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2024/12/04 (Wed)
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2012/10/30 (Tue)
ローマ帝国の国境警備がわかる城塞博物館 Saalburg
この間、フランクフルト近辺では有名なローマ時代の国境警備施設「Saalburg」に行ってきました。
この国境施設は、ローマ帝国国境に張り巡らされた、Limes (リメス)と言われる長大な壁のところどころに建築された砦を再現したもので、大昔のローマ人がどのように国境を警備していたかを知る貴重なものです。
下の地図を見るとよくわかりますが、西ヨーロッパから東ヨーロッパまでを手中に収めていたローマ帝国なので、国境もすごい距離に渡っています。
ドイツでは南東から北西にかけて国境が敷かれていましたが、現在でもはっきりと分かるリメスはわずかしかありません。なので、2000年も前の国境警備の様子が分かるSaalburg (ザールブルク)は貴重なんですよ。
場所はBad Homburg の北西で、周りは森しかないところ。
地図の航空写真でもはっきりとわかりますが、周りを壁に囲まれた昔の軍事基地です。
Saalburg 公式サイト(ドイツ語、英語、フランス語)
兵舎(Wikipediaより)
砦の中の建物(Wikipediaより)
砦の側面の門(Wikipediaより)
木の杭(一部だけ再建)と土盛りで作られた国境(Wikipediaより)
タウヌスの砦のそばに再建された物見櫓(Wikipediaより)
Saalburg の城砦には常時600人の兵士が詰めていましたが、そのほとんどはローマ帝国が支配した地域のゲルマン人だったそうです。ローマ帝国は東西南北の国を征服して出来上がった帝国だから、国境の警備も現地の民族によってされていたわけです。
そして、ローマ人はというと、最高責任者の指揮官一人。
元老院議員が家族を伴って任務地に赴いていました。
もちろん、彼だけは特別待遇で、自分の家を持ち、召使を持っていました。
しかし、600人の兵士を一人で指揮するのは骨が折れる仕事で、なかなか簡単なことではなかったようです。
現地採用の兵士たちはローマ市民としては扱ってもらえない下級の人間でしたが、25年間無事に務めを果たした後にはローマ市民権と年金が約束されていました。
とはいっても、国境警備のための戦争が時々起こっていたので、実際に25年間勤め上げることができのは全兵士の半分だけ。それも、兵士は結婚を許されていなかったので、家族を持つことができませんでした。
しかし、兵士はしっかりと恋をし、子供を作ることもよくあることだったそうで、砦の外側には兵士の恋人と子供たちが住む家が集まるようになりました。
戦争で父親を失った子供たちもたくさんいたんでしょうねえ・・・
城砦の敷地内には博物館があり、ここや近くで出土したローマ時代の兵器、工具、道具、生活用品などを見ることができます。しかし、敷地内には建物が建っているだけで詳しい説明書きがないので、よく分からないまま歩き回っておしまいになってしまう。
偶然博物館のガイド説明を聞いているグループを見かけなかったら、「なんだ、これだけ?」で終わっていたところでした。Saalburg の公式サイトにはガイドの説明は60ユーロと書いてあるから、運がよかったっのかも・・・
いちいち鍵を開けて入って、説明が終わったらまた鍵をかけてしまう部屋もあった。
ガイドなしでは見られない場所があるなんて、不公平じゃない?
