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旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ

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2009/10/06 (Tue)
モスク公開に見る、モスレム(ムスリム)の懸念
ドイツ統一の日にあったモスクの公開、後で聞いたらドイツ全国であったそうです。
それも、毎年やってるとか。知らなかった・・・
この催し物は、近年のアルカイダによるテロのために、著しくイメージを損なったことを懸念するイスラム教側が、自分たちはテロリストじゃないことを理解してもらうためにしているようです。

モスクの中で展示してあったポスターには、コーランの抜粋とその翻訳、解釈が載っていました。
それを見る限り、コーランも宗教として人の倫理を説いています。 

人は男女とも平等であり、母親を敬え、両親に敬意を表してその老後の面倒をせよ。他教徒にも理解を示し、穏やかなる共存をすることなども載っています。
また、ジハードは「聖戦」という意味ではなく、「努力」という意味であるそうです。
他にも「その地方の習慣によっては、女性の待遇がコーランの教えとは違うこともある」との記述もあり、イスラム社会の女性の待遇はコーランとは関係ないことを強調しています。

このポスターは、テロを全面否定するアメリカのイスラム宗教会議の勧告に基づいて作られたサイト、Discover Islamで供給しています。ポスターはたくさんの種類があり、それぞれのテーマに分けられて、イスラム教とコーランの解説がしてあります。他にビデオもあり、私が訪問したモスクのポスターはドイツ語表記でした。ポスターは新旧の2種類あり、モスクにあったのは古いポスター。新しいほうは、古いポスターで不適切だった表現を直してあったりします。

今回はイスラム教側の努力に敬意を表して、ポスター数点とその内容を紹介します。
写真は新しいポスターですが、内容は私がモスクで読んだ古いほうです。
サイトには英語版しかなく、ちとめんどくさいので、翻訳せずに原版をそのまま乗せることにします。翻訳するよりも、原版をそのまま乗せる方が誤りがなくていいと思うし。

これ以外にも、他のテーマやイスラム教を紹介したポスターがサイトで見られますので、興味のある方は上のサイト名からサイトへ飛んでください。


人権について
islam_poster-humanrights.jpgFreedom of conscience is laid down by the Qur'an itself: "There is no compulsion in religion. Truth stands out clearly from falsehood; whoever rejects evil and believes in God has grasped the most trustworthy hand-hold that never breaks. And God is All-Hearing and All-Knowing." (Qur'an 2:256)

The life, honor and property of all citizens in a Muslim society are considered sacred whether the person is Muslim or not. Racism and sexism are incomprehensible to Muslims, for the Qur'an speaks of human equality in the following terms:

"O mankind! We created you from a single soul, male and female, and made you into peoples and tribes, so that you may come to know one another. Truly, the most honored of you in God's sight is the greatest of you in piety. God is All-Knowing, All-Aware." (Qur'an 49:13)

女性の地位について

islam_poster-women.jpg
According to the Qur'an, men and women are equal before God; women are not blamed for violating the "forbidden tree," nor is their suffering in pregnancy and childbirth a punishment for that act.

Islam sees a woman, whether single or married, as an individual in her own right, with the right to own and dispose of her property and earnings. A marital gift is given by the groom to the bride for her own personal use, and she may keep her own family name rather than adopting her husband's. Roles of men and women are complementary and collaborative. Rights and responsibilities of both sexes are equitable and balanced in their totality.

Both men and women are expected to dress in a way that is simple, modest and dignified; specific traditions of female dress found in some Muslim countries are often the expression of local customs rather than religious principle. Likewise, treatment of women in some areas of the Muslim world sometimes reflects cultural practices which may be inconsistent, if not contrary, to authentic Islamic teachings.

The messenger of God said: "The most perfect in faith amongst believers is he who is best in manner and kindest to his wife."


戦争について
islam_poster-war.jpgLike Christianity, Islam permits fighting in self-defense, in defense of religion, or on the part of those who have been expelled forcibly from their homes. It lays down strict rules of combat that include prohibitions against harming civilians and against destroying crops, trees and livestock. As Muslims see it, injustice would be triumphant in the world if good people were not prepared to risk their lives in a righteous cause.

