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旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ

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2013/01/31 (Thu)
豪雪地帯の白川郷を訪ねる 本編
白川郷にはいくつかの村がありますが、高山からの定期バスが止まるのは白川村です。
観光バスも白川村へ行くので、お土産屋さんやお食事処もたくさんあって、一番賑やか。
大きな庄川を挟んで、西に駐車場と民家園、東に白川村荻町の合掌造り集落があります。
注)民家園は前の記事で紹介したので、そちらをご覧ください。

集落と言っても、合掌造りの民家がずらっと並んでいるわけではなく(並んでるところもあるけど)、村のあちこちを歩き回らないといけません。
他の季節なら歩くだけでいいんですが、冬の大雪の時期は歩くのも大変になる。
それでも、バスが駐車場に着くたびに観光客がぞろぞろバスから出てきます。
有名な豪雪地帯だから、みんな抜かりなく雪用のブーツで来てました。
中には、「おい、それで歩くんかい!」と突っ込みが入りそうな運動靴の人もいましたけどね~

村を歩き回るにはマップが要りますが、白川村の観光案内では観光マップを用意しています。
下のリンクをクリックすると観光マップのページへ飛びますので、印刷したい方はどうぞ。

白川郷 白川村荻町の観光マップ

それでは、白川郷の中心地ともいえる白川村荻町の合掌村集落を見学しに行きます。
ひとつお断りしておきますが、お食事処やお土産屋さんの写真はありません。
往復のバス代が一人4300円もするのと、息子が高山到着直後に嘔吐してダウンして食欲がなかったので、ここではひたすら民家を見学するだけにしました。

え、ダウンした息子がなぜ一緒に行ったかって?
ホテルで寝てるか?と聞いたけど、わざわざここまで来たのにハイライトを見ないんじゃ、来た甲斐がないと本人も思ったみたいです。ダウンした日の翌日でまだ食欲はなかったけど、見学できるまで体調は戻ったようで、しっかり歩き回ってました。

それでは合掌造り集落の見学へ出発です!

荻町駐車場前
民家園と駐車場の間にあるお土産屋さん

民家園を出て駐車場の方へ歩き、幅の広い庄川に架けられた吊り橋を渡ります。
駐車場は除雪してあるけど、橋までの道からは雪道になります。

駐車場と集落のある中心部を繋ぐ吊り橋
駐車場と集落のある中心部を繋ぐ吊り橋

冬でもたくさんの観光客が橋を渡る
2月でもたくさんの観光客が橋を渡る

わたるときも雪に注意を
橋を渡るときも足元には注意

橋を渡り終えるまではよかったんですが、渡り終えたところが観光客に踏み固められて滑りそうでした。そばで雪かきしている人に「塩をまかないんですか?」と聞くと、「まいとる」と答えが返ってきました。
どうやら降雪量がすごすぎて、塩をまいても効果が出ないみたい。
塩、雪に敗れるの巻ですな。

ここからすぐに合掌造りの家屋が続いてますが、ほとんどが民宿とお食事処です。
雪に埋もれてるし、近すぎて写真が撮りにくいので、この通りの写真は残念ながらありません。
民家園の記事ですでに大雪をご覧になったと思いますが、道路脇の積雪を見ると改めて驚きます。
人間の背丈ほどの積雪量ですからね~

年季の入った建物
雪の中に埋もれる、年季の入った建物

積雪は人間の背丈ほどにもなる
積雪は人間の背丈ほどにもなる

村の中はどこでも歩けるわけではありません。
歩けるのは、雪かきをしてあるところだけ。
それ以外の場所に行こうとすると、長靴なしでは歩けない。
というか、まず雪かきをしないと歩けない。

集落見学も、家屋を見るんじゃなくて豪雪地帯を見に来たみたいになっちゃいます。
あちこちにすごい光景が広がってるんですもん。

車の上に積もった雪の高さに注目
車の上に積もった雪の高さに注目!

屋根の上の雪の形が変だと思ったら
屋根の上の雪が変な形だなと思ったら・・・

雪降ろししている最中
人間の背丈よりも高く積もった雪を下ろしている最中でした

村に到着した時は結構いいお天気で、ラッキー~!とか思ってたんですが、村見学を始めてからは時々雪が降ってきました。それでも小雪で大したことはなかったんですが、ここにきて大雪になった。しかし、そばに逃げ込める場所がない。

で、仕方なくそのまま見学を続行しとりましたが、またまたすごい物を発見です。
ある普通の家の軒先から釣り下がっているツララが地面まで届いてる!
これは自然が作ったものなのか、人工的なものなのか?
でも、自然にこんなふうにはならないような気がする・・・

屋根から地面までつながったツララ
屋根から地面まで繋がったツララ

この後お土産屋さんを見つけて、中に逃げ込みました。
中にはすでに逃げ込んできた観光客がいて、後からも何人か逃げ込んで来ました。
一応いろいろとお土産を見たけど、高いバス代にのおかげで購入意欲なし。
そろそろ雪も収まってきたので、また外に出てきました。

1月にカマクラを作ってイベントをしたそうなんですが、その名残がまだ残ってました。
入口は小さいけど、中は立って歩けます。
そして、雪の壁に沿ってベンチのように座れるようになってました。

他の通りでは記念撮影用カマクラ?みたいなのがあって、観光客が記念撮影してました。
棚のようなものが掘られてるけど、どういう使道があるのかは残念ながら不明。

観光かまくら
1月に作られた観光かまくら

記念写真スポット
メイン通りにあるのは、記念写真用

この後、ある家の庭に風流なツララをぶら下げた松の木を発見!
へえ~、と思いながら写真を撮ったんですが、後から息子が調べたところによると、わざわざ水をかけてツララを作ってるんだそうです。
これも観光客集めのため?

