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2014/04/12 (Sat)
管内乳頭腫:入院生活
前回の続きです。

手術日

麻酔から覚めて頭がはっきりしてきた頃、看護婦さんが「夕食食べますか?」と聞いてきました。はっきり言ってそんなにお腹が空いているとは感じなかったけど、朝から何も食べていなかったので食べたほうがいいかな?と思い、持ってきてもらいました。

姑が同じ病院に入院していたので、どんな食事かはすでに見ていたけど、黒パントースト2枚とハム1枚とチーズ1枚だけってのは少なくない?
そんなにお腹が減っていなかったから別に良かったけど、翌日の夕食も全く同じだった。

以前入院した病院はパンの種類やハムの種類を選べたし、昼食も普通食は3種類くらいあって選べたけど、ここの普通食は普通タイプとダイエット食のみ。
でもって、食事の希望を聞きに来た人は肉の種類しか言わないので、部屋に置いてある献立表を先に見ていないと、自分がどちらを選んだのかわからない。

因みに、翌日の昼食は希望を言う機会がなかったのでグラーシュスープとジャガイモ他の普通食だったけど、2日後は鶏肉を選んだらダイエット食のほうで、鶏肉のスープとバナナしか来なかったemoji
そして、このスープが塩辛いの!
ちょっと、ここ病院でしょ~?

さて、食後にまたベッドに横になったんですが、頭は重いし、吐き気が湧いてきて、とてもじゃないけど寝られない。
そのうち本当に吐いてしまうんじゃないかと心配になり、痛みはないかと聞きに来た看護婦さんに吐き気止めの薬をもらいました。
大したことないけど、少し痛みがあるので、痛み止めの点滴もしてもらいました。

そして、しばらくすると、いつの間にか寝てしまったようです。
頭の重さも吐き気も麻酔の副作用なんですが、薬が効いてくれてよかった~
翌朝起きたときは、頭はすっきりしてるし、最高の気分でしたよ。

ドレーン

ところで、食事の時に看護婦さんが助けてくれたので気が付いたんですが、両方の患部から長いチューブが出ていて、それがベッドの両側に垂れ下り、その先に小さなペットボトルが着いている。
初めて見たけど、これはDrainage(発音:トリナージェ)と言い、日本ではドレーンと呼ばれているもので、体内に溜まる体液などを排出させるものです。
腫瘍を取った後に空洞ができて血液やリンパ液などが溜まる場合があり、治癒が遅くなる原因となるため、ドレーンで体液を排出させます。

日本のドレーンは先にバッグが付いているようですが、こちらのはまさしくペットボトル。
手術後は血栓予防靴下をはき、手術着のまま長いペットボトルが着いたチューブを下げて歩かないといけないので、可愛らしいとは全く言えない。

でもって、うっかりチューブのことを忘れてベッドから起き上がるとツッと来るんですよ~
何度かやってしまった(^^;)

ドレーンと手術着と血栓予防靴下

手術後も手術着を着ていたので、そのままトイレにも行きましたが、ある午後にトイレから出て手を洗おうとしたら、もう一つある個室から男性が出てくるじゃないですか!

トイレには患者用トイレと書いてあるので、まさか男性が入ってくるなんて夢にも思わなかったから、驚愕以外の何物でもない。無防備な状態でばっちり見られてしまい、絶句状態ですよ。
どれも似たようなドアで分かりづらいけど、ちゃんと普通のトイレがあるんだからそっちを使えよ!

ともかく、それ以降は用心して、トイレに行くだけでもバスローブを着ることにしました。
パジャマが着られると一番いいけど、ドレーンが着いてるし、左腕には麻酔用の点滴針がまだ刺さっていたし、右手の甲にも点滴針が刺さっているので着替えにくいし・・・
結局退院するまで手術着にバスローブを羽織って歩いてました。

手術翌日

さて、手術翌日からは薬を全く貰わなかったんですが、なぜか痛みは全然ない。
昨夜の痛み止め点滴が長く効いていたんでしょうかね?
麻酔の副作用もなくなり、気分は爽快です。

そうなると、今度は寝ているのがしんどくなってくるんですよね。
入院用に持ってきた本をベッドで読むのもしんどくなり、今度は散歩を始めました。
散歩と言っても廊下を往復するだけだけど、腰痛持ちの身としては重要です。
横向きにいつも寝ているので、寝返りを打てない状態は腰にきつい!

そのうちそれだけでは時間が持たなくなってきたので、今度は面会室の椅子に座って読書を始めました。でも、そのうち本もほとんど読んでしまって、退屈絶好調!(笑)

その後は、ちょうどその日に家族に持ってきてもらったタブレットで救われましたよ。
タブレットの中にジグソーパズルやナンプレやカードゲームなどを入れておいたので、時間つぶしにはちょうどいい。
なんだか、手術翌日とは思えない1日だったな~


ところで、私の入院と入れ替わりにたった一人の同室者が退院したので、部屋には私一人だったんですが、手術日の夜8時にもう一人入ってきました。
彼女は手術するかもしれない状態だったので絶食でやってきたんですが、翌日の予定時間になってもお迎えが来ない。

看護婦さんに聞いてみても誰も答えられる人はおらず、昨日のお昼から絶食している彼女はひもじくて耐えるのも限度になってくる。
何度も手術時間のことを聞くので、看護婦さんにも迷惑がられ始めていたら、一人の看護婦さんがようやく説明してくれました。

