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カテゴリー「今日の科学の話題」の記事一覧
- 2025.01.22 [PR]
- 2014.11.16 彗星探査機「ロゼッタ」が捉えた、彗星の不思議な歌
- 2014.11.14 人類初の彗星着陸に成功!が、彗星調査に大きな支障が・・・
- 2014.01.20 彗星探査機ロゼッタが、彗星着陸に向けて始動開始!
- 2012.09.18 NASAの火星探査機が未確認物体を撮影した!
- 2012.08.11 コーラ(清涼飲料水)を住まいの洗剤として活用しよう
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(拍手のコメントにはカテゴリー「拍手へのお返事」でお返事を書いています)
11月12日にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功した彗星探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」が14日の深夜、バッテリー切れで睡眠モードに入りました。
フィラエは人類初の彗星着陸に成功したものの、着陸地点が最初の地点から約1キロ離れた岩影に着地したため、最初予定していた6時間からはるかに少ない1.5時間しか太陽光を得られなくなってしまい、土曜日には交信が途絶えるだろうと発表されていました。
フィラエの着陸後、地球との交信が途絶えるまでの時間は約60時間。
その時間内に初期探査を終えてしまおうと、フィラエをコントロールするドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、略称DLR)の宇宙ユーザーセンター(Raumfahrtnutzerzentrum 略してMUSC)ではフィラエの着陸後に11個の検査機をすべて始動させ、できる限りのデータを集め始めました。
当たり前だけど、みんな焦ったでしょうね。
各担当部署のツイッターを見てると、「やったぞ」とか「できた」とか「4cm動かした」とか「僕たち(フィラエ)はどこにいるのかわからない」とか、家にいながら科学者たちの興奮が手に取るように伝わってきました。
思うに、各部署は自分たちの仕事に没頭しているから、ツイッターで他の部署の仕事の様子をうかがい知ることができるんでしょうね。
太陽電池パネルの角度も35度ほど動かしたそうですが、これでもっと太陽光を得られるようになったかどうかはまだ不明のようです。
探査内容としては、彗星の地面を削ってサンプルを採ったり、35cmほど地面に穴を掘って温度計を入れたりと、フィラエのポジションが悪くなると懸念されていた作業もされました。
結果はすべて成功!
時間ギリギリまで検査結果が地球に送られていましたが、フィラエのバッテリーがついに底をついたとき、なんとすべての検査結果報告が終了していました。
やったね、ESAの人たち!
バッテリー限界時間以降、フィラエはすべての機器のスイッチを消して睡眠に入りましたが、彗星がもっと太陽に近づけばまた起きることができるかもしれません。
でも、それまで2か月ほどはかかるので、科学者たちは集めたデータを解析することにしばらく専念することになります。
でもね、表面調査はフィラエでも、彗星全体の調査は母船であるロゼッタが続けています。
これまでにも彗星の写真を送ってきましたが、他にも不思議なものを送ってきました。
それがタイトルの彗星の歌。
この現象は8月にロゼッタが彗星から100キロの地点まで近づいて彗星周辺のプラズマを調べているときに、磁場の振幅の中から発見されたものです。
科学者によると、彗星が何らかの活動からくる電気のイオン化のプロセスで中性子を宇宙に放出しているのではと考えられますが、その物理的なメカニズムは謎のままです。
このような現象は科学者も想像していなかったことで、これからの解明が期待されます。
下がその不思議な彗星の歌です。
画像をクリックすると歌が聞こえてきますよ。
注)人間の聴覚は一般的に20 Hzから20 kHzの間で音を拾いますが、この音は40〜50ミリヘルツ以下なので人間には聞こえません。
そのため、人間の耳にも聞こえるように周波数を増加させています。
科学者は未だにフィラエの着地点を見つけることができていません。
大体の予想はあるようですが、正確な位置を出すために彗星の細かな写真を撮って地球に送るのが、ロゼッタの仕事に加わりました。
冷蔵庫くらいの小さな物体をロンドン中心部くらいの大きさの彗星から見つけ出すのは、相当骨の折れる作業だと思われますが、ESAの科学者たちは忍耐強く探すでしょう。
現在フィラエが送ってきたデータの解析が進んでいます。
科学者の願望である彗星の謎にどれだけ近づけるか、今後の発表が楽しみですね。
フィラエは人類初の彗星着陸に成功したものの、着陸地点が最初の地点から約1キロ離れた岩影に着地したため、最初予定していた6時間からはるかに少ない1.5時間しか太陽光を得られなくなってしまい、土曜日には交信が途絶えるだろうと発表されていました。
フィラエの着陸後、地球との交信が途絶えるまでの時間は約60時間。
その時間内に初期探査を終えてしまおうと、フィラエをコントロールするドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、略称DLR)の宇宙ユーザーセンター(Raumfahrtnutzerzentrum 略してMUSC)ではフィラエの着陸後に11個の検査機をすべて始動させ、できる限りのデータを集め始めました。
当たり前だけど、みんな焦ったでしょうね。
各担当部署のツイッターを見てると、「やったぞ」とか「できた」とか「4cm動かした」とか「僕たち(フィラエ)はどこにいるのかわからない」とか、家にいながら科学者たちの興奮が手に取るように伝わってきました。
思うに、各部署は自分たちの仕事に没頭しているから、ツイッターで他の部署の仕事の様子をうかがい知ることができるんでしょうね。
太陽電池パネルの角度も35度ほど動かしたそうですが、これでもっと太陽光を得られるようになったかどうかはまだ不明のようです。
探査内容としては、彗星の地面を削ってサンプルを採ったり、35cmほど地面に穴を掘って温度計を入れたりと、フィラエのポジションが悪くなると懸念されていた作業もされました。
結果はすべて成功!
