旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ
2024/11/25 (Mon)
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2011/03/21 (Mon)
福島原発で作業を続ける無名の英雄たち
NHKの地震情報番組のなかで、NHKに届いた被災者のメッセージを紙に書いて、大きな掲示板に貼っていくというのがありました。そこには被災者からの痛切な訴えも集まってきて、アナウンサーが毎回いくつかを紹介していくのですが、その中で福島原発の技師の家族から寄せられたメッセージが紹介されたことがありました。
1号機の水素爆発に続いて3号機の水素爆発。
2号機も危険な状態となって、作業にあたる職員以外に避難命令がでて、残った50人の作業員が必死の努力をしているときだったと思います。記憶があいまいになっているところがありますので、そこらへんはご容赦いただきますが、
東電のほうから家に人が来て、旦那さんに原発での緊急作業を依頼されたそうなのですが、その時に「覚悟してください」と死刑宣告のように言われたそうです。
この言葉を聞いて、原発で最悪の事態を防ぐために懸命の努力をしている作業員の方々がどれだけの思いで作業されているのかを悟り、改めて頭の下がる思いでした。
露出した燃料棒のそばでは、16秒で致死量に達する放射線量を被ばくすることになります。
水素爆発があり、炉心の空焚きがあり、燃料棒保存プールの水位が下がり、作業員の方々も毎回毎回命の縮む思いだったと思います。
15日についに福島原発に避難指令が出たとき、50人が残って作業を続けているというニュースがありましたよね。その後の報道で、現在海水の注水作業をしていると聞くたびに、、あの50人の人が頑張ってくれてるんだな、少ない数ですごく大変なんじゃないかとか思っていたのですが、数日後にドイツのメディアで福島原発のヒーローとして大々的に取り上げられていました。
海外でこれだけ褒めたたえているのに、日本は無反応なのが情けなかった・・・
が、bloomberg.co.jpの記事の中に、16日に作業員を180人に、17日には322人に増やしたと書いてありました。確かに、上のメッセージがNHKに届いたのは、50人が残った翌日か翌々日だった記憶があります。ということは、海外で50人を褒め称えていたころには、福島原発にはその6倍の作業員がいたことになる?(^^;)
当初派遣された方たちは放射線被ばく量の限界ですでに交代されたそうなので、最初に残った50人の方たちもすでに原発の外に出られたのでしょうね。文字通り、命をかけて作業された方々には本当に感謝するばかりです。
作業員の数は増えたものの、作業の環境は相変わらず過酷なものです。
被ばく総量が最上限の100ミリシーベルト近くになる作業員が増え、100ミリシーベルトを超える人も出てきました。そして20日は100ミリシーベルトを超える被ばくをされた方が7人になったそうです。
この被ばく量は、がんになる可能性が0.5%増え、妊娠した女性でしたら奇形児が生まれる可能性が出てくる量です。しかし、緊急作業を進めなければならないために、厚生省と経済産業省は作業員の被ばく総量の上限を緊急処置として250ミリシーベルトに引き上げました。
250ミリシーベルトを一度に浴びると、免疫細胞である白血球が減少して外部から侵入してくるウイルスや細菌などの抵抗力が弱まってしまい、体に様々な障害が現れます。
それでも、すでに100ミリシーベルトを被ばくされた方たちは、現場に残って作業を続けるそうです。
この作業の様子なのですが、2チャンネルの掲示板に修復作業に参加した作業員が書き込みをしたということで、あちこちに公開されています。
信憑性については各自で判断していただくとしますが、内容はきわめて真実っぽいです。
福島原発作業員の書き込みで東京電力、政府の隠蔽が発覚
作業員からの福島原発の修理作業状況が2chに書き込まれていた
3号機の圧力上昇がまだ懸念されてはいますが、現場では電力復旧作業が進み、明るい希望の光が見えてきました。これもすべて、危険を顧みずに作業してくださった作業員の皆さんのおかげです。まだまだ作業は続きますが、皆さんにはくれぐれも被ばく量に気を付けて作業をしていただきたいです。
現地では作業員の他にも、放水のために各地から集まった消防署の方が連日作業をしています。水素爆発で建物の周りに散らばったがれきのために消防車が近くまで行けず、自分で建物のそばまで行って放水作業をした消防員の方や、遠隔地から特別放水車と共に援助に来て放水作業をする消防員の方たちも、十分気を付けていただきたいです。
最悪の場合には核爆発が起こっていたかもしれないほど追いつめられた福島原発。
すでに流出した放射性物質の問題は深刻ですが、これ以上酷くしないということが大事です。
