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2024/11/23 (Sat)
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2010/03/25 (Thu)
EB トレッキングルート 4 (ゴミの山エベレスト)
最終回は目的地のベースキャンプです。
氷河に削られた広い谷。あともう少しの距離になってきました。
谷を少し上るとすごい風景が目の下に広がります。
氷河沿いに右に曲がると、もうすぐベースキャンプ。青い屋根が宿泊地
最後の宿泊地、ロドゥチェ(4940m)からは、真正面にエベレスト(8848m)が見えるようになります。
山の奥にしちゃあ、えらく立派なトイレですな。しかし当然ぽっとん式で、みなさんの落し物は大地に吸収される予定です。ロッジの人がそうなるように作業もしてるんでしょうねえ。ご苦労様です。
宿泊地を発って氷河の谷のどん詰まりまで行くと、テレビに再三登場するベースキャンプ(5400m)到着です。
壁のようにそそり立つ山の向こうは中国。
向かって右に氷河は続き、世界最高峰が空高くそびえたっています。
色とりどりのテントが花を咲かせるのはシーズンに入ってから。今は雪かも。
たくさんの現地人ポーターが、ヤクとともに登山隊の重たい荷物を背負ってここまで歩きます。
登山隊のメンバーとしてやってきた人たちを魅了する、世界最高峰への登山ルートは下の写真(Wikipediaより)を参照してください。
ところで、どこの山もゴミ問題を抱えていますが、エベレストも深刻な問題を抱えています。
登山隊が使用した後の空の空気ボンベが放置され、各高度のキャンプ地では不要になったさまざま物(缶詰の空き缶だとか)が廃棄されて、世界最高峰にまで環境破壊の波が押し寄せています。
7大陸最高峰を制覇している登山家の野口健さんは1997年のエベレスト登頂の際、標高6500m地点で積極的にゴミ拾いをするヨーロッパ登山隊のそばに日本登山隊が廃棄したゴミを見つけてショックを受け、それ以後エベレスト、マナスル、富士山などの山の清掃登山を続けていらっしゃいます。
野口さんの公式ブログでは、半分雪に埋もれてしまった日本登山隊のゴミを掘り出す様子などが写真で紹介されていますが、これらの掘り出したごみは袋に入れて下まで持って降りるんだそうです。
1988年の日本登山隊のゴミを日本まで持って帰り、その隊に参加した人に返還したそうですが、その相手を聞いてびっくりしました。何と、橋本元総理ですって!あの方、エベレストに登頂されてたんですか・・・・・(驚)
そのうえ野口さんは、排泄物まで持って帰られます。
マッターホルンの登山道にはウ〇コがゴロゴロしていると聞いたことがありますが、ここも例外ではないわけですね(^^;)
登山隊は一人じゃないからみんなのウ〇コを集めるわけですが、1日20キロもの重さになるとか。持って降りるときも、寒さで凍ったウ〇コが溶けてリュックサックの中がえらいことにならないように、また登山してくる人の迷惑(臭いがプ~ン)にならないように早朝出発するそうで、頭が下がる思いです。
こんな清掃活動を続けておられる野口さんですが、こういう人間の出したゴミの他にもあることをされています。それは遺体の埋葬、または遺体のベースキャンプへの運搬。
エベレストでは今までに200人以上の方がなくなり、そのうち100人以上はまだ山のどこかで眠っています。人間の体はとても重たいですから急斜面を運ぶのも危険を伴うことがあるでしょうし、転落した場合はその位置が分からなくなることもあるでしょう。そのため下山できなかった遺体はそこに残されることになるのですが、これが登山ルートにごろごろあるそうなんです。
上記の日本登山隊のゴミは、半分氷に埋まった遺体を発見して掘り出したら、そばに埋まっていたのだそうです。遺体は雪崩に遭って命を落とした、日本登山隊のシェルパでした。
そういえばテレビでも、あるテントの中を見てみたら遺体が眠っていたということがありました。
それほどの過酷な自然を持つ最高峰には、観光登山者がツアー気分で来るそうです。
お金さえ払えば頂上まで誰でも行けると思い込んでいる、思い違いも甚だしい人もいるそうで・・・
世界最高峰が抱える問題は深刻そのものですが、これは他の山でも同じだと思います。
ゴミは捨てずに持って帰る。無理な登山はしない。
