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2014/11/14 (Fri)
人類初の彗星着陸に成功!が、彗星調査に大きな支障が・・・
欧州宇宙機関(ESA)が10年前に送った彗星探査機ロゼッタの着陸機フィラエが11月12日、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功しました。
注)ロゼッタプロジェクトに関しては過去記事で詳しく紹介しているので、今までの経緯はそちらをごらんください。
彗星探査機ロゼッタが、彗星着陸に向けて始動開始!
人類初の快挙を見ようと、当日は世界中の天文ファンがテレビやインターネットなどのメディアの前に集まり、母船からの着陸機離脱から着陸までをドキドキしながら見ていました。
私もESAの公式サイトで、探査機コントロール室のあるドイツ航空宇宙センター(Deutschen Zentrum für Luft- und Raumfahrt 略してDLR)からの実況放送を途中から見ていましたが、着陸成功を示す信号がフィラエから送られてきたときには、コントロールルームの人たちと一緒に拍手しましたよ~
予定よりも2時間遅れていたので、ドキドキしていた科学者たちははほっとしたでしょうね。
ロゼッタは10年もの歳月と労力と資金を費やした人類初のプロジェクト。
着陸に失敗しようものなら、科学者だけではなく世界中の天文ファンもガックリきちゃいます。
ロゼッタプロジェクトを詳しく知らない方のために、ESAの公式サイトからロゼッタとフィラエの役割などをわかりやすく説明した動画を持ってきました。ただし英語です。
シンプルな疑問「どこから水は来たのか?」
この答が彗星だと科学者たちは考えています。
彗星の多くは氷でできているため、大昔に地球にぶつかったたくさんの彗星が地球に水をもたらしたというわけです。
そして地球上の生命は海から始まったので、もしかしたら命の素であるアミノ酸が彗星上で見つかるかもしれない。
彗星探査は、私たちがどこから来たのかを解き明かすカギでもあるのです。
ロゼッタから送られてた彗星のデータと、彗星の調査内容が説明されています(提供ESA)
次はロゼッタとフィラエが撮った写真です。
さて、着陸に成功したかどうかは、フィラエの信号が地球に到着するかどうかにかかっているので、信号をひたすら待つしかない。
やっと信号が来たときには、全世界が湧いたんじゃないかと思います。
着陸が成功したあとは、フィラエが送ってくる最初の映像を世界中が待っていたのですが、着陸が遅くなったためと彗星の自転の関係で、映像の公開は残念ながら翌日となりました。
そして今日、フィラエが撮った着陸地点の地面の画像が公開されました。
画像から見ると、うまく平たい地面に着陸したように見えるんですが・・・
フィラエの周辺を映したパノラマ画像を見て、ESAの科学者は考え込んでしまった。
大気のない彗星は無重力なので、冷蔵庫くらいの大きさのフィラエは着陸するときにアンカーのようなものを地面に打ち込み、それを巻き込みながら地面に近づいて行く予定だ たのですが、アンカーが作動しなかったために、予定着陸地点に着地した反動でまた2キロも上空にジャンプし、そのまま1キロほど移動して再度着陸 。しかし、その際にまた反動で少し浮き上がり、3度目の着地で最終的に地面に留まりました。
パノラマ写真から推定すると、周りは高い岩に囲まれ、フィラエは傾いて着地していて、3本の足の1本が宙に浮いています。
この格好だと彗星表面の土のサンプル採取をしようとすると横転してしまう恐れがあるため、サンプル採取は断念されました。
また、最後の着地時の反動でラボ内の加圧用のノズルの一つが作動しなくなってしまった。
しかし、最大の問題はフィラエが岩の影に入ってしまい、太陽電池にたった1.5時間しか太陽光が当たらないことです。
フィラエは今までの太陽光からの蓄えが60時間分ありますが、それを過ぎると電気が少なくなりすぎてしまい、動くことができなくなるかもしれないので、科学者たちは今慌てています。
人類初の彗星着陸に成功して、フィラエの状態も大体OKだと言うのに、太陽光を得られないために十分な調査ができなくなってしまったら、悔しいことこの上ない!
しかし、科学者たちはフィラエの位置をずらすことが可能かもしれないと考えているようなので、ミッションが終了する来年末まで何とか調査を続けられるかもしれません。
ESAの方たち、頑張ってください!
ロンドンでちょうど、ビッグベンからタワーオブロンドンまでテムズ川観光船で走ったわ~
もしこんなのが地球にぶつかったら、生物は破滅だね。
このテーマとは関係ない話だけど、いつの日にか地球とぶつかるコースを取る彗星が来た時のために、そのコースをずらすための研究が始まっているそうです。
以前あった映画と同じで、やっぱりロケットを打ち込むらしい・・・
さて、最後にESAが作らせた短編映画をご覧いただきます(英語)
テーマは「命はどこから来たか」
彗星の謎と太陽系の起源を探るための、この十年間の中で最も重要な宇宙探査の一つ(ロゼッタプロジェクト)を語ります。
注)ロゼッタプロジェクトに関しては過去記事で詳しく紹介しているので、今までの経緯はそちらをごらんください。
彗星探査機ロゼッタが、彗星着陸に向けて始動開始!