時間ギリギリまで検査結果が地球に送られていましたが、フィラエのバッテリーがついに底をついたとき、なんとすべての検査結果報告が終了していました。
やったね、ESAの人たち!
バッテリー限界時間以降、フィラエはすべての機器のスイッチを消して睡眠に入りましたが、彗星がもっと太陽に近づけばまた起きることができるかもしれません。
でも、それまで2か月ほどはかかるので、科学者たちは集めたデータを解析することにしばらく専念することになります。
でもね、表面調査はフィラエでも、彗星全体の調査は母船であるロゼッタが続けています。
これまでにも彗星の写真を送ってきましたが、他にも不思議なものを送ってきました。
それがタイトルの彗星の歌。
この現象は8月にロゼッタが彗星から100キロの地点まで近づいて彗星周辺のプラズマを調べているときに、磁場の振幅の中から発見されたものです。
科学者によると、彗星が何らかの活動からくる電気のイオン化のプロセスで中性子を宇宙に放出しているのではと考えられますが、その物理的なメカニズムは謎のままです。
このような現象は科学者も想像していなかったことで、これからの解明が期待されます。
下がその不思議な彗星の歌です。
画像をクリックすると歌が聞こえてきますよ。
注)人間の聴覚は一般的に20 Hzから20 kHzの間で音を拾いますが、この音は40〜50ミリヘルツ以下なので人間には聞こえません。
そのため、人間の耳にも聞こえるように周波数を増加させています。
科学者は未だにフィラエの着地点を見つけることができていません。
大体の予想はあるようですが、正確な位置を出すために彗星の細かな写真を撮って地球に送るのが、ロゼッタの仕事に加わりました。
冷蔵庫くらいの小さな物体をロンドン中心部くらいの大きさの彗星から見つけ出すのは、相当骨の折れる作業だと思われますが、ESAの科学者たちは忍耐強く探すでしょう。
現在フィラエが送ってきたデータの解析が進んでいます。
科学者の願望である彗星の謎にどれだけ近づけるか、今後の発表が楽しみですね。
(拍手のコメントにはカテゴリー「拍手へのお返事」でお返事を書いています)
欧州宇宙機関(ESA)が10年前に送った彗星探査機ロゼッタの着陸機フィラエが11月12日、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功しました。
注)ロゼッタプロジェクトに関しては過去記事で詳しく紹介しているので、今までの経緯はそちらをごらんください。
彗星探査機ロゼッタが、彗星着陸に向けて始動開始!
人類初の快挙を見ようと、当日は世界中の天文ファンがテレビやインターネットなどのメディアの前に集まり、母船からの着陸機離脱から着陸までをドキドキしながら見ていました。
私もESAの公式サイトで、探査機コントロール室のあるドイツ航空宇宙センター(Deutschen Zentrum für Luft- und Raumfahrt 略してDLR)からの実況放送を途中から見ていましたが、着陸成功を示す信号がフィラエから送られてきたときには、コントロールルームの人たちと一緒に拍手しましたよ~
予定よりも2時間遅れていたので、ドキドキしていた科学者たちははほっとしたでしょうね。
ロゼッタは10年もの歳月と労力と資金を費やした人類初のプロジェクト。
着陸に失敗しようものなら、科学者だけではなく世界中の天文ファンもガックリきちゃいます。
ロゼッタプロジェクトを詳しく知らない方のために、ESAの公式サイトからロゼッタとフィラエの役割などをわかりやすく説明した動画を持ってきました。ただし英語です。
シンプルな疑問「どこから水は来たのか?」
この答が彗星だと科学者たちは考えています。
彗星の多くは氷でできているため、大昔に地球にぶつかったたくさんの彗星が地球に水をもたらしたというわけです。
そして地球上の生命は海から始まったので、もしかしたら命の素であるアミノ酸が彗星上で見つかるかもしれない。
彗星探査は、私たちがどこから来たのかを解き明かすカギでもあるのです。
ロゼッタから送られてた彗星のデータと、彗星の調査内容が説明されています(提供ESA)
次はロゼッタとフィラエが撮った写真です。
さて、着陸に成功したかどうかは、フィラエの信号が地球に到着するかどうかにかかっているので、信号をひたすら待つしかない。
やっと信号が来たときには、全世界が湧いたんじゃないかと思います。
着陸が成功したあとは、フィラエが送ってくる最初の映像を世界中が待っていたのですが、着陸が遅くなったためと彗星の自転の関係で、映像の公開は残念ながら翌日となりました。
そして今日、フィラエが撮った着陸地点の地面の画像が公開されました。
画像から見ると、うまく平たい地面に着陸したように見えるんですが・・・
フィラエの周辺を映したパノラマ画像を見て、ESAの科学者は考え込んでしまった。
大気のない彗星は無重力なので、冷蔵庫くらいの大きさのフィラエは着陸するときにアンカーのようなものを地面に打ち込み、それを巻き込みながら地面に近づいて行く予定だ たのですが、アンカーが作動しなかったために、予定着陸地点に着地した反動でまた2キロも上空にジャンプし、そのまま1キロほど移動して再度着陸 。しかし、その際にまた反動で少し浮き上がり、3度目の着地で最終的に地面に留まりました。
パノラマ写真から推定すると、周りは高い岩に囲まれ、フィラエは傾いて着地していて、3本の足の1本が宙に浮いています。
この格好だと彗星表面の土のサンプル採取をしようとすると横転してしまう恐れがあるため、サンプル採取は断念されました。
また、最後の着地時の反動でラボ内の加圧用のノズルの一つが作動しなくなってしまった。
しかし、最大の問題はフィラエが岩の影に入ってしまい、太陽電池にたった1.5時間しか太陽光が当たらないことです。
フィラエは今までの太陽光からの蓄えが60時間分ありますが、それを過ぎると電気が少なくなりすぎてしまい、動くことができなくなるかもしれないので、科学者たちは今慌てています。
人類初の彗星着陸に成功して、フィラエの状態も大体OKだと言うのに、太陽光を得られないために十分な調査ができなくなってしまったら、悔しいことこの上ない!