これは低い山に登るホビー登山家の皆さんにも心がけていただきたいと思います。
氷河に削られた広い谷。あともう少しの距離になってきました。
谷を少し上るとすごい風景が目の下に広がります。
氷河沿いに右に曲がると、もうすぐベースキャンプ。青い屋根が宿泊地
最後の宿泊地、ロドゥチェ(4940m)からは、真正面にエベレスト(8848m)が見えるようになります。
山の奥にしちゃあ、えらく立派なトイレですな。しかし当然ぽっとん式で、みなさんの落し物は大地に吸収される予定です。ロッジの人がそうなるように作業もしてるんでしょうねえ。ご苦労様です。
左:エベレストが真正面に 右:トイレはあそこだよ 写真はクリックで拡大します |
宿泊地を発って氷河の谷のどん詰まりまで行くと、テレビに再三登場するベースキャンプ(5400m)到着です。
壁のようにそそり立つ山の向こうは中国。
向かって右に氷河は続き、世界最高峰が空高くそびえたっています。
色とりどりのテントが花を咲かせるのはシーズンに入ってから。今は雪かも。
たくさんの現地人ポーターが、ヤクとともに登山隊の重たい荷物を背負ってここまで歩きます。
登山隊のメンバーとしてやってきた人たちを魅了する、世界最高峰への登山ルートは下の写真(Wikipediaより)を参照してください。
ところで、どこの山もゴミ問題を抱えていますが、エベレストも深刻な問題を抱えています。
登山隊が使用した後の空の空気ボンベが放置され、各高度のキャンプ地では不要になったさまざま物(缶詰の空き缶だとか)が廃棄されて、世界最高峰にまで環境破壊の波が押し寄せています。
7大陸最高峰を制覇している登山家の野口健さんは1997年のエベレスト登頂の際、標高6500m地点で積極的にゴミ拾いをするヨーロッパ登山隊のそばに日本登山隊が廃棄したゴミを見つけてショックを受け、それ以後エベレスト、マナスル、富士山などの山の清掃登山を続けていらっしゃいます。
野口さんの公式ブログでは、半分雪に埋もれてしまった日本登山隊のゴミを掘り出す様子などが写真で紹介されていますが、これらの掘り出したごみは袋に入れて下まで持って降りるんだそうです。
1988年の日本登山隊のゴミを日本まで持って帰り、その隊に参加した人に返還したそうですが、その相手を聞いてびっくりしました。何と、橋本元総理ですって!あの方、エベレストに登頂されてたんですか・・・・・(驚)
そのうえ野口さんは、排泄物まで持って帰られます。
マッターホルンの登山道にはウ〇コがゴロゴロしていると聞いたことがありますが、ここも例外ではないわけですね(^^;)
登山隊は一人じゃないからみんなのウ〇コを集めるわけですが、1日20キロもの重さになるとか。持って降りるときも、寒さで凍ったウ〇コが溶けてリュックサックの中がえらいことにならないように、また登山してくる人の迷惑(臭いがプ~ン)にならないように早朝出発するそうで、頭が下がる思いです。
こんな清掃活動を続けておられる野口さんですが、こういう人間の出したゴミの他にもあることをされています。それは遺体の埋葬、または遺体のベースキャンプへの運搬。
エベレストでは今までに200人以上の方がなくなり、そのうち100人以上はまだ山のどこかで眠っています。人間の体はとても重たいですから急斜面を運ぶのも危険を伴うことがあるでしょうし、転落した場合はその位置が分からなくなることもあるでしょう。そのため下山できなかった遺体はそこに残されることになるのですが、これが登山ルートにごろごろあるそうなんです。
上記の日本登山隊のゴミは、半分氷に埋まった遺体を発見して掘り出したら、そばに埋まっていたのだそうです。遺体は雪崩に遭って命を落とした、日本登山隊のシェルパでした。
そういえばテレビでも、あるテントの中を見てみたら遺体が眠っていたということがありました。
それほどの過酷な自然を持つ最高峰には、観光登山者がツアー気分で来るそうです。
お金さえ払えば頂上まで誰でも行けると思い込んでいる、思い違いも甚だしい人もいるそうで・・・
世界最高峰が抱える問題は深刻そのものですが、これは他の山でも同じだと思います。
ゴミは捨てずに持って帰る。無理な登山はしない。
これは低い山に登るホビー登山家の皆さんにも心がけていただきたいと思います。
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無題
こんなに賑わってるとは思いもしませんでした。
だって、ここに来るまでの移動やシェルパ代etc.
