旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ
2024/12/04 (Wed)
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2013/02/21 (Thu)
佐渡金山を訪ねる
今日はホテルを朝早く発って、新潟港から佐渡島に渡ります。
ここから佐渡汽船が、佐渡島の両津までカーフェリーとジェットフォイルを出しています。
ジェットフォイルは1時間ほどで両津に着きますが、往復1万円強します。
カーフェリーは2時間半かかるけど、往復4700円ほどなので、のんびり海の旅をすることにしました。
佐渡汽船の時刻表、航路、運行情報、予約などは公式サイトをご覧ください。
佐渡汽船
新潟港を出港したフェリー。甲板に積もった雪が残っている。
両津の佐渡汽船の大きなターミナルに到着後、偶然会った佐渡観光協会関係の人に教えてもらって、ターミナルの1階あるバス乗車券売り場で、翌日の観光バスの手配を終わらせました。
さすがに大きな島なのでバスは結構たくさん走っているんですが、観光地が島のあちこちに散らばっているので、移動だけで相当時間がかかっちゃうんですよね。
それで、初日はバス利用で今回のメインの目的地を回り、翌日は観光バスで効率よく回ることにしました。
観光バスは午前コースと午後コース、1日コースの他に、冬季以外はたらい舟が体験できるコースもあります。
詳細は下のリンクからどうぞ。
新潟佐渡交通(佐渡の路線バスと観光バス)
両津に着いたのはお昼で、すぐに路線バスが来る時間だったので、ターミナルのコインロッカーに荷物を預けておきました。手ぶらで観光することができるので、楽ちんです。
初日はあの有名な佐渡金山を観光することにしていました。
島内の町へはたくさんバスが走っているけど、金山行きはバスが少ないので、行って帰ってくるだけで半日もかかってしまいます。
観光バスだと半日で4か所回れるんですけどね~
海岸沿いに走るバス。暖房が効いていて、ついウトウトとしてしまった。
バス道路沿いの山に、へばりつくように建てられた佐渡金山の建物
左側の建物中央にある入口から、地下の坑道へ入っていく
入口のように見えるけど、実は出口の門
佐渡金山は1601年(慶長6年)に発見され、平成元年まで388年の間、採掘がされていました。これまでに採掘された鉱石は1500万トン、うち金が78トン、銀が2300トンで、日本最大の金銀山でした。
江戸時代には、佐渡で小判が作られていたそうです。
明治以降は政府所管となり、明治後期に民間に払い下げられ、それ以降は三菱が採掘を続けていましたが、長期間の採掘で鉱石が取りつくされてしまい、平成元年にはついに廃抗となったのでした。
佐渡金山には、宗太夫抗コース、道遊抗コース、産業遺産散策コースの3つのコースがあります。
そのうえ、抗内は展示も何もなく、抗を出たところに採掘に展示されていた、近代に使用されていた機械はドイツで見学したものとよく似ていたので、「ふ~ん」でお終い。
外は積雪のために展望台への道も通行禁止になっていて、高い入場料を払ったのに見学時間はたったの10分で終わってしまった(もったいない!)
佐渡金山の詳細は、佐渡金山公式サイトで確認してください。
佐渡金山
道遊抗の出口から見える「道遊の割戸」と、雪に埋もれた展望台への道
佐渡金山のシンボルになっている道遊の割戸は、露天掘りの跡です。
地層が横に隆起したため、鉱脈が山の上から下に垂直に伸びています。
その鉱脈だけを掘ったら山が割れたように見えるところから、割戸と呼ばれているんです。
下の写真は宗太夫抗の内部です。
実物大の人形が当時の道具を使って作業しています。
人形も道具も動いて、話までしているので、分かりやすいし興味深いです。
下へ下へと掘り進んで、海面と同じ高さにまで深くなった坑道には湧水が出るようになり、始終水を汲み上げなければならなかったそうです。
水を汲み出すのに使われた「水上輪」は竹でできた水揚げポンプで、紀元1世紀のころにギリシャのアルキメデスが考案したアルキメデスポンプが祖形となっています。
筒の中は螺旋貝の中身みたいになっていて、これを手で回すと水が下から上に移動していくんです。簡単な仕掛けだけど、ちゃんと機能している。
昔の人間の知恵はすごいとしか言いようがない!