しかし、科学者たちはフィラエの位置をずらすことが可能かもしれないと考えているようなので、ミッションが終了する来年末まで何とか調査を続けられるかもしれません。
ESAの方たち、頑張ってください!
ロンドンでちょうど、ビッグベンからタワーオブロンドンまでテムズ川観光船で走ったわ~
もしこんなのが地球にぶつかったら、生物は破滅だね。
このテーマとは関係ない話だけど、いつの日にか地球とぶつかるコースを取る彗星が来た時のために、そのコースをずらすための研究が始まっているそうです。
以前あった映画と同じで、やっぱりロケットを打ち込むらしい・・・
さて、最後にESAが作らせた短編映画をご覧いただきます(英語)
テーマは「命はどこから来たか」
彗星の謎と太陽系の起源を探るための、この十年間の中で最も重要な宇宙探査の一つ(ロゼッタプロジェクト)を語ります。
注)ロゼッタプロジェクトに関しては過去記事で詳しく紹介しているので、今までの経緯はそちらをごらんください。
彗星探査機ロゼッタが、彗星着陸に向けて始動開始!
ゴム製のアヒルのような形をしたチュリモフ・ゲラシメンコ彗星
(写真提供ESA)
(写真提供ESA)
人類初の快挙を見ようと、当日は世界中の天文ファンがテレビやインターネットなどのメディアの前に集まり、母船からの着陸機離脱から着陸までをドキドキしながら見ていました。
私もESAの公式サイトで、探査機コントロール室のあるドイツ航空宇宙センター(Deutschen Zentrum für Luft- und Raumfahrt 略してDLR)からの実況放送を途中から見ていましたが、着陸成功を示す信号がフィラエから送られてきたときには、コントロールルームの人たちと一緒に拍手しましたよ~
予定よりも2時間遅れていたので、ドキドキしていた科学者たちははほっとしたでしょうね。
ロゼッタは10年もの歳月と労力と資金を費やした人類初のプロジェクト。
着陸に失敗しようものなら、科学者だけではなく世界中の天文ファンもガックリきちゃいます。
ロゼッタプロジェクトを詳しく知らない方のために、ESAの公式サイトからロゼッタとフィラエの役割などをわかりやすく説明した動画を持ってきました。ただし英語です。
シンプルな疑問「どこから水は来たのか?」
この答が彗星だと科学者たちは考えています。
彗星の多くは氷でできているため、大昔に地球にぶつかったたくさんの彗星が地球に水をもたらしたというわけです。
そして地球上の生命は海から始まったので、もしかしたら命の素であるアミノ酸が彗星上で見つかるかもしれない。
彗星探査は、私たちがどこから来たのかを解き明かすカギでもあるのです。
アニメで説明したフィラエ着陸準備(提供ESA)
ロゼッタから送られてた彗星のデータと、彗星の調査内容が説明されています(提供ESA)
次はロゼッタとフィラエが撮った写真です。
着陸のため離脱した直後のフィラエが撮ったロゼッタ
太陽電池の羽がはっきりと見える(写真提供ESA)
ロゼッタから離れていくフィラエ(写真提供ESA)
3キロの上空からフィラエが撮った彗星の表面(写真提供ESA)
さて、着陸に成功したかどうかは、フィラエの信号が地球に到着するかどうかにかかっているので、信号をひたすら待つしかない。
やっと信号が来たときには、全世界が湧いたんじゃないかと思います。
着陸が成功したあとは、フィラエが送ってくる最初の映像を世界中が待っていたのですが、着陸が遅くなったためと彗星の自転の関係で、映像の公開は残念ながら翌日となりました。
そして今日、フィラエが撮った着陸地点の地面の画像が公開されました。
画像から見ると、うまく平たい地面に着陸したように見えるんですが・・・
着陸地点の地面(写真提供ESA)
フィラエの周辺を映したパノラマ画像を見て、ESAの科学者は考え込んでしまった。
大気のない彗星は無重力なので、冷蔵庫くらいの大きさのフィラエは着陸するときにアンカーのようなものを地面に打ち込み、それを巻き込みながら地面に近づいて行く予定だ たのですが、アンカーが作動しなかったために、予定着陸地点に着地した反動でまた2キロも上空にジャンプし、そのまま1キロほど移動して再度着陸 。しかし、その際にまた反動で少し浮き上がり、3度目の着地で最終的に地面に留まりました。
周りを岩に囲まれて、傾いて立っているフィラエ(写真提供ESA)
パノラマ写真から推定すると、周りは高い岩に囲まれ、フィラエは傾いて着地していて、3本の足の1本が宙に浮いています。
この格好だと彗星表面の土のサンプル採取をしようとすると横転してしまう恐れがあるため、サンプル採取は断念されました。
また、最後の着地時の反動でラボ内の加圧用のノズルの一つが作動しなくなってしまった。
しかし、最大の問題はフィラエが岩の影に入ってしまい、太陽電池にたった1.5時間しか太陽光が当たらないことです。
フィラエは今までの太陽光からの蓄えが60時間分ありますが、それを過ぎると電気が少なくなりすぎてしまい、動くことができなくなるかもしれないので、科学者たちは今慌てています。
人類初の彗星着陸に成功して、フィラエの状態も大体OKだと言うのに、太陽光を得られないために十分な調査ができなくなってしまったら、悔しいことこの上ない!