結構かかるんじゃないですかね?詳しくはわからないんですが。
ゴミ問題は深刻ですね。
富士山も問題になってるけど、ここでも同じなんですね。
山を愛してるのなら汚すなんてもってのほか!と思うんですが
彼らの目的はあくまでも登頂であって
自然保護には関心がないということなのかしら…。
そうは思いたくないですが。
野口さんのような活動をされている方には
頭が上がりませんね。
彼は本当に山を愛してるんだということがわかります。
熊子さんへ
ツアーで行くと、約90万円(チベット側の最低価格)から840万円(フル装備でネパール側から)と、相当開きがあります。高山登山の経験が全くない人までお大尽ツアーに乗って登山に行くんだそうで、頭の中の構造が崩れてるとしか思えません。こういう人はエベレスト登山する前に、大抵高山病で苦しんでます(無知すぎる)
彼らの目的はまさしく登頂だけですよ。
登頂後は疲労している場合が多いですし、身を軽くして安全に下山することを第一にしているのかもしれませんが、ベースキャンプでもゴミを地面に埋めて処理するようです。ベースキャンプの地面をちょっと掘ったら、出るわ出るわ、呆れるくらいだったそうですが、清掃活動を始めてからは各国からの取材が増えてメディアでも紹介されたので、ゴミ持ち帰りに協力する人々はきっと増えたと思いたいです。
清掃のために第3キャンプまで登られる野口さんには本当に頭が上がりません。日本のある大学の登山隊も排泄物持ち帰りを実践しているそうなので、野口さんの努力はすでにエベレスト清掃の輪を広げているようですよ。これからも輪が広がって行くことを期待したいですね。
無題
野口さんのゴミ清掃の話はテレビのCMでも紹介されていましたが、排泄物までとは・・・。しかも他人のモノまで・・・。
下山できずに放置された遺体・・・ってのも塑像したくないですね。自分の住んでいた場所にも帰れずに残された家族も気の毒・・・。
観光気分で登山するなとは言えないけど、ルールを守らず、最悪の結果になったら誰にとっても深い傷になりますね。富士山に登山に行って一人でもどってきた某レーサーの話みたいに。あれだってもっとちゃんとした手順を踏んでいれば・・・と思うこともありますが・・・。
ラーダ・ドゥーナさんへ
排泄物運搬に関しては、野口さんが興味深いことを書いておられました。
ネパールにはカーストがあって、排泄物を運ぶのは身分の低いものの役目。なので、シェルパはたとえ自分のものでも絶対に運ばない。ということで、野口さんたちはシェルパの排泄物も運ぶんですって。
遭難死した方たちの家族の中には、「エベレストで死んだのは本人の本望だから、そのままそこで眠らせてやってくれ」という方もいるそうです。観光登山家の家族は正反対でしょうけどね。
某レーサーの話は知らないのですが、何か大変なことがあったのですか?
なんだか、深刻そうですね。一人で戻ってきたって、誰かが遭難でもしたのですか?
くろろさんへ
とても興味深く読ませて頂きました。
登山は出来ませんが、山を見るのは大好きで、
南米以外の最高峰は一応自分の目で見ました。
エベレストは三回(一回の旅行で)
ネパール、チベット側からと、
なんと飛行機で眼下に見ました。
所でアースグーグルには行けるのですが、
その先がくろろさんのように自由に使えません。
どうやったら山なども自由にみれるのでしょうか?
勉強が必要ですが、そしたら私一日中
はまって出て来れないかもしれません。
今はウィーンでしたね。
すぐに外国にいけるから良いですよね。
ヨーロッパの方と結婚すれば良かったかな。
でも冬は逃げ出していると思いますが。
ひとり旅を楽しまれたことと思いますが、
これも旦那様がいない時の楽しみですね。
もうすぐ帰って来られるようで、
やっぱりそれも楽しいことでしょう。
楽しいイースターをお過ごし下さい。
takechanさんへ
一人旅はたまにしますが、自分の興味あるところだけを見られるのがいいですね。ダンナも意気揚々と帰ってきました。トレッキングコースは雪景色だったそうです。あまり寒くて、カメラの電池が死んだそうな。
takechanさんはエベレストを空から見学されましたか。そばにたくさん山があるから、誰かに教えてもらわないとわからなかったんじゃないですか?
でも、飛行機から見るエベレスト一帯は素晴らしい眺めだったでしょう。
ダンナがその飛行機に乗っていたとしたら、必死で写真を撮ってたでしょうね(笑)
Googleearthの3Dの見かたは、使い方を詳しく解説したサイトがありますので、そちらで勉強されるといいですよ。私は息子に教えてもらってますけど(笑)
http://enchanting.cside.com/freesoft/google-earth2.html