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2024/12/12 (Thu)
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2014/11/16 (Sun)
彗星探査機「ロゼッタ」が捉えた、彗星の不思議な歌
11月12日にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功した彗星探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」が14日の深夜、バッテリー切れで睡眠モードに入りました。
フィラエは人類初の彗星着陸に成功したものの、着陸地点が最初の地点から約1キロ離れた岩影に着地したため、最初予定していた6時間からはるかに少ない1.5時間しか太陽光を得られなくなってしまい、土曜日には交信が途絶えるだろうと発表されていました。
フィラエの着陸後、地球との交信が途絶えるまでの時間は約60時間。
その時間内に初期探査を終えてしまおうと、フィラエをコントロールするドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、略称DLR)の宇宙ユーザーセンター(Raumfahrtnutzerzentrum 略してMUSC)ではフィラエの着陸後に11個の検査機をすべて始動させ、できる限りのデータを集め始めました。
当たり前だけど、みんな焦ったでしょうね。
各担当部署のツイッターを見てると、「やったぞ」とか「できた」とか「4cm動かした」とか「僕たち(フィラエ)はどこにいるのかわからない」とか、家にいながら科学者たちの興奮が手に取るように伝わってきました。
思うに、各部署は自分たちの仕事に没頭しているから、ツイッターで他の部署の仕事の様子をうかがい知ることができるんでしょうね。
太陽電池パネルの角度も35度ほど動かしたそうですが、これでもっと太陽光を得られるようになったかどうかはまだ不明のようです。
探査内容としては、彗星の地面を削ってサンプルを採ったり、35cmほど地面に穴を掘って温度計を入れたりと、フィラエのポジションが悪くなると懸念されていた作業もされました。
結果はすべて成功!
時間ギリギリまで検査結果が地球に送られていましたが、フィラエのバッテリーがついに底をついたとき、なんとすべての検査結果報告が終了していました。
やったね、ESAの人たち!
バッテリー限界時間以降、フィラエはすべての機器のスイッチを消して睡眠に入りましたが、彗星がもっと太陽に近づけばまた起きることができるかもしれません。
でも、それまで2か月ほどはかかるので、科学者たちは集めたデータを解析することにしばらく専念することになります。
でもね、表面調査はフィラエでも、彗星全体の調査は母船であるロゼッタが続けています。
これまでにも彗星の写真を送ってきましたが、他にも不思議なものを送ってきました。
それがタイトルの彗星の歌。
この現象は8月にロゼッタが彗星から100キロの地点まで近づいて彗星周辺のプラズマを調べているときに、磁場の振幅の中から発見されたものです。
科学者によると、彗星が何らかの活動からくる電気のイオン化のプロセスで中性子を宇宙に放出しているのではと考えられますが、その物理的なメカニズムは謎のままです。
このような現象は科学者も想像していなかったことで、これからの解明が期待されます。
下がその不思議な彗星の歌です。
画像をクリックすると歌が聞こえてきますよ。
注)人間の聴覚は一般的に20 Hzから20 kHzの間で音を拾いますが、この音は40〜50ミリヘルツ以下なので人間には聞こえません。
そのため、人間の耳にも聞こえるように周波数を増加させています。
科学者は未だにフィラエの着地点を見つけることができていません。
大体の予想はあるようですが、正確な位置を出すために彗星の細かな写真を撮って地球に送るのが、ロゼッタの仕事に加わりました。
冷蔵庫くらいの小さな物体をロンドン中心部くらいの大きさの彗星から見つけ出すのは、相当骨の折れる作業だと思われますが、ESAの科学者たちは忍耐強く探すでしょう。
現在フィラエが送ってきたデータの解析が進んでいます。
科学者の願望である彗星の謎にどれだけ近づけるか、今後の発表が楽しみですね。