しかし、科学者たちはフィラエの位置をずらすことが可能かもしれないと考えているようなので、ミッションが終了する来年末まで何とか調査を続けられるかもしれません。
ESAの方たち、頑張ってください!
彗星の大きさをロンドンと比較してみよう(写真提供ESA)
ロンドンでちょうど、ビッグベンからタワーオブロンドンまでテムズ川観光船で走ったわ~
もしこんなのが地球にぶつかったら、生物は破滅だね。
このテーマとは関係ない話だけど、いつの日にか地球とぶつかるコースを取る彗星が来た時のために、そのコースをずらすための研究が始まっているそうです。
以前あった映画と同じで、やっぱりロケットを打ち込むらしい・・・
さて、最後にESAが作らせた短編映画をご覧いただきます(英語)
テーマは「命はどこから来たか」
彗星の謎と太陽系の起源を探るための、この十年間の中で最も重要な宇宙探査の一つ(ロゼッタプロジェクト)を語ります。
(拍手のコメントにはカテゴリー「拍手へのお返事」でお返事を書いています)
現在あちこちで報道されていますが、2003年1月12日に打ち上げられたESA(欧州宇宙機関)の彗星探査機「Rosetta (ロゼッタ)」がチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星着陸に向けて、中央ヨーロッパ時間の1月20日10時に冬眠から3年ぶりに目覚めます。
起きなよ、ロゼッタ
ロゼッタの物語
ロゼッタは長い飛行期間の間に火星(2007年)や小惑星帯(2008年と2010年)に接近し、貴重な映像を地球に送ってきました。
その記録を簡単に記したWikipedia の文章がありますので、これまでの軌跡とこれからのプランをご覧いただきます。
2007年に惑星と勘違いされてたんですね。
不規則なコースを飛んでいたから、衛星やほかの探査機だろは思われなかったからなんでしょうな。地球と衝突するかもしれないと世間を騒がせた惑星が地球の探査機だったと分かった時の、惑星発見者のがっくりぶりは大きかったかも(^^;)
ロゼッタの12年間の旅
お次はロゼッタが小惑星帯に接近したときに撮影したシュテインスとルテティアの画像です。
(NASAやESAの文章およびメディアは、個人使用である限りは転載自由です)
ロゼッタ、小惑星ルテティアを訪問する
ルテティアに接近後、ロゼッタはそのまま地球から遠ざかっていきましたが、2011年6月に冬眠に入りました。
動いているのは、いつか起きるために必要な時計だけです。
時計が正確に動けば、きっちり10時に機械のスイッチが入り、目覚めたロゼッタは6時間かけて体を温めた後に、地球にシグナルを送信します。
地球がそのシグナルを受け取るのは約1時間後。
もしちゃんと届けば、ESAの科学者たちはほっとするでしょうね。
その後ロゼッタは彗星に向かい、人類史上初めての彗星着陸に挑みます。
ロゼッタからのラストコール
ロゼッタには彗星に着陸して探査を行うフィラエが積まれています。
ロゼッタは彗星に到達後、彗星の周りを衛星のように周り、11月に着陸機のフィラエを投下します。
フィラエが彗星の表面にうまく着陸できれば、その後1年間にわたって彗星からサンプルを採取して情報を地球に送ります。
このミッションで科学者が一番神経をとがらすのが、フィラエの着陸の瞬間。
ミッションが成功するかどうかは、無事に着陸できるかどうかにかかってますからね。
彗星到達後にロゼッタが彗星の衛星軌道に乗るまでの過程
フィラエの着陸想像ビデオ
ESAはしばらく前からPR活動に専念していましたが、私が知ったのは昨日。
いつものことだけど、ともかく世紀の大実験ショーには間に合ったわけです。
ESAでは20日にライブ放送を実施します。
ライブ放送はESAの公式サイトの他に、ライブストリームでも放送しますので、興味のある方は覗いてみてください。
ライブ放送はドイツ時間の10:15から始まりますが、実際にロゼッタからの送信が地球に届くのは17:30~18:30です。
つまり、朝からやっているライブ放送では、ロゼッタ計画についての説明や、今までにロゼッタが撮影した映像の紹介ばかりだということになる。
すべて英語だし、専門用語も出てくると思うので、専門家以外の方は夕方放送を見ればいいんじゃないかな。日本時間だと夜中になるので、夜行性の方で天文大好きな方はぜひどうぞ~
ESAの公式ライブ放送ページ
ライブストリームのESAライブ放送
ミッション・ロゼッタ公式ページ
下はESAからのロゼッタライブ放送と、ロゼッタに関するインフォメーションです
まだ先ではあるけれど、今のうちにカレンダーにマークしときましょう。
人類初の彗星着陸なるか!