その日の予定時間くらいに救急車が2台ほどサイレンを鳴らして病院に到着したのは知っていたけど、どうやら緊急手術が行われたようです。
恐らく手術に時間がかかったんでしょう。
そのせいで予定されていた手術が軒並み遅れているのだとか。

その日の夜中過ぎに手術が行われるかもしれないということで、彼女はこの日も絶食を余儀なくされました。夜中に手術なんて、外科医がすでに疲れているんじゃないのか?と心配していた彼女でしたが、大病院では夜に外科医チームが交代するので大丈夫だと、看護婦が太鼓判を押してくれました。

私が手術に向かうときに看護婦さんたちが「Alles Gute(ご多幸を祈ります)」と言って送り出してくれたので、寝る前に彼女に「Alles Gute」と言ってあげたんですが、翌日起きたら・・・・・・彼女はまだ病室で寝ていた(アチャ~)

この日は朝にまた一人やってきて、午前中に手術してすぐに退院していったから、彼女は運が悪いとしか言いようがないですな。
でも、私も2日絶食なんて体験したくない!

手術後2日目

同室の一人が2日も食べていないと、自分の食事の時には気兼ねしますよ。
「あなたの前でご飯を食べてごめんね」と言い訳してしまう。
当然向こうは「いいよ、気にしないで」と言うけど、相当辛いよねえ~

前日の夜10時にまた一人入ってきていたので、部屋は現在満室です。
絶食の彼女がおしゃべりタイプなので、誰がどんな病気を持っているかすぐにわかりました。
彼女は子宮の問題で、腹腔鏡の手術と言っていた。
もう一人は妊娠中の胆石だって。
もし誰かがガンだったら、彼女はどう話したんだろう・・・

さて、この日も朝から退屈です。
医者の回診があり、その結果次第では退院してもいいと言われているけど、いつ来るかわからないので、散歩した後またもや面会室で遊んでました。

結構長く遊んだあと、そろそろ部屋に帰らないと医者の回診が終わってしまうかも、という頃に医者の回診がありました。
トイレの後散歩している私に先生が「調子はどうですか?」と聞いてきたので「すごくいいです」と答えると、「じゃあ今日帰りますか?」と先生。

「ドレーンがどんな具合かわからない」と答えると、看護婦に「これまだ出てる?」と聞き、看護婦が「いいえ」と答えるのを聞いて「今日退院していいですよ」と許可が下りました。

とはいえ、それはちょうど昼食前で、私の分はすでに調理されているので、家からは1時に迎えに来てくれるように電話し、ドレーンと点滴の針を抜いてもらった後に着替え、昼食を食べたんですが、迎えの時間まであと30分も余ってしまった。

それでも何とかお迎えが来て、看護婦さんたちに挨拶して病棟を後にしました。
例の絶食の彼女はちょうどトイレだったようで挨拶できなかったけど、未だに何も食べられなくて可哀想だったなあ・・・

さて、家に帰った後何を最初にしたと思います?
自分で薄味のうどんを作ったんですよ。
だって、お昼のチキンスープは塩辛かったし、量も少なかったんだもの。

次回は自宅療養の様子を報告しますね。

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No Title

いや~、読む側は「大変だったな~」と思うけど、その立場になると・・・
記憶を掘り起こしたくないかも・・・

ペットボトルをぶら下げて・・・ってねぇ
そこにたまっていく様子を見るのもなんだか・・・
また、それをダッコちゃん人形みたいにどこに行くのも連れて歩くのもねぇ・・・

同室の人が食事できないとなると気を使ってしまいますね

特に嬉しいメニューでなくても空腹はツライ・・・

日本の病院はどうなっているんだろう?
カーテンを閉めるとか?
  • ラーダ さん |
  • 2014/04/14 (00:04) |
  • Edit |
  • 返信

ラーダさんへ

手術後に気分が悪くなったのが唯一大変だったけど、癌や大きな開腹手術から見れば「たったそれくらいで何言ってるの?」状態ですよ。
しかし、今回の入院で思ったのは、

もう手術なんてしたくない!

たったあれだけでそう思うんだから、大手術をしなくてもいいように普段から気を付けないと~

ドレーンは使用後は即廃棄処分だから、簡易なペットボトルなんだろうと思います。
しかし、動くたびにチューブを持って、ペットボトルをぶら下げて歩くのは邪魔なんですよね~

あっ、でも姑の腹水を出すためのドレーンはバッグ状だった・・・
患者の状態と患部に合わせてバッグとペットボトルを使い分けてるんでしょうね。

日本ではカーテンを閉めてしまうので、同室の人と話す機会も少ないようですよ。
骨折で入院した弟のお見舞いに行ったとき、病室がカーテンの間になってて戸惑いました。
確かにプライバシーは守れるけど、カーテンを取り付けるのにもスペースがいるから、個人のスペースがすごく狭く、訪問客がカーテンの中で椅子に座るのは絶対無理。
病室で話したいならカーテン全開にしないと~

緊急手術で遅れた手術の数は相当数だったと思いますよ。
手術待ちの人はその階だけでも5人いるって言ってたから、みんな辛かったと思うな~
  • from くろろ |
  • 2014/04/14 (20:04)
  
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