フィラエは人類初の彗星着陸に成功したものの、着陸地点が最初の地点から約1キロ離れた岩影に着地したため、最初予定していた6時間からはるかに少ない1.5時間しか太陽光を得られなくなってしまい、土曜日には交信が途絶えるだろうと発表されていました。
フィラエの着陸後、地球との交信が途絶えるまでの時間は約60時間。
その時間内に初期探査を終えてしまおうと、フィラエをコントロールするドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、略称DLR)の宇宙ユーザーセンター(Raumfahrtnutzerzentrum 略してMUSC)ではフィラエの着陸後に11個の検査機をすべて始動させ、できる限りのデータを集め始めました。
当たり前だけど、みんな焦ったでしょうね。
各担当部署のツイッターを見てると、「やったぞ」とか「できた」とか「4cm動かした」とか「僕たち(フィラエ)はどこにいるのかわからない」とか、家にいながら科学者たちの興奮が手に取るように伝わってきました。
思うに、各部署は自分たちの仕事に没頭しているから、ツイッターで他の部署の仕事の様子をうかがい知ることができるんでしょうね。
太陽電池パネルの角度も35度ほど動かしたそうですが、これでもっと太陽光を得られるようになったかどうかはまだ不明のようです。
探査内容としては、彗星の地面を削ってサンプルを採ったり、35cmほど地面に穴を掘って温度計を入れたりと、フィラエのポジションが悪くなると懸念されていた作業もされました。
結果はすべて成功!
時間ギリギリまで検査結果が地球に送られていましたが、フィラエのバッテリーがついに底をついたとき、なんとすべての検査結果報告が終了していました。
やったね、ESAの人たち!
バッテリー限界時間以降、フィラエはすべての機器のスイッチを消して睡眠に入りましたが、彗星がもっと太陽に近づけばまた起きることができるかもしれません。
でも、それまで2か月ほどはかかるので、科学者たちは集めたデータを解析することにしばらく専念することになります。
でもね、表面調査はフィラエでも、彗星全体の調査は母船であるロゼッタが続けています。
これまでにも彗星の写真を送ってきましたが、他にも不思議なものを送ってきました。
それがタイトルの彗星の歌。
この現象は8月にロゼッタが彗星から100キロの地点まで近づいて彗星周辺のプラズマを調べているときに、磁場の振幅の中から発見されたものです。
科学者によると、彗星が何らかの活動からくる電気のイオン化のプロセスで中性子を宇宙に放出しているのではと考えられますが、その物理的なメカニズムは謎のままです。
このような現象は科学者も想像していなかったことで、これからの解明が期待されます。
下がその不思議な彗星の歌です。
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注)人間の聴覚は一般的に20 Hzから20 kHzの間で音を拾いますが、この音は40〜50ミリヘルツ以下なので人間には聞こえません。
そのため、人間の耳にも聞こえるように周波数を増加させています。
科学者は未だにフィラエの着地点を見つけることができていません。
大体の予想はあるようですが、正確な位置を出すために彗星の細かな写真を撮って地球に送るのが、ロゼッタの仕事に加わりました。
冷蔵庫くらいの小さな物体をロンドン中心部くらいの大きさの彗星から見つけ出すのは、相当骨の折れる作業だと思われますが、ESAの科学者たちは忍耐強く探すでしょう。
現在フィラエが送ってきたデータの解析が進んでいます。
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う~ん。不思議ですね~
途中から「うがいの音みたいだ」とか「木琴の演奏?」とか思えてきた・・・
いやいや・・・神秘な音なんですな
すみません
アホなコメントで・・・
ラーダさんへ
うがいと木琴かあ~
私には全く別の音に聞こえたけど、人によってとらえ方は様々ですものね。
この音のすごいのは、ただ浮遊しているだけだと思われた彗星が何らかの活動をしているという証拠だからです。何の運動か反応かは科学者にも見当がつかないけど、音に変化があるから電子が何かの動きをしているのかもしれないし、彗星が生きている証になるかもしれない。
天文ファンはこの音に魅惑されたと思いますよ。
ファンタジーに旅立った人もたくさんいるんじゃないかな~