狸穴は抗脈を探して試掘をした後です。
昔の事なので、みんな手掘りです。
落盤も時々あったろうし、1日中真っ暗な穴の中で作業をしなければならないし、作業環境は過酷だったでしょうなあ。
水上輪(すいしょうりん)という竹でできた道具で水を汲み上げる
水上輪を下から見たところ
山留大工(やまとめだいく)が坑道を作っているところ
狸穴と呼ばれる試し掘りの穴。
抗内は水が天井から滴るので、休憩所には屋根がある
金穿大工(かなぼりだいく)の作業風景
測量しているところ
坑道の出口はお土産屋さんになっていて、金山に因んで金泊入りのお酒だとか、金箔入りのチョコだとかが普通のお土産とともに売っています。
私は金箔入りの羊羹を買いました。
金箔入りはみんな高いけど、羊羹はなんとか買える値段だったんだ(^^;)
こちらには金山資料館もあり、佐渡金山のモデルや、江戸時代の製錬作業のミニジオラマなどが展示してあって興味深いです。
坑道のモデル。アリの巣にそっくり!
金鉱石を粉砕して、金と銀を取り出す
熱を加えて精錬する
右奥では、製錬された金を売り物の形にしている
江戸時代の小判のモデル。佐渡で作られた金貨には、裏に「佐」の字が刻印されている
佐渡は雪が少ないと聞いていたんですが、道遊抗の裏に雪が結構積もっていて驚きました。
冬じゃなかったら、もっとあちこち歩き回れたんですが、冬に来ちゃったから仕方ないですね。
金山に行くバスは1日に数本しかないので、16:25の最終バスで山から下りできました。
この後バスを乗り継いで、両津に帰ってきたのは18:30。
ターミナルから荷物を出して、横道に残っている雪道を苦労して歩いてホテルにたどり着きました。予定通りに1日の観光が終わって、ほっと一息です。
次回は佐渡で泊まったホテルをご紹介しますね~
ここから佐渡汽船が、佐渡島の両津までカーフェリーとジェットフォイルを出しています。
ジェットフォイルは1時間ほどで両津に着きますが、往復1万円強します。
カーフェリーは2時間半かかるけど、往復4700円ほどなので、のんびり海の旅をすることにしました。
佐渡汽船の時刻表、航路、運行情報、予約などは公式サイトをご覧ください。
佐渡汽船
新潟港を出港したフェリー。甲板に積もった雪が残っている。
両津の佐渡汽船の大きなターミナルに到着後、偶然会った佐渡観光協会関係の人に教えてもらって、ターミナルの1階あるバス乗車券売り場で、翌日の観光バスの手配を終わらせました。
さすがに大きな島なのでバスは結構たくさん走っているんですが、観光地が島のあちこちに散らばっているので、移動だけで相当時間がかかっちゃうんですよね。
それで、初日はバス利用で今回のメインの目的地を回り、翌日は観光バスで効率よく回ることにしました。
観光バスは午前コースと午後コース、1日コースの他に、冬季以外はたらい舟が体験できるコースもあります。
詳細は下のリンクからどうぞ。
新潟佐渡交通(佐渡の路線バスと観光バス)
両津に着いたのはお昼で、すぐに路線バスが来る時間だったので、ターミナルのコインロッカーに荷物を預けておきました。手ぶらで観光することができるので、楽ちんです。
初日はあの有名な佐渡金山を観光することにしていました。
島内の町へはたくさんバスが走っているけど、金山行きはバスが少ないので、行って帰ってくるだけで半日もかかってしまいます。
観光バスだと半日で4か所回れるんですけどね~
海岸沿いに走るバス。暖房が効いていて、ついウトウトとしてしまった。
バス道路沿いの山に、へばりつくように建てられた佐渡金山の建物
左側の建物中央にある入口から、地下の坑道へ入っていく
入口のように見えるけど、実は出口の門
佐渡金山は1601年(慶長6年)に発見され、平成元年まで388年の間、採掘がされていました。これまでに採掘された鉱石は1500万トン、うち金が78トン、銀が2300トンで、日本最大の金銀山でした。
江戸時代には、佐渡で小判が作られていたそうです。
明治以降は政府所管となり、明治後期に民間に払い下げられ、それ以降は三菱が採掘を続けていましたが、長期間の採掘で鉱石が取りつくされてしまい、平成元年にはついに廃抗となったのでした。
佐渡金山には、宗太夫抗コース、道遊抗コース、産業遺産散策コースの3つのコースがあります。
- 宗太夫抗コースは江戸時代の採掘の様子が再現されており、コンピューター内蔵の人形が動いたり話したりします。
- 道遊抗コースは、近代的なコンクリートの抗をずっと歩いた後に機械工場などを見学でき、佐渡金山のシンボルである道遊の割戸を間近に見る展望台があります。が、雪が積もると展望台までの道が消えてしまい、外を見学できなくなります。
- 産業遺産散策コースは日本最初の洋式立坑である「大立竪坑」「道遊の割戸」「東洋一の浮遊選鉱場跡」などをガイド付きで回るコースで、4月~11月の期間見学できます。
そのうえ、抗内は展示も何もなく、抗を出たところに採掘に展示されていた、近代に使用されていた機械はドイツで見学したものとよく似ていたので、「ふ~ん」でお終い。
外は積雪のために展望台への道も通行禁止になっていて、高い入場料を払ったのに見学時間はたったの10分で終わってしまった(もったいない!)
