旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ
2024/11/22 (Fri)
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2009/03/30 (Mon)
マルタ旅行記 No.2 マルタのいっぷう変わった風景
マルタ旅行記の第二弾です。
マルタには三つしか小さな島がありませんが、れっきとした共和国です。
大昔にヨーロッパとアフリカがこの地帯で陸続きになっていたのが、氷河期の終わりの水位の上昇で断絶され、今のような島ができたのだそうです。
マルタ島は246km²、その次に大きいゴゾ島は70km² しかありません。地図のスケールをよく見てください。どれだけ小さいかがよくわかります。
しかし、マルタはヨーロッパの中でも人口密度がとても高い国です。なぜかと言うと、山がなくて島全体を100%利用しているからです。どこまで行っても畑が続き、小さな森(公園みたい)が一か所残るだけ。首都とその近辺は、風景こそ違っていますが、ヨーロッパの都市と全く変わりはありません。
Wikipedia より
マルタは昔から、いろいろな国に侵略され続けてきました。
フェニキア、カルタゴ、ギリシャ、ローマ帝国、ビザンチン帝国、アラブ、シチリア、スペイン、ナポレオンと植民地の歴史を繰り返し、1800年からは1964年までイギリスの支配下でした。
2004年にEUに参加。2008年からヨーロが導入されています。
面白いのは、あらゆる商品に、未だに昔のマルタの通貨での表示もしてあることです。若い人はすぐ慣れるから、あれは高年齢の人用かしら? 私もヨーロッパにヨーロが導入された後しばらくは、マルクに換算し直してたしなあ(^^;)
こういう歴史を持つマルタなので、独特な風景を今も残しています。
マルタに着いて最初に目に気がつくのは、左側交通と変わった家並みです。
長年のイギリス支配の名残りで、マルタは左側交通です。
地元人はマルタ語を話しますが、公用語は英語。
英会話学校のECがあるので、あちこちから英語を習いにくる人が後を絶たないそうです。
トルコに行ったことのある人なら、マルタの町並みに親近感を覚えることでしょう。
古い町並みにずらっと並ぶのは、アラブ風の出窓です。
最初は一生懸命カメラに収めていたダンナでしたが、島のどこへ行っても同じ風景が続くので、写真を撮るのを止めてしまいました(笑)
マルタの人たちは出窓とドアや窓を同じ色に塗る習慣があるようで、なかなか素敵です。
写真が小さくて見えにくいので、クリックして見てくださいね。
マルタの観光にはバスが活躍します。
マルタは物価が安いので、観光客にはありがたい限り。
距離によってAゾーンからDゾーンまであり、Aゾーンは片道47セント。島の果てまで行っても1,16ヨーロです。
1 Day Pass は3,49ヨーロ、3 Day Pass は9,32ヨーロ、5 Day Pass は11,65ヨーロ、7 Day Pass は13,98ヨーロです。
私たちは7日間のパスを買い、十二分に活用しました。
私たちが住んでいたSliema からすぐそばの首都Valletta へは頻繁にバスがあったし、他の所へもたくさんバスがあったので、バスにはいつも観光客の姿が見られます。
その観光客のアトラクションになっているのが、昔懐かしいレトロなバスです。
新しいバスもたくさん走っていますが、レトロバスは観光客がよく写真に収めるので、いつもピカピカ。
新しいバスには降車用のブザーが付いていますが、レトロバスでは天井に渡してある紐を引っ張って、前に取り付けてあるベルをチンと鳴らす方式だったりします。
あ、マルタのバスはなぜか、走っている間も絶対ドアを閉めません。新しかろうが古かろうが、どこのルートを走ろうが同じです。閉めるのは、お客が乗車してはいけないときだけです。あるバスなんか、ドアの内側にバックミラーが付いてました(^^;)
一度バスで大失敗をやらかしたことがあります。
ホテルの夕食が終るとよく散歩に出かけたのですが、ある日のこと、隣接している隣町へ行くのにバスを使おうということになりました。まだ7時くらいだったし、バス停はホテルの前なのでとても便利。
最初に来たバスに乗り込んだのはいいのですが、隣町をよく知らない私たちは、あるバス停で全員が下りてしまったのを見て頭の中が疑問符になりました。