ゴム製のアヒルのような形をしたチュリモフ・ゲラシメンコ彗星
(写真提供ESA)
(写真提供ESA)
人類初の快挙を見ようと、当日は世界中の天文ファンがテレビやインターネットなどのメディアの前に集まり、母船からの着陸機離脱から着陸までをドキドキしながら見ていました。
私もESAの公式サイトで、探査機コントロール室のあるドイツ航空宇宙センター(Deutschen Zentrum für Luft- und Raumfahrt 略してDLR)からの実況放送を途中から見ていましたが、着陸成功を示す信号がフィラエから送られてきたときには、コントロールルームの人たちと一緒に拍手しましたよ~
予定よりも2時間遅れていたので、ドキドキしていた科学者たちははほっとしたでしょうね。
ロゼッタは10年もの歳月と労力と資金を費やした人類初のプロジェクト。
着陸に失敗しようものなら、科学者だけではなく世界中の天文ファンもガックリきちゃいます。
ロゼッタプロジェクトを詳しく知らない方のために、ESAの公式サイトからロゼッタとフィラエの役割などをわかりやすく説明した動画を持ってきました。ただし英語です。
シンプルな疑問「どこから水は来たのか?」
この答が彗星だと科学者たちは考えています。
彗星の多くは氷でできているため、大昔に地球にぶつかったたくさんの彗星が地球に水をもたらしたというわけです。
そして地球上の生命は海から始まったので、もしかしたら命の素であるアミノ酸が彗星上で見つかるかもしれない。
彗星探査は、私たちがどこから来たのかを解き明かすカギでもあるのです。
アニメで説明したフィラエ着陸準備(提供ESA)
ロゼッタから送られてた彗星のデータと、彗星の調査内容が説明されています(提供ESA)
次はロゼッタとフィラエが撮った写真です。
着陸のため離脱した直後のフィラエが撮ったロゼッタ
太陽電池の羽がはっきりと見える(写真提供ESA)
ロゼッタから離れていくフィラエ(写真提供ESA)
3キロの上空からフィラエが撮った彗星の表面(写真提供ESA)
さて、着陸に成功したかどうかは、フィラエの信号が地球に到着するかどうかにかかっているので、信号をひたすら待つしかない。
やっと信号が来たときには、全世界が湧いたんじゃないかと思います。
着陸が成功したあとは、フィラエが送ってくる最初の映像を世界中が待っていたのですが、着陸が遅くなったためと彗星の自転の関係で、映像の公開は残念ながら翌日となりました。
そして今日、フィラエが撮った着陸地点の地面の画像が公開されました。
画像から見ると、うまく平たい地面に着陸したように見えるんですが・・・
着陸地点の地面(写真提供ESA)
フィラエの周辺を映したパノラマ画像を見て、ESAの科学者は考え込んでしまった。
大気のない彗星は無重力なので、冷蔵庫くらいの大きさのフィラエは着陸するときにアンカーのようなものを地面に打ち込み、それを巻き込みながら地面に近づいて行く予定だ たのですが、アンカーが作動しなかったために、予定着陸地点に着地した反動でまた2キロも上空にジャンプし、そのまま1キロほど移動して再度着陸 。しかし、その際にまた反動で少し浮き上がり、3度目の着地で最終的に地面に留まりました。
周りを岩に囲まれて、傾いて立っているフィラエ(写真提供ESA)
パノラマ写真から推定すると、周りは高い岩に囲まれ、フィラエは傾いて着地していて、3本の足の1本が宙に浮いています。
この格好だと彗星表面の土のサンプル採取をしようとすると横転してしまう恐れがあるため、サンプル採取は断念されました。
また、最後の着地時の反動でラボ内の加圧用のノズルの一つが作動しなくなってしまった。
しかし、最大の問題はフィラエが岩の影に入ってしまい、太陽電池にたった1.5時間しか太陽光が当たらないことです。
フィラエは今までの太陽光からの蓄えが60時間分ありますが、それを過ぎると電気が少なくなりすぎてしまい、動くことができなくなるかもしれないので、科学者たちは今慌てています。
人類初の彗星着陸に成功して、フィラエの状態も大体OKだと言うのに、太陽光を得られないために十分な調査ができなくなってしまったら、悔しいことこの上ない!
しかし、科学者たちはフィラエの位置をずらすことが可能かもしれないと考えているようなので、ミッションが終了する来年末まで何とか調査を続けられるかもしれません。
ESAの方たち、頑張ってください!
彗星の大きさをロンドンと比較してみよう(写真提供ESA)
ロンドンでちょうど、ビッグベンからタワーオブロンドンまでテムズ川観光船で走ったわ~
もしこんなのが地球にぶつかったら、生物は破滅だね。
このテーマとは関係ない話だけど、いつの日にか地球とぶつかるコースを取る彗星が来た時のために、そのコースをずらすための研究が始まっているそうです。
以前あった映画と同じで、やっぱりロケットを打ち込むらしい・・・
さて、最後にESAが作らせた短編映画をご覧いただきます(英語)
テーマは「命はどこから来たか」
彗星の謎と太陽系の起源を探るための、この十年間の中で最も重要な宇宙探査の一つ(ロゼッタプロジェクト)を語ります。
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う~ん、考えた事もなかったな
>彗星の多くは氷でできているため、大昔に地球にぶつかったたくさんの彗星が地球に水をもたらしたというわけです。
その説は聞いたことがあります。
地球に接近した氷惑星から水が滝のように降り注ぎ、それが「ノアの洪水伝説」となったとかなんとか。
で、その名残がサハラ砂漠・・・とか・・・
す、すみません
違ったかも~
ラーダさんへ
どんなけの数が地球に降ったらあれだけの水が貯まるんでしょうね。
100個で足りるとは思えない
>地球に接近した氷惑星から水が滝のように降り注ぎ、それが「ノアの洪水伝説」となったとかなんとか。
>で、その名残がサハラ砂漠・・・とか・・・
MHKの番組が、3000年前にサハラ砂漠に隕石が落ちた確率が高いと放送したようです。
その影響で大洪水が起こった可能性はあるんじゃないかな。
大昔は天変地異は神の怒りだと言われたから、そこからノアの神話が生まれたんでしょうね。
時期的に合うのかどうかは知らないけど・・・