佐渡金山の詳細は、佐渡金山公式サイトで確認してください。
佐渡金山
道遊抗の出口から見える「道遊の割戸」と、雪に埋もれた展望台への道
佐渡金山のシンボルになっている道遊の割戸は、露天掘りの跡です。
地層が横に隆起したため、鉱脈が山の上から下に垂直に伸びています。
その鉱脈だけを掘ったら山が割れたように見えるところから、割戸と呼ばれているんです。
下の写真は宗太夫抗の内部です。
実物大の人形が当時の道具を使って作業しています。
人形も道具も動いて、話までしているので、分かりやすいし興味深いです。
下へ下へと掘り進んで、海面と同じ高さにまで深くなった坑道には湧水が出るようになり、始終水を汲み上げなければならなかったそうです。
水を汲み出すのに使われた「水上輪」は竹でできた水揚げポンプで、紀元1世紀のころにギリシャのアルキメデスが考案したアルキメデスポンプが祖形となっています。
筒の中は螺旋貝の中身みたいになっていて、これを手で回すと水が下から上に移動していくんです。簡単な仕掛けだけど、ちゃんと機能している。
昔の人間の知恵はすごいとしか言いようがない!
狸穴は抗脈を探して試掘をした後です。
昔の事なので、みんな手掘りです。
落盤も時々あったろうし、1日中真っ暗な穴の中で作業をしなければならないし、作業環境は過酷だったでしょうなあ。
水上輪(すいしょうりん)という竹でできた道具で水を汲み上げる
水上輪を下から見たところ
山留大工(やまとめだいく)が坑道を作っているところ
狸穴と呼ばれる試し掘りの穴。
抗内は水が天井から滴るので、休憩所には屋根がある
金穿大工(かなぼりだいく)の作業風景
測量しているところ
坑道の出口はお土産屋さんになっていて、金山に因んで金泊入りのお酒だとか、金箔入りのチョコだとかが普通のお土産とともに売っています。
私は金箔入りの羊羹を買いました。
金箔入りはみんな高いけど、羊羹はなんとか買える値段だったんだ(^^;)
こちらには金山資料館もあり、佐渡金山のモデルや、江戸時代の製錬作業のミニジオラマなどが展示してあって興味深いです。
坑道のモデル。アリの巣にそっくり!
金鉱石を粉砕して、金と銀を取り出す
熱を加えて精錬する
右奥では、製錬された金を売り物の形にしている
江戸時代の小判のモデル。佐渡で作られた金貨には、裏に「佐」の字が刻印されている
佐渡は雪が少ないと聞いていたんですが、道遊抗の裏に雪が結構積もっていて驚きました。
冬じゃなかったら、もっとあちこち歩き回れたんですが、冬に来ちゃったから仕方ないですね。
金山に行くバスは1日に数本しかないので、16:25の最終バスで山から下りできました。
この後バスを乗り継いで、両津に帰ってきたのは18:30。
ターミナルから荷物を出して、横道に残っている雪道を苦労して歩いてホテルにたどり着きました。予定通りに1日の観光が終わって、ほっと一息です。
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生野銀山には行ったことがありますよ~
夏に行ったんで、なんだかヒンヤリとしてました。
冬はただでさえ雪深いのに大変そうですなぁ
それにしても、人形がまたリアルですねぇ
わかりやすいけど、暗い場所なだけにちょっとホラーちっくだわ・・・
特に金なんてものを掘り当てるわけだし、こういう場所だと気までおかしくなりそう。。。
金箔入りのチョコやお酒って・・・どこにでもあるんだなぁ~
金運UPのお守りとかなかったですか?
ご利益、あるのかしら~
ラーダさんへ
今週はすっごくばたばたしてるんです。
生野も行きましたよ。
時間ができたらまた書く予定です。
生野の方は近代削岩機の展示などが充実してましたけど、佐渡は江戸時代コースが充実してます。
私は人形が怖いとは思わなかったけど、一人で坑道を歩くとどうなんだろう・・・・・・
金運アップのお守り、確かありましたよ。
でも、根付みたいなものだったから、ご利益がそんなにあるとは思えなかったなあ(^^;)
五円やカエルとどっちがご利益がありそうか、一度聞いてみたいですねえ(笑)