頑張れ、ロゼッタ!
起きなよ、ロゼッタ
ロゼッタの物語
ロゼッタは長い飛行期間の間に火星(2007年)や小惑星帯(2008年と2010年)に接近し、貴重な映像を地球に送ってきました。
その記録を簡単に記したWikipedia の文章がありますので、これまでの軌跡とこれからのプランをご覧いただきます。
- 2005年3月4日:最初の地球スイングバイ。
- 2007年2月25日:火星スイングバイ、火星の北半球と2つの衛星を撮影。
- 2007年11月7日:カタリナ・スカイサーベイによってロゼッタが2007 VN84という地球近傍小惑星として「発見」される。
- 2007年11月13日:二度目の地球スイングバイ、地球の夜側を撮影。
- 2008年9月5日:小惑星 (2867) シュテインスに接近。
- 2009年11月:三度目の地球スイングバイ。
- 2010年7月10日:小惑星 (21) ルテティアに接近。
- 2011年6月8日:冬眠モードに入る。
- 2014年1月20日:冬眠モードから復帰。
- 2014年1月-5月:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ接近。
- 2014年8月:彗星のマッピング
- 2014年11月:フィラエの投下および彗星への着陸
- 2014年11月-2015年12月:太陽を周回しながら彗星を追跡する予定。
2007年に惑星と勘違いされてたんですね。
不規則なコースを飛んでいたから、衛星やほかの探査機だろは思われなかったからなんでしょうな。地球と衝突するかもしれないと世間を騒がせた惑星が地球の探査機だったと分かった時の、惑星発見者のがっくりぶりは大きかったかも(^^;)
ロゼッタの12年間の旅
お次はロゼッタが小惑星帯に接近したときに撮影したシュテインスとルテティアの画像です。
(NASAやESAの文章およびメディアは、個人使用である限りは転載自由です)
小惑星シュテインス(直径4.5km)の複数画像(ESAより)
小惑星ルテティア(直径96km)の複数画像(ESAより)
ロゼッタ、小惑星ルテティアを訪問する
ルテティアに接近後、ロゼッタはそのまま地球から遠ざかっていきましたが、2011年6月に冬眠に入りました。
動いているのは、いつか起きるために必要な時計だけです。
時計が正確に動けば、きっちり10時に機械のスイッチが入り、目覚めたロゼッタは6時間かけて体を温めた後に、地球にシグナルを送信します。
地球がそのシグナルを受け取るのは約1時間後。
もしちゃんと届けば、ESAの科学者たちはほっとするでしょうね。
その後ロゼッタは彗星に向かい、人類史上初めての彗星着陸に挑みます。
ロゼッタからのラストコール
ロゼッタには彗星に着陸して探査を行うフィラエが積まれています。
ロゼッタは彗星に到達後、彗星の周りを衛星のように周り、11月に着陸機のフィラエを投下します。
フィラエが彗星の表面にうまく着陸できれば、その後1年間にわたって彗星からサンプルを採取して情報を地球に送ります。
このミッションで科学者が一番神経をとがらすのが、フィラエの着陸の瞬間。
ミッションが成功するかどうかは、無事に着陸できるかどうかにかかってますからね。
これが着陸機のフィラエ(Wikipediaより)
彗星到達後にロゼッタが彗星の衛星軌道に乗るまでの過程
フィラエの着陸想像ビデオ
ESAはしばらく前からPR活動に専念していましたが、私が知ったのは昨日。
いつものことだけど、ともかく世紀の大実験ショーには間に合ったわけです。
ESAでは20日にライブ放送を実施します。
ライブ放送はESAの公式サイトの他に、ライブストリームでも放送しますので、興味のある方は覗いてみてください。
ライブ放送はドイツ時間の10:15から始まりますが、実際にロゼッタからの送信が地球に届くのは17:30~18:30です。
つまり、朝からやっているライブ放送では、ロゼッタ計画についての説明や、今までにロゼッタが撮影した映像の紹介ばかりだということになる。
すべて英語だし、専門用語も出てくると思うので、専門家以外の方は夕方放送を見ればいいんじゃないかな。日本時間だと夜中になるので、夜行性の方で天文大好きな方はぜひどうぞ~
ESAの公式ライブ放送ページ
ライブストリームのESAライブ放送
ミッション・ロゼッタ公式ページ
下はESAからのロゼッタライブ放送と、ロゼッタに関するインフォメーションです
Rosetta’s computer is programmed to re-establish contact with Earth on 20 January, starting with an ‘alarm clock’ at 10:00 GMT. Immediately afterwards, the spacecraft’s startrackers will begin to warm up, taking around six hours. Rosetta will then send a signal to Earth to announce that it is awake. The first window of opportunity to receive a signal is between 17:30-18:30 GMT. The event can also be followed via www.livestream.com/eurospaceagency (embed code available)今年11月の彗星着陸は、成功すればものすごいニュースです。Detailed programme: www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Rosetta/Call_for_Media_Rosetta_wake_up_event
For more about Rosetta, see www.esa.int/rosetta
まだ先ではあるけれど、今のうちにカレンダーにマークしときましょう。
人類初の彗星着陸なるか!