One reads in the Qur'an: "Fight in the cause of God against those who fight you, but do not transgress limits. God does not love transgressors." (Qur'an 2:190)

"And fight them until persecution is no more, and religion is for God. But if they desist, then let there be no hostility except against wrongdoers." (Qur'an 2:193)

"If they seek peace, then you seek peace. And trust in God for He is the One that hears and knows all things." (Qur'an 8:61)

War is therefore the last resort, and is subject to the rigorous conditions laid down by the sacred law. The often misunderstood and overused term jihad literally means "struggle" and not "holy war" (a term not found anywhere in the Qur'an). Jihad, as an Islamic concept, can be on a personal level--inner struggle against evil within oneself; struggle for decency and goodness on the social level; and struggle on the battlefield, if and when necessary.

拍手[1回]

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無題

イスラムに対する印象はマスコミなどで作られたイメージも影響してますねぇ・・・。

だからこそ、モスク公開はいいきっかけになるなぁと思います。コーランの内容も全部を読んだわけじゃないですが、意外とまっとうなこと言ってるんだな・・という印象を受けました・・・。

ところで、前回の記事のコメントですが、イランのお祈りの時間ですが、必ずしも全員がやっているわけじゃなかったです。

でも、八百屋とか買い物に行くと床に絨毯を敷いてメッカの方向に祈っている人は見たことがありますよ。ラマダンもだいたいの人はやっているようですが、例えば外国に出ているイラン人はやってないひともいるとか。

ドバイでははめをはずして楽しんでいるイランの人、見ましたよ・・・。

  • ラーダ・ドゥーナ さん |
  • 2009/10/06 (23:47) |
  • Edit |
  • 返信

ラーダ・ドゥーナさんへ

国から離れると、言わなきゃ誰も知らない、ということに気がつくのかもしれませんね。親戚も同僚もいなきゃ、自分が言わなきゃ誰も知らないわけだ。
しかし、私の知っているトルコ人の中には、そういうちゃらんぽらんな人、いませんけどね(^^;)

コーランでまっとうなこと言ってるのに、テロリストはイラクで少女に爆弾をしょわせて柱に縛り付けるなんて、人権も何もないことしてるんですよね。
コーランが人の徳を説いているなら、あの人たちは全員地獄いきです、絶対。
  • from くろろ |
  • 2009/10/07 (05:55)

ジハードは努力・・・

(日本の)学校の教科書には、ジハード(聖戦)と、明記されていませんでしたか? 純粋なイスラム教徒からすると憤慨するような記述なのかもしれませんね。宗教の名を借りて、戦争を始めた人がいたのがそもそもの間違いだったんでしょう。そもそも宗教とは、人が精神的なよりどころを求めるものですもんね。それぞれ宗教の教典に忠実に従っていれば、間違いは起こりそうにないのに。イスラム教自体を非難するつもりはありませんが、やっぱり男性中心になってしまっているイスラム社会には賛同できません。

メッカから離れる程、ムスリムが自由になる・・・ 以前、ドイツ語クラスで一緒だったムスリム女性(トルコ人)は、スカーフも着けていませんでしたし、「ラマダンもしない!」と言っていました。日本のTV番組で放送していたようですが、日本にいるムスリムの中には豚肉を食べる人もいるようです。「だって、日本の豚肉美味しいんだもん!」だとか。(^_^;)
  • Nora さん |
  • 2009/10/07 (04:26) |
  • Edit |
  • 返信

Noraさんへ

英語のstruggleはドイツ語でAnstrengungですが、実はstruggleには「戦闘」という意味もあります。ここら辺から「聖戦」と言われているのかもしれません。テロリストは「聖戦」を意味していて、モスク側はそれを否定したいのかも・・・

コーランと地方の習慣とは同じではない、みたいなことを言ってますから、イスラム社会の男尊女卑はコーランのせいではないことになります。ということは、イスラム社会の共通習慣が野蛮だということになる。
いちど、彼らの女性への待遇はどこから来るのか、宗教の教えだと自分で思っているのか否か、聞いてみたいところです。

ドイツでは2世や3世が大きくなっていますから、自由な考え方を身につける人が出て来るんですね。ただ、そのために家族とうまくいかないことも。親が都会出身なら、その問題も消えるのでしょうけど。
しかし、豚肉を食べたなんて親に知れたら、えらい騒動が起こりそうですよ
  • from くろろ |
  • 2009/10/07 (06:31)

無題

モスレム教の人ははっきり言ってかなりこわいです。特に毎日お祈りするとか、特有の衣服などつけていると、すぐ宗教過激派だと思ってしまいます。パンフレットによると、自由平等、他の宗教も認めるといいことを書いてありますが、実際には、男尊女卑、アルヵイーダ、タリバンに象徴されるテロ、圧政など、なんたる野蛮さであるかと普通の欧米人、日本人は思うでしょうね。もっとも個人的に知り合うといい人であるんでしょうけれど。。。なんとも悲しい現実です。