人工的に作られた、松の木のツララ
人工的に作られた、松の木の風流なツララ

雪は降ったり止んだりでしたが、これは覚悟の上で来てますからね。
大雪が収まった後は酷くなることがなかったから、あちこち歩き回れました。
そうしているうちに、ある家の前で除雪機を見かけました。
日本の除雪機はコンパクトだし、色も可愛いんですねえ。

可愛らしい除雪機
可愛らしい除雪機

また雪が止んだ後にメイン通りに出てきました。
ここも雪かきはしてあるものの、道路は車が何度も通って滑りやすくなっている。
しかし、お土産屋などがぽつぽつとしかない、えらく隙間だらけのメイン通りですなあ。
もっと家屋がびっしり建ってるのかと思った・・・
これも過疎化のせい?

メイン通り
隙間だらけのメイン通り

100年の歴史を知る古い家屋(右側)
横道に入ると、100年の歴史を知る、大きくて古い家屋(右側)が建っている

車庫も合掌造りの家の下
車庫も合掌造りの家の下

某の向こうは川
雪で見えないけど、棒の向こうに小川がある

村をだいぶ見学してきましたが、そろそろ帰りのバスの時間が迫ってきました。
帰りの最終バス(17:20)を逃すわけにはいいません。

しかし、バスが来ない。
白川郷は高山―金沢線の中間点でなので、きっと金沢からのバスが遅れているんだろうと、のんびりバス停の前で待ってたんですが、小雪がだんだん激しくなってきて、ついには雪嵐になって、待合室へ避難しないといけなくなってしまいました。

いつバスがくるか分からないから、待合室から外を見張ってたんですが、なかなかバスは来ない。その間も雪嵐は続き、バスを待つ乗客が次々と待合室に入ってきて、中は混雑するくらいだったんですが、外ではすごい雪にも負けずにじっとバスを待っている人たちがいる(驚)

帰り際にやってきた吹雪
すごい雪の中を、ひたすらバスを待つ人たち

結局バスが来たのは30分後でした。
どうやら雪のために遅れたらしい。

ここで気が付いたと思いますが、外でバスを待ってた人たちは30分近くもの間、雪嵐の中に立ってたわけ。
待合室があるのを知らなかったのか、雪の中にいたかったのか、どうなんだろう・・・

やっとバスがやって来て、ようやく大雪の白川郷から脱出できる頃に、新しく観光バスがやってきました。
未だに雪は止まず、バスから降りた人たちは雪嵐の洗礼をまともに受けている。
これから集落見学に行くんだろうに、こんな天気じゃ歩き回れないよ。
運が悪いとしか言いようがない。

私たちのほうは、本当にラッキーとしか言いようがないです。
大雪が短時間来たけれど、日中はだいたい良い天気だったし、帰るころに天気が悪くなるんだから。バスが高山に向けて走り出すと、本当にホッとしました。

注)吹雪は降雪中の雪や積雪した雪が、強い風によって空中に舞い上げられることで、ほとんどは地面の雪が舞いあがっています。しかし、帰り際の雪は大雪が嵐のように降ってきたので、吹雪ではなく、雪嵐と記述しました。



この日はライトアップがあった日ですが、残念ながら見ることができなかったので、Wikipedia から写真を借りてきました。普段は灯りの灯らない屋根裏の2階や3階も17:30~19:30の間灯りがつけられるので、雪の中に幻想的な風景が浮かび上がります。

Shirakawa-go 002
線のように灯りが見えるのがメイン通り(Wikipedeli より)


夏とは違った魅力を持つ冬の白川郷。
天気によっては観光も大変になってしまいますが、独特の魅力に魅せられてたくさんの人が訪れます。
ライトアップは毎年1月半ばから2月半ばまでの週末の17:30~19:30の間に行われます。
高山から観光バスで見学に行くこともできますから、機会がある人は是非見学してみてください。

拍手[3回]

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初めまして。
ブログを拝見させていただいた中で写真素材としてぜひ使わせていただきたい画像がありまして、コメントさせてもらいました。豪雪地帯の白川郷を訪ねる 本編の車の上に積もった雪の高さに注目!という画像なのですが、求めていたものそのものでした。
お譲りいただけないでしょうか。
ダメなようでしたら、結構ですのでお返事おねがいします。

  • いわさ さん |
  • 2014/02/11 (23:10) |
  • Edit |
  • 返信

いわさ様

初めまして、管理人のくろろです。
返答が遅れまして申し訳ありません。

拙ブログにお越しいただきありがとうございます。
当ブログ内の記事、および写真は、このブログへのリンクさえつけていただければ使用していただいて結構です。
もし高解像度画像が必要でしたら、メールフォームより用途と希望解像度、およびいわさ様のメールアドレスを記入のうえ、もう一度ご連絡ください。
  • from くろろ |
  • 2014/02/14 (17:45)
  
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