頑張れ、ロゼッタ!
(拍手のコメントにはカテゴリー「拍手へのお返事」でお返事を書いています)
8月6日に火星着陸に成功したNASAの火星探査機「キュリオシティー」は、着陸直後から火星の画像を地球に送っています。
赤い惑星として有名な火星は大気も赤いので、そのまま周りを見渡すと赤いフィルター越しのように見えます。
しかし、近年の技術の進化のおかげで、赤い色の大気をコンピューターで取り除いた画像がNASAから提供されています。赤い色を取り除いても空はまだうっすらと赤いけれど、視界がクリアになって、地球のどこかの山だと言われたら信じてしまいそうです。
写真はNASAよりお借りしました。
Image credit: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems
火星の大気越しに見た、キュリオシティーのメインカメラ
キュリオシティーの近くで一番高い山
地球にもこんなところがありそう
メインカメラが撮影したMars Hand Lens(真ん中の丸い機器)
さて、ここでなぜ火星の空が赤いのか、説明をしておきましょう。
火星の地表は酸化鉄や水酸化鉄でできた赤い砂や岩石で覆われています。
地球では大気が濃い、つまり酸素や窒素の分子が多いために太陽光が大気に入ってくると太陽光をたくさん散乱しますが、分子は青い光を好んで散乱するために地球の空が青いんです。
火星は大気が薄い、つまり太陽光を散乱する分子が少ない上に、大気中に浮遊する塵は赤い色を好んで散乱するので、火星の空が赤く見える訳です。
でも、地球では夕焼けは赤くなりますが、どうしてでしょう?
これは、太陽の位置に関係しています。
大気は元々、赤い色は散乱せずに通します。
低い位置から入ってくる太陽光が長い時間大気の中を通ると、分子がよりたくさん青い光を散乱しすぎて青い色がなくなってしまうために、太陽の方角が赤くなるんです。
そして、火星では逆のことが起こります。
つまり、赤い色が削除されるので、火星の夕陽は青く見えるんですよ。
青い夕陽がどんなふうに見えるか、2010年の火星探査機「オポチュニティー」が撮影した画像がありますので、ちょっと見ていただきましょう。
NASA's Jet Propulsion Laboratory (JPL)が1週間ごとにキュリオシティーニュース動画を出しています。
NASAの公式サイトに出ている写真を紹介しながら説明してくれるので、サイトの固い説明書きを読むよりも分かりやすい。英語の勉強にもいいですよ
さて、そして次に出てくるのが、タイトルの動画です。
キュリオシティーが撮影した画像の中に、動くオブジェクトがでてきています。
真ん中の白い点は何かの爆発のようで、そのあとに白い点が左から右へ動いて行きます。
投稿者の解説では、隕石、衛星、キュリオシティーの着陸時に切り離された部品などの可能性もあるそうな。
あなたはどう見るか、まずは動画をご覧ください。
最後に、NASAの宇宙飛行士やソ連の天文学者が撮影した画像やビデオを集めた動画をご覧いただきます。
どれも宇宙から撮ったもので、未確認物体が背景に映っています。
宇宙人を否定する人はたくさんいますが、我々は宇宙で唯一の知的生命体なんでしょうか?
宇宙はどこが終わりなのか分からないくらい広く、地球とよく似た惑星が存在する可能性が高いのは、科学者も肯定しています。地球に生命が生まれたのなら、どこか他で違う生命が生まれても不思議はありません。
地球がこの果てしない宇宙で唯一の、生命を育んだ星だなんて、信じるほうがおかしいんです。
参考記事:
火星の夕焼けはなぜ青いのか
赤い惑星として有名な火星は大気も赤いので、そのまま周りを見渡すと赤いフィルター越しのように見えます。
しかし、近年の技術の進化のおかげで、赤い色の大気をコンピューターで取り除いた画像がNASAから提供されています。赤い色を取り除いても空はまだうっすらと赤いけれど、視界がクリアになって、地球のどこかの山だと言われたら信じてしまいそうです。
写真はNASAよりお借りしました。
Image credit: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems
火星の大気越しに見た、キュリオシティーのメインカメラ
キュリオシティーの近くで一番高い山
地球にもこんなところがありそう
メインカメラが撮影したMars Hand Lens(真ん中の丸い機器)
さて、ここでなぜ火星の空が赤いのか、説明をしておきましょう。
火星の地表は酸化鉄や水酸化鉄でできた赤い砂や岩石で覆われています。
地球では大気が濃い、つまり酸素や窒素の分子が多いために太陽光が大気に入ってくると太陽光をたくさん散乱しますが、分子は青い光を好んで散乱するために地球の空が青いんです。
火星は大気が薄い、つまり太陽光を散乱する分子が少ない上に、大気中に浮遊する塵は赤い色を好んで散乱するので、火星の空が赤く見える訳です。
でも、地球では夕焼けは赤くなりますが、どうしてでしょう?