そのあと出発したバスは、なぜかドアを閉めて電気を消し、スピードを上げて走ります。そして、どのバス停にも止まらずに高速道路に入ってしまいました。
ダンナはのんびりと「家に帰るんじゃないか?」と言いながら、じっと座ったまま。
「ちょっと、何とかしなさいよ」と言っても、「もしかしたら、首都のバスターミナルに行くのかもしれないぞ?」と言うだけ。
バスは高速道路を出て、見知らぬ町を走りだしました。ここまで来れば、運転手が帰宅途中なのは確実です。私の再度の抗議に、ついにダンナは運転席に行って運転手に話しかけました(私は窓側に座っていたんです)
突然ダンナに話しかけられた運転手は度肝を抜かれたと思います。誰も乗っていないはずのバスに乗客がまだいたんですから(苦笑)
私たちは運転手の後方、死角に座っていたんです。
やっとバスを降りることができた私たちには、自分たちがどこにいるのか見当もつきません。
しかしここで助かったのは、マルタのバスシステムです。
すべてのバスは首都のバスターミナルへ帰る。
反対車線のバスにさえ乗り込めば、自動的に首都へ帰れる。そして、ホテルのある町はそこからすぐそば。
すでに9時近くなっていましたが、バスは10時過ぎまで走っているので、無事に反対方向行のバスに乗り込み、ホテルに帰ってきました。
あとで島の地図を見て吃驚仰天。海岸の町にいた私たちは、島の中央部まで移動していたのでした。
乗客が全員降りた小さなバス停は、実は終点のターミナルだったんです。
後日そこに行った時、同じバス停の反対側にバスが止まっていました。どう見てもただのバス停にしか見えないのですが、バスが停車する位置に黄色い線で枠が道路上に書かれてあり、その中に英語でこう書いてありました。
Bus Termial
すごいオチでした(爆)
マルタには三つしか小さな島がありませんが、れっきとした共和国です。
大昔にヨーロッパとアフリカがこの地帯で陸続きになっていたのが、氷河期の終わりの水位の上昇で断絶され、今のような島ができたのだそうです。
マルタ島は246km²、その次に大きいゴゾ島は70km² しかありません。地図のスケールをよく見てください。どれだけ小さいかがよくわかります。
しかし、マルタはヨーロッパの中でも人口密度がとても高い国です。なぜかと言うと、山がなくて島全体を100%利用しているからです。どこまで行っても畑が続き、小さな森(公園みたい)が一か所残るだけ。首都とその近辺は、風景こそ違っていますが、ヨーロッパの都市と全く変わりはありません。
Wikipedia より
マルタは昔から、いろいろな国に侵略され続けてきました。
フェニキア、カルタゴ、ギリシャ、ローマ帝国、ビザンチン帝国、アラブ、シチリア、スペイン、ナポレオンと植民地の歴史を繰り返し、1800年からは1964年までイギリスの支配下でした。
2004年にEUに参加。2008年からヨーロが導入されています。
面白いのは、あらゆる商品に、未だに昔のマルタの通貨での表示もしてあることです。若い人はすぐ慣れるから、あれは高年齢の人用かしら? 私もヨーロッパにヨーロが導入された後しばらくは、マルクに換算し直してたしなあ(^^;)
こういう歴史を持つマルタなので、独特な風景を今も残しています。
マルタに着いて最初に目に気がつくのは、左側交通と変わった家並みです。
長年のイギリス支配の名残りで、マルタは左側交通です。
地元人はマルタ語を話しますが、公用語は英語。
英会話学校のECがあるので、あちこちから英語を習いにくる人が後を絶たないそうです。
トルコに行ったことのある人なら、マルタの町並みに親近感を覚えることでしょう。
古い町並みにずらっと並ぶのは、アラブ風の出窓です。
最初は一生懸命カメラに収めていたダンナでしたが、島のどこへ行っても同じ風景が続くので、写真を撮るのを止めてしまいました(笑)
写真が小さくて見えにくいので、クリックして見てくださいね。
マルタの観光にはバスが活躍します。
マルタは物価が安いので、観光客にはありがたい限り。
距離によってAゾーンからDゾーンまであり、Aゾーンは片道47セント。島の果てまで行っても1,16ヨーロです。
1 Day Pass は3,49ヨーロ、3 Day Pass は9,32ヨーロ、5 Day Pass は11,65ヨーロ、7 Day Pass は13,98ヨーロです。
私たちは7日間のパスを買い、十二分に活用しました。
私たちが住んでいたSliema からすぐそばの首都Valletta へは頻繁にバスがあったし、他の所へもたくさんバスがあったので、バスにはいつも観光客の姿が見られます。