この危機の中で、今も被ばくを覚悟で作業にあたってくださっている、テレビに名前も出ない方たちに心から感謝いたします。
水素爆発によって1号機、2号機、3号機の建屋が破損した福島原発のモデル
参考記事 bloomberg.co.jp、華との邂逅、Wikipedia 被曝、RBBTODAY
1号機の水素爆発に続いて3号機の水素爆発。
2号機も危険な状態となって、作業にあたる職員以外に避難命令がでて、残った50人の作業員が必死の努力をしているときだったと思います。記憶があいまいになっているところがありますので、そこらへんはご容赦いただきますが、
東電のほうから家に人が来て、旦那さんに原発での緊急作業を依頼されたそうなのですが、その時に「覚悟してください」と死刑宣告のように言われたそうです。
この言葉を聞いて、原発で最悪の事態を防ぐために懸命の努力をしている作業員の方々がどれだけの思いで作業されているのかを悟り、改めて頭の下がる思いでした。
露出した燃料棒のそばでは、16秒で致死量に達する放射線量を被ばくすることになります。
水素爆発があり、炉心の空焚きがあり、燃料棒保存プールの水位が下がり、作業員の方々も毎回毎回命の縮む思いだったと思います。
15日についに福島原発に避難指令が出たとき、50人が残って作業を続けているというニュースがありましたよね。その後の報道で、現在海水の注水作業をしていると聞くたびに、、あの50人の人が頑張ってくれてるんだな、少ない数ですごく大変なんじゃないかとか思っていたのですが、数日後にドイツのメディアで福島原発のヒーローとして大々的に取り上げられていました。
海外でこれだけ褒めたたえているのに、日本は無反応なのが情けなかった・・・
が、bloomberg.co.jpの記事の中に、16日に作業員を180人に、17日には322人に増やしたと書いてありました。確かに、上のメッセージがNHKに届いたのは、50人が残った翌日か翌々日だった記憶があります。ということは、海外で50人を褒め称えていたころには、福島原発にはその6倍の作業員がいたことになる?(^^;)
当初派遣された方たちは放射線被ばく量の限界ですでに交代されたそうなので、最初に残った50人の方たちもすでに原発の外に出られたのでしょうね。文字通り、命をかけて作業された方々には本当に感謝するばかりです。
作業員の数は増えたものの、作業の環境は相変わらず過酷なものです。
被ばく総量が最上限の100ミリシーベルト近くになる作業員が増え、100ミリシーベルトを超える人も出てきました。そして20日は100ミリシーベルトを超える被ばくをされた方が7人になったそうです。
この被ばく量は、がんになる可能性が0.5%増え、妊娠した女性でしたら奇形児が生まれる可能性が出てくる量です。しかし、緊急作業を進めなければならないために、厚生省と経済産業省は作業員の被ばく総量の上限を緊急処置として250ミリシーベルトに引き上げました。
250ミリシーベルトを一度に浴びると、免疫細胞である白血球が減少して外部から侵入してくるウイルスや細菌などの抵抗力が弱まってしまい、体に様々な障害が現れます。
それでも、すでに100ミリシーベルトを被ばくされた方たちは、現場に残って作業を続けるそうです。
この作業の様子なのですが、2チャンネルの掲示板に修復作業に参加した作業員が書き込みをしたということで、あちこちに公開されています。
信憑性については各自で判断していただくとしますが、内容はきわめて真実っぽいです。
福島原発作業員の書き込みで東京電力、政府の隠蔽が発覚
作業員からの福島原発の修理作業状況が2chに書き込まれていた
3号機の圧力上昇がまだ懸念されてはいますが、現場では電力復旧作業が進み、明るい希望の光が見えてきました。これもすべて、危険を顧みずに作業してくださった作業員の皆さんのおかげです。まだまだ作業は続きますが、皆さんにはくれぐれも被ばく量に気を付けて作業をしていただきたいです。
現地では作業員の他にも、放水のために各地から集まった消防署の方が連日作業をしています。水素爆発で建物の周りに散らばったがれきのために消防車が近くまで行けず、自分で建物のそばまで行って放水作業をした消防員の方や、遠隔地から特別放水車と共に援助に来て放水作業をする消防員の方たちも、十分気を付けていただきたいです。
最悪の場合には核爆発が起こっていたかもしれないほど追いつめられた福島原発。
すでに流出した放射性物質の問題は深刻ですが、これ以上酷くしないということが大事です。
この危機の中で、今も被ばくを覚悟で作業にあたってくださっている、テレビに名前も出ない方たちに心から感謝いたします。
水素爆発によって1号機、2号機、3号機の建屋が破損した福島原発のモデル
参考記事 bloomberg.co.jp、華との邂逅、Wikipedia 被曝、RBBTODAY
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