これは、太陽の位置に関係しています。
大気は元々、赤い色は散乱せずに通します。
低い位置から入ってくる太陽光が長い時間大気の中を通ると、分子がよりたくさん青い光を散乱しすぎて青い色がなくなってしまうために、太陽の方角が赤くなるんです。
そして、火星では逆のことが起こります。
つまり、赤い色が削除されるので、火星の夕陽は青く見えるんですよ。
青い夕陽がどんなふうに見えるか、2010年の火星探査機「オポチュニティー」が撮影した画像がありますので、ちょっと見ていただきましょう。
NASA's Jet Propulsion Laboratory (JPL)が1週間ごとにキュリオシティーニュース動画を出しています。
NASAの公式サイトに出ている写真を紹介しながら説明してくれるので、サイトの固い説明書きを読むよりも分かりやすい。英語の勉強にもいいですよ
さて、そして次に出てくるのが、タイトルの動画です。
キュリオシティーが撮影した画像の中に、動くオブジェクトがでてきています。
真ん中の白い点は何かの爆発のようで、そのあとに白い点が左から右へ動いて行きます。
投稿者の解説では、隕石、衛星、キュリオシティーの着陸時に切り離された部品などの可能性もあるそうな。
あなたはどう見るか、まずは動画をご覧ください。
最後に、NASAの宇宙飛行士やソ連の天文学者が撮影した画像やビデオを集めた動画をご覧いただきます。
どれも宇宙から撮ったもので、未確認物体が背景に映っています。
宇宙人を否定する人はたくさんいますが、我々は宇宙で唯一の知的生命体なんでしょうか?
宇宙はどこが終わりなのか分からないくらい広く、地球とよく似た惑星が存在する可能性が高いのは、科学者も肯定しています。地球に生命が生まれたのなら、どこか他で違う生命が生まれても不思議はありません。
地球がこの果てしない宇宙で唯一の、生命を育んだ星だなんて、信じるほうがおかしいんです。
参考記事:
火星の夕焼けはなぜ青いのか
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アメリカから世界に広がり、いまや多種多様の商品が出回っているコーラは世界中の人に愛されています。しかし、しばらく前に、コーラに骨を付けておくと溶けてしまうことが公になりました。
コーラの中に骨や歯を入れておくと、数日後には溶けるというのは本当の事です。
コーラの原液を運ぶトラックはタンク内に腐食対策を行い、「危険物」というサインを付けて走らなければならないくらいだから、原液に骨を入れたらあっと言う間に溶けてしまうでしょうね。
コカコーラの公式サイトでの説明によると、「コカ・コーラや他の一般的に清涼飲料には酸味料が含まれているので、清涼飲料、果汁などの酸を含む液体に、抜けた歯や魚の骨を長い間つけておくと、含まれるカルシウムやマグネシウムが溶けますが、人間の骨に直接ふれたり、歯に長い間くっついていることはありません」とのことです。
そんなに過激な液体が胃に負担を掛けないの?と思うあなた、ご安心を。
胃酸はコーラに含まれる酸よりはるかに強い塩酸です。
胃酸から胃を守るために、胃の内部は粘膜で覆われており、胃液を中和させるために重曹を生成しています。だから、何も起こらないんですよ。
コーラの酸味料の多くはリン酸からできているので、多量に摂取すると骨の中のカルシウムが溶けだすということで問題視されることがありますが、カルシウムを同じ量かそれ以上摂取すれば大丈夫なようです。
って言うか、どんなけコーラを飲んだらそうなるの?
コーラ中毒者は気を付けたほうがいいんだろうけど、時々飲むくらいなら気にしなくてもいいと思いますよ。
注)インスタントラーメンの「かんすい」に含まれるリン酸も同じ作用があるので、気になる人はラーメンを茹でたあとお湯を捨てて、新しくスープを作る方がいいです。
さて、このリン酸は食品添加物以外にも、鉄さびの除去剤や赤外線吸収剤としても使用されるし、抗血液凝固剤として利用されるクエン酸が入っているコーラなら血液洗浄にも使えるようです。
コーラの使い方を書いたメールが回ってきたので、ここで紹介しましょう。
ちょっとギョッとしました?
事故後の血の洗浄にコーラを使うなんて聞いたら、誰でも引くよね。
実はコーラより水を飲め、という配布型メールだったので、結構すごいことが書いてあったんですよ。
しかしここは気を取り直して、実践編に進みます。
実はこの間洗濯機の中から、酸化して真っ黒になった1ユーロを発見したので、コーラで洗浄してみたんですよ。1セントとかだったら放っておくんですが、1ユーロだったので何とかして復活させたいですものね~
過程を写真に撮っておいたので、見てみてくださいな。
コーラの威力のほどがはっきりと分かります。
洗濯機の中に長期間入っていた、真っ黒になったコイン
コインをコーラの中に入れて時間を置く
約1時間後
約3時間後
約12時間後
約20時間後
約27時間後
どうです?