その観光客のアトラクションになっているのが、昔懐かしいレトロなバスです。
新しいバスには降車用のブザーが付いていますが、レトロバスでは天井に渡してある紐を引っ張って、前に取り付けてあるベルをチンと鳴らす方式だったりします。
あ、マルタのバスはなぜか、走っている間も絶対ドアを閉めません。新しかろうが古かろうが、どこのルートを走ろうが同じです。閉めるのは、お客が乗車してはいけないときだけです。あるバスなんか、ドアの内側にバックミラーが付いてました(^^;)
一度バスで大失敗をやらかしたことがあります。
ホテルの夕食が終るとよく散歩に出かけたのですが、ある日のこと、隣接している隣町へ行くのにバスを使おうということになりました。まだ7時くらいだったし、バス停はホテルの前なのでとても便利。
最初に来たバスに乗り込んだのはいいのですが、隣町をよく知らない私たちは、あるバス停で全員が下りてしまったのを見て頭の中が疑問符になりました。
そのあと出発したバスは、なぜかドアを閉めて電気を消し、スピードを上げて走ります。そして、どのバス停にも止まらずに高速道路に入ってしまいました。
ダンナはのんびりと「家に帰るんじゃないか?」と言いながら、じっと座ったまま。
「ちょっと、何とかしなさいよ」と言っても、「もしかしたら、首都のバスターミナルに行くのかもしれないぞ?」と言うだけ。
バスは高速道路を出て、見知らぬ町を走りだしました。ここまで来れば、運転手が帰宅途中なのは確実です。私の再度の抗議に、ついにダンナは運転席に行って運転手に話しかけました(私は窓側に座っていたんです)
突然ダンナに話しかけられた運転手は度肝を抜かれたと思います。誰も乗っていないはずのバスに乗客がまだいたんですから(苦笑)
私たちは運転手の後方、死角に座っていたんです。
やっとバスを降りることができた私たちには、自分たちがどこにいるのか見当もつきません。
しかしここで助かったのは、マルタのバスシステムです。
すべてのバスは首都のバスターミナルへ帰る。
反対車線のバスにさえ乗り込めば、自動的に首都へ帰れる。そして、ホテルのある町はそこからすぐそば。
すでに9時近くなっていましたが、バスは10時過ぎまで走っているので、無事に反対方向行のバスに乗り込み、ホテルに帰ってきました。
あとで島の地図を見て吃驚仰天。海岸の町にいた私たちは、島の中央部まで移動していたのでした。
乗客が全員降りた小さなバス停は、実は終点のターミナルだったんです。
後日そこに行った時、同じバス停の反対側にバスが止まっていました。どう見てもただのバス停にしか見えないのですが、バスが停車する位置に黄色い線で枠が道路上に書かれてあり、その中に英語でこう書いてありました。
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無題
アハハハ・・・ 最初は、綺麗な景色、見慣れない風景に感動しても、時間が経つと飽きることはよくあります。デジカメの時代になってよかったですよね。フィルムカメラだと取り返しがつきませんが、デジカメだったら、いくら撮り過ぎても、消去できますもんね。
アラブの色が濃い街並みということは、イタリアのシチリア島(とくにパレルモ)と、雰囲気が少し似ているのかもしれませんね。シチリアでは、ヨ-ロッパというより、東南アジアな雰囲気でしたけど。(トルコに行ったことがないので、トルコの雰囲気が分からなくて・・・)
バスの運ちゃん、一瞬バスジャックかと思ったのでは? 無事に戻れて何よりでしたね。(^_^;)
Noraさんへ
Noraさんはシチリア島に行ったことがあるんですね。
私はないので、似ているかどうか言えません。
出窓はトルコの古い町並みで見かけたんですけど、今や近代的な建物のほうが多いです。
それから言うと、マルタには古き良き時代が残っていると言えますね。
トルコは南海岸のAntalyaがドイツコロニーみたいなことになっていて、バスでも市場でもヨーロで払えます。もちろんドイツ語は英語よりよく通じます。安いお値段で5星ホテルに泊まるツアーが沢山あるので、私もよく行きました。
有名なトロヤの遺跡の他にも遺跡がたくさんあり、ヨーロッパで一番保存がよくて大きいEphesosは必見です。
>バスの運ちゃん、一瞬バスジャックかと思ったのでは? 無事に戻れて何よりでしたね。(^_^;)
バスの運転手は呆れてましたね(^^;)
こんなアホな観光客は初めて見たんじゃないかと思います(苦笑)