博物館なんだからもうちょっと各建物に関する説明書きをつけてほしいところです。
ガイドなしだと、30分持つかどうかってとこでしたよ・・・
自前の写真。早い冬の到来で、雪が積もってた
ところで、Saalburg の中の2つある兵舎のひとつがレストランになっていて、ローマ時代の料理が食べられます。
砦の近辺には森しかないので、ここでお昼を食べていく家族やグループがたくさんいるようで、レストランは思ったよりにぎやかでした。
メニューは壁に貼ってありますが、日替わりのメニューもあるようで、この日はローマ料理になっていたので、試してみることに。
名前は忘れたけど、レンズ豆入りライスとローマソースかけチキン(7ユーロ)
これが本当に昔のレシピに近いなら、ローマ人は塩辛いソースを食していたことになる。
もしかしたら、ソースが濃くなりすぎただけかもしれないけど、体に悪いのは確実だ・・・
この国境施設は、ローマ帝国国境に張り巡らされた、Limes (リメス)と言われる長大な壁のところどころに建築された砦を再現したもので、大昔のローマ人がどのように国境を警備していたかを知る貴重なものです。
下の地図を見るとよくわかりますが、西ヨーロッパから東ヨーロッパまでを手中に収めていたローマ帝国なので、国境もすごい距離に渡っています。
ドイツでは南東から北西にかけて国境が敷かれていましたが、現在でもはっきりと分かるリメスはわずかしかありません。なので、2000年も前の国境警備の様子が分かるSaalburg (ザールブルク)は貴重なんですよ。
場所はBad Homburg の北西で、周りは森しかないところ。
地図の航空写真でもはっきりとわかりますが、周りを壁に囲まれた昔の軍事基地です。
Saalburg 公式サイト(ドイツ語、英語、フランス語)
兵舎(Wikipediaより)
砦の中の建物(Wikipediaより)
砦の側面の門(Wikipediaより)
木の杭(一部だけ再建)と土盛りで作られた国境(Wikipediaより)
タウヌスの砦のそばに再建された物見櫓(Wikipediaより)
Saalburg の城砦には常時600人の兵士が詰めていましたが、そのほとんどはローマ帝国が支配した地域のゲルマン人だったそうです。ローマ帝国は東西南北の国を征服して出来上がった帝国だから、国境の警備も現地の民族によってされていたわけです。
そして、ローマ人はというと、最高責任者の指揮官一人。
元老院議員が家族を伴って任務地に赴いていました。
もちろん、彼だけは特別待遇で、自分の家を持ち、召使を持っていました。
しかし、600人の兵士を一人で指揮するのは骨が折れる仕事で、なかなか簡単なことではなかったようです。
現地採用の兵士たちはローマ市民としては扱ってもらえない下級の人間でしたが、25年間無事に務めを果たした後にはローマ市民権と年金が約束されていました。
とはいっても、国境警備のための戦争が時々起こっていたので、実際に25年間勤め上げることができのは全兵士の半分だけ。それも、兵士は結婚を許されていなかったので、家族を持つことができませんでした。
しかし、兵士はしっかりと恋をし、子供を作ることもよくあることだったそうで、砦の外側には兵士の恋人と子供たちが住む家が集まるようになりました。
戦争で父親を失った子供たちもたくさんいたんでしょうねえ・・・
城砦の敷地内には博物館があり、ここや近くで出土したローマ時代の兵器、工具、道具、生活用品などを見ることができます。しかし、敷地内には建物が建っているだけで詳しい説明書きがないので、よく分からないまま歩き回っておしまいになってしまう。
偶然博物館のガイド説明を聞いているグループを見かけなかったら、「なんだ、これだけ?」で終わっていたところでした。Saalburg の公式サイトにはガイドの説明は60ユーロと書いてあるから、運がよかったっのかも・・・
いちいち鍵を開けて入って、説明が終わったらまた鍵をかけてしまう部屋もあった。
ガイドなしでは見られない場所があるなんて、不公平じゃない?
博物館なんだからもうちょっと各建物に関する説明書きをつけてほしいところです。
ガイドなしだと、30分持つかどうかってとこでしたよ・・・
自前の写真。早い冬の到来で、雪が積もってた
ところで、Saalburg の中の2つある兵舎のひとつがレストランになっていて、ローマ時代の料理が食べられます。
砦の近辺には森しかないので、ここでお昼を食べていく家族やグループがたくさんいるようで、レストランは思ったよりにぎやかでした。
メニューは壁に貼ってありますが、日替わりのメニューもあるようで、この日はローマ料理になっていたので、試してみることに。
名前は忘れたけど、レンズ豆入りライスとローマソースかけチキン(7ユーロ)
これが本当に昔のレシピに近いなら、ローマ人は塩辛いソースを食していたことになる。
もしかしたら、ソースが濃くなりすぎただけかもしれないけど、体に悪いのは確実だ・・・
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