Tomimaruさんへ

イスラム女性が受けた悲惨な待遇や、無差別テロを思うと、私もどうしても反発してしまいます。ただ、テロに反対している人がいることも事実なので、それは認めてあげようと思います。

コーランについてモスクが主張している内容は、はたして全てのモスレムが納得するのかどうか分かりません。男尊女卑はヨーロッパも日本も、大昔は同じだったことを考えると、イスラム社会はいまだに過去に生きているといえます。大昔から現在まで、変わらずに辛い運命を背負う女性が多いのがとても残念です。彼女たちは、生まれたところ、生まれた家族がイスラム教だから、逃げられませんものね。

今のティーンモスレムたちが子供を持つころに、少しでも改善されることを願っているのですが、まだまだ時間がかかるかもしれません。
いつか、女性が完全に自由になる日がやってくるのかどうか、悲しい問題です。
  • from くろろ |
  • 2009/10/08 (06:05)

無題

イスラムの世界しか知らなければ、何の疑問も持たずにスカーフを巻くかもしれませんが、少なくとも、ドイツに移住した人たちは、違う世界を知ってるわけですよね。
女の子たちは羨ましく思ったり、何故こんなに違うのかと思ったりしないかと疑問に思います。
まぁ、残念ながら、彼女たちに選択肢が与えられてるわけではないんでしょうが。

ベルリンでは、トルコ人による犯罪が減らないようで、移民問題が大きくなるばかりのようです。
地域によっては、学校のクラスが先生以外の生徒全員がトルコ人のところもあるようです。
バスに乗っても、客の半分はスカーフ被ってるなんてことも珍しくありません。

熊子さんへ

ドイツで自分の待遇に疑問を抱く女性は、すでに出てきていると思います。
実際に冒険をする人もわずかながらいるようです。ただ、イスラム社会では父親の家長としての権力が強いので、父親にぶん殴られる男の子もいるくらい。その上体面を重んじるので、二重三重の膜が張り巡らされていて、そこから抜け出すのは容易ではないようです。

息子の友人にトルコ人が多く、そのせいでトルコ人の子供たちの一面もよく知っています。なぜトルコ人犯罪者が多いのか、記事にまとめましたので読んでみてください。
問題のあるトルコ人たちは、トルコにいることができたらこうなっていなかった人が多いと思います。しかし、彼らの家族はドイツに落ち着いてしまって祖国に帰る気持ちは全然ないため、不毛な現状はいつまでも続いていくでしょうね。いつまでたっても、頭痛の種はなくならなそうですよ。
  • from くろろ |
  • 2009/10/09 (22:30)

モスレム社会

モスレム社会は確かに過去にいきているようですね。キリスト教でも中世時代には聖戦で、ヨーロッパ近辺で、残虐なことを行っていたことを考えれば、モスレムはまだ若い宗教であるのかもしれません。それにしてもモスレムが、テロリストや政治宗教過激派に利用されることが多いのは何か問題点があるんだとおもいます。教え自体か、環境によるのか。モスレムの指導者たち、一般のモスレム信仰者も過激派だけが問題を起こしていると知らん顔しないで、若い人たちやテロリストの真のモスレム教育に誠心をそそいで欲しいものです。

Tomimaruさんへ

このテロはアメリカとの深い軋轢があるんじゃないかと思います。
イラクがクェートを占領したときに起きた湾岸戦争で、アメリカ軍の指揮下のもとに十万人以上のモスレムが殺されて、聖地であるメッカやメディナがあるサウジアラビアに異教徒であるアメリカ軍が基地を置いたのが、テロリストを逆なでしたようです。

大体ブッシュ大統領にも黒い疑惑が付きまとってましたし、イラク進軍のときはありもしない細菌兵器を潰すのが名目だったし、アメリカ側も大きなことは言えないんですよね。あのイラク戦争なんか、戦争という名の国家規模のテロといえなくもないんですから。
犠牲になるのは、何も知らずに踊らされる一般市民です。

モスク側が穏やかに話しても、あの人たちは聞く耳を持っていないんじゃないかと思います。
イスラエルとパレスチナの、日本海溝のような憎しみを見てると、アメリカ側諸国とテロリストの憎しみも永遠に続きそうな気が・・・・・・
  • from くろろ |
  • 2009/10/11 (16:40)
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