コインは洗濯機の中に入る前よりも綺麗になりました。
酸味料が作用しているということは、コーラだけではなくて他の清涼飲料水でもできるはずなので、洗濯機から真っ黒コインが見つかったら、今度はスプライトやファンタでどうなるか試してみるのもいいかも。
飲めばあっという間に胃に流れ込み、分解吸収されて無害になるから、あれだけたくさんの清涼飲料水が店で売られているんだと思いますが、1日にたくさん飲む人はカルシウムやマグネシウムの摂取にはちょっと気を付けたほうが良いようです。
糖分もたくさん含まれているので、できれば水やお茶を飲む方がはるかに健康的ですね。
でも、すでに家にあるのなら、こういう活用法があることも覚えておいて、何かの時に活用しちゃいましょう!
コーラの中に骨や歯を入れておくと、数日後には溶けるというのは本当の事です。
コーラの原液を運ぶトラックはタンク内に腐食対策を行い、「危険物」というサインを付けて走らなければならないくらいだから、原液に骨を入れたらあっと言う間に溶けてしまうでしょうね。
コカコーラの公式サイトでの説明によると、「コカ・コーラや他の一般的に清涼飲料には酸味料が含まれているので、清涼飲料、果汁などの酸を含む液体に、抜けた歯や魚の骨を長い間つけておくと、含まれるカルシウムやマグネシウムが溶けますが、人間の骨に直接ふれたり、歯に長い間くっついていることはありません」とのことです。
そんなに過激な液体が胃に負担を掛けないの?と思うあなた、ご安心を。
胃酸はコーラに含まれる酸よりはるかに強い塩酸です。
胃酸から胃を守るために、胃の内部は粘膜で覆われており、胃液を中和させるために重曹を生成しています。だから、何も起こらないんですよ。
コーラの酸味料の多くはリン酸からできているので、多量に摂取すると骨の中のカルシウムが溶けだすということで問題視されることがありますが、カルシウムを同じ量かそれ以上摂取すれば大丈夫なようです。
って言うか、どんなけコーラを飲んだらそうなるの?
コーラ中毒者は気を付けたほうがいいんだろうけど、時々飲むくらいなら気にしなくてもいいと思いますよ。
注)インスタントラーメンの「かんすい」に含まれるリン酸も同じ作用があるので、気になる人はラーメンを茹でたあとお湯を捨てて、新しくスープを作る方がいいです。
さて、このリン酸は食品添加物以外にも、鉄さびの除去剤や赤外線吸収剤としても使用されるし、抗血液凝固剤として利用されるクエン酸が入っているコーラなら血液洗浄にも使えるようです。
コーラの使い方を書いたメールが回ってきたので、ここで紹介しましょう。
- アメリカのハイウェイパトカーは、事故後の血の洗浄用に、いつも2ガロンのコーラを積んでいる
- 便器の中に1缶分のコーラを入れて1時間おいておき、そのあとで水を流せば汚れがきれいになる
- 車のバッテリ端子についた腐食を取るには、バッテリの上から1缶分のコーラを掛ける
- 錆びついたボルトを緩めるには、コーラに浸した布をボルトにあてて数分置く
- 衣服に付いた油を取るには、洗濯機の中にコーラ1缶分と洗剤を入れて普通に洗う
- 車のフロントガラスの油汚れも、コーラを掛ければ取れる
ちょっとギョッとしました?
事故後の血の洗浄にコーラを使うなんて聞いたら、誰でも引くよね。
実はコーラより水を飲め、という配布型メールだったので、結構すごいことが書いてあったんですよ。
しかしここは気を取り直して、実践編に進みます。
実はこの間洗濯機の中から、酸化して真っ黒になった1ユーロを発見したので、コーラで洗浄してみたんですよ。1セントとかだったら放っておくんですが、1ユーロだったので何とかして復活させたいですものね~
過程を写真に撮っておいたので、見てみてくださいな。
コーラの威力のほどがはっきりと分かります。
洗濯機の中に長期間入っていた、真っ黒になったコイン
コインをコーラの中に入れて時間を置く
約1時間後
約3時間後
約12時間後
約20時間後
約27時間後
どうです?
コインは洗濯機の中に入る前よりも綺麗になりました。
酸味料が作用しているということは、コーラだけではなくて他の清涼飲料水でもできるはずなので、洗濯機から真っ黒コインが見つかったら、今度はスプライトやファンタでどうなるか試してみるのもいいかも。
飲めばあっという間に胃に流れ込み、分解吸収されて無害になるから、あれだけたくさんの清涼飲料水が店で売られているんだと思いますが、1日にたくさん飲む人はカルシウムやマグネシウムの摂取にはちょっと気を付けたほうが良いようです。
糖分もたくさん含まれているので、できれば水やお茶を飲む方がはるかに健康的ですね。
でも、すでに家にあるのなら、こういう活用法があることも覚えておいて、何かの時に活用しちゃいましょう!
(拍手のコメントにはカテゴリー「拍手へのお返事」でお返事を書いています)
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