緯45.20度です。
冬至の日の出は、7:01、日の入りは16:51で、太陽が出ている時間は9時間50分です。
ドイツは最北のズィルトが北緯55.55度。
冬至前後の日の出は8:16、日の入りは15:55で、太陽が見える時間は7時間39分です。
朝の8時以降に太陽が昇るので、通勤者はまだ真っ暗なうちに家を出ることになります。
どれだけドイツの朝が暗いか、そばの道路を撮ってみました。
朝7時40分
朝8時
朝8時20分
日の入りも16時前なので、16時すぎにはまだ空に薄明(夕焼け)が残っていても、17時には真っ暗になってしまいます。
ヨーロッパの冬は陰気な雰囲気が付きまといますが、その原因の一つは日照時間が少ないからなんですよね。
しかし、北欧やロシア北部、北米の北部へ行くと、昼間はもっと短くなります。
北緯64.9度のアイスランドのレイキャビックでは、日の出は11:21、日の入りが15:30と、太陽は4時間ほどしか顔を見せません。
そして、北極圏である66.33度以北になると、太陽を完全な球形で見ることは1日中できなくなってきます。
北緯67.16度では、太陽が半分顔を出したあと、また沈んでいきます。
北緯67.41℃では、太陽の上部がちょこっと出るだけなので、日の出直後や日の入り直前の明るい夕焼けのような空になります。
北緯73.2℃になると、日中でも新聞を読めないくらいの暗さになります。
北緯69度にあるノルウェー北部のトロムソでは、太陽が昇らないので、真昼でも薄明にしかなりません。
北緯78.13度になるロングイェールビーンにいたっては、太陽が地平線に近づきもしないので、真昼でも夜のようです。
北極圏に住んでいる人たちは、夏は夜がなくなって、冬は昼間がなくなる、極端な世界に生きているんですね。そんな生活、想像もできない・・・
ポーラーナイトの時期のトロムソの真昼は夕方のよう(Wikipedia より)
ロングイェールビーンでは昼でも夜と同じ暗さ(Wikipedia より)
何度も北緯が出てきましたが、ただ北緯を言われてもどこに町があるか想像しにくいと思うので、地図を用意しました。
ロングイェールビーンのあるスヴァールバル諸島はノルウェー領で、人口は2300人以上。
こんな北の辺鄙な島にも、人間が住んでいるんですね。
冬の間、長期間太陽が昇らないところに住んでたら、簡単に鬱になりそうだけど・・・
しかし、昼でも薄暗いこの時期は、最もきれいな極成層圏雲やオーロラ見ることができる時期でもあるそうです。
極成層圏雲というのはその名のとおり、極地の成層圏に発生する雲です。
雲を構成する雲粒の大きさが均一であることから透明ガラスのように光を反射し、雲を構成する水の粒がレンズの役割も果たすので、下のような鮮やかな色の雲になることがあります。
極地で見られる極成層圏雲(真珠母雲)(Wikipedia より)
オーロラは、太陽嵐と呼ばれるプラズマ粒子が地球の磁気圏まで来て、地球大気(電離層)の大気粒子と衝突して発光するもので、高度によって色が違います。
高度200km以上では赤、200km~100kmでは緑、100km以下ではピンクや紫色になります。一般的に、緑色のオーロラがよく観測されます。
アラスカ上空のオーロラ(Wikipedia より)
トロムソ郊外で見られた、珍しい赤いオーロラ(Wikipedia より)
オーロラの写真はいつ見ても幻想的ですね~
最後に、オーロラの動画もサービスしちゃいましょう。
地球からと宇宙から見た、なんともいえない美しい映像です。
こんな不思議な景色、一生に一度は見てみたいものですね。
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ドイツに来て、初めて迎えた冬のことを今でも覚えています。
全く太陽が顔を見せてくれなくて
やっと明るくなったと思ったら、すぐに暗くなっちゃって。
精神的に病んでしまうようなことはなかったけど
“いつまでこんな天気が続くんだろう”って
不安な気持ちになったのを覚えています。
今じゃ、だいぶ慣れたというか、冬の過ごし方を習得したけど
日本の冬とは大違いですね。
日本は寒くても青空が広がるから、気分的に違いますね。
熊子も一度ぐらいオーロラを見てみたいです!
熊子さんへ
ドイツでは、冬病の人が多いんですよ。
冬に鬱状態になるんです。
ダンナのおばあちゃんも、ダンナも冬病です。
おばあちゃんなんか、冬に亡くなりましたもんね。
ドイツでこれなのに、北欧なんかもっと症状の重たい人がたくさんいるんじゃないかしら・・・
北欧には住みたくないです・・・
でも、オーロラは一度は見たいですよね!
オーロラのためな、らひと冬くらいは昼間のない世界で我慢できるかも~
ひと冬で十分だけど・・・(^^;)