2009/09/08 (Tue) 蜘蛛の捕食風景

朝キッチンでブブブ、ブブブとくぐもった蠅の音を聞いたことから始まった観察。

テレビなんかで蜘蛛の捕食の様子を見たことはあるけれど、実際に目撃したのは生まれて初めて。

気持ち悪いから嫌われ者の蜘蛛だって、弱肉強食の厳しい世界の中でその役目を全うしている。

見ているうちに、昔の有名な映画「蠅男の恐怖」を思い出してしまったけれど、蜘蛛だって食べなきゃ飢え死にするんだよね。

えらいぞ、私に蠅たたきで天国に行かされる予定だった蠅を上手くとってくれるとは。

写真はいろいろ問題もあるかもしれないから、追記に隠しておこう。

見たい人だけ、クリックね。

見つけたのは窓の下に取り付けられた暖房機のした。
ちょうど蜘蛛が獲物を捕まえたところだったよう。
蠅は必死になって逃れようとしていて、ブブブ、ブブブと身動きするけれど、体に次から次へと掛けられていく糸は鋼のように頑丈で、だんだん動きができなくなっていく。


蜘蛛は自分の作った罠に足場を作り、２本の足でぶら下がってる。
４本の足で獲物を固定し、残りの２本が大活躍。

蜘蛛は獲物に口を突き刺して毒を注入し、動けないようにするそうだが、これってもしかして決定的瞬間？この後、蠅の動きが鈍くなった。しばらくすると、全く動かなくなってしまった。

蜘蛛のお仕事は続く。前のほうの足でぶら下がり、一番後ろの足を自分のお尻にやっては粘液を取り出して糸のように伸ばしていく。その糸を獲物の体に絡みつけていくのは、「いーとーまきまき、いーと－まきまき、」なノリ。獲物の上にもってきた足をクルクル、クルリン。足をお尻に持って行って、また糸を取り出してクルクル、クルリン。

足の長ーい蜘蛛をよく見ると、前と後ろが特に長い。前はぶら下がるため、後ろは糸をお尻から獲物まで持っていくために長いみたい。動けなくなった蠅にクルクル、クルクル、大きいから巻くのにも時間がかかる。そんなに暇じゃない私は、ここで離脱。

夕方にどうなったか覗いてみた。蠅は完全に糸に覆われ、ミイラ状態。まるで、羽化する前の蛹のよう。蜘蛛はじっと動かずに頭が獲物の上に。おや、お食事中なのかな？

 

蜘蛛は消化液を獲物の体内に注入して、液体にして飲み込む（体外消化）。
翌日もう一度覗いたら、未だに同じ格好のままだった。
昨日は消化液を注入してたんだろうから、今日はそれを飲み込んでるのかもしれない。

蜘蛛のお食事が終わった後、体の中を蜘蛛に吸われた獲物は干からびると思われている。

いやいや、そうじゃないんです。
なんと、外形はそのままに、中身が空っぽになるんだって。

ううう、ライオンに食いちぎられるのと、蜘蛛に体の中を空っぽにされるのと、どっちがホラーだろう・・・