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旅行+生活情報+ドイツ語と、ちょっと言いたい今日のドイツ

カテゴリー「旅行記 ウィーン」の記事一覧
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まだやっとるんかい!とお思いの方もございましょうが、今回は正真正銘の最終回です(^^;)
ウィーンは昔から中央駅がなく、東西南北方面へはそれぞれ違う駅に行かないといけません。
しかし、2009年末から南駅の工事が始まり、2013年には新しい中央駅として一部開業、2015年には全面開業する予定になっています。そして、現在それぞれの駅に到着している列車もここが終着駅になります。

が、同じく2009年の9月からウィーン西駅の改装工事が始まりました。
中央駅が完成すると長距離列車がそちらへ行くため、西駅の需要が少なくなることを踏まえての再開発のようです。
1954年に完成した、今まで使われていたホールは屋根が記念物として保護されているため、これはこのまま残りますが、左右に新しい建物が建てられ、それ ぞれがビジネスビルとして提供されるほか、南側のビルにはホテルもでき、たくさんのレストランも入る予定になっています。

オーストリア鉄道西駅改装工事についてのお知らせを読むと、改装工事は中央駅同様長期にわたるそうで、2010年半ばに建物の外側の建築を終了させ、内部の工事にかかります。
実際にすべての工事が終わるのは2011年の秋だそうで、それまでは鉄道理用客は不自由な思いをしなければならないようです。

ウィーン西駅
どう見ても特急が止まる駅には見えない西駅(wWikipediaより)


さて、16時出発のICEに乗るとフランクフルトまで5時間半もかかります。
ということは、列車の中でお腹がすくのは決定的なので、小さくなった駅構内のパン屋でKrapfen(ベルリンならBerlinerになる)を二つ買いました。ホテルの朝食ビュッフェからリンゴとバナナを1個づつもらってきてるけど、それだけじゃあ足りないだろうしね。
私の町のパン屋では見たことないけど、ここではチョコ入りとカスタードクリーム入りのがあったので、試してみることにしました。結果は、チョコはましだけど、クリームは美味しくなかった
こういう時に思うのはいつも同じ。

日本の駅弁は偉大だ!

ヨーロッパでもローストチキンなんかを駅構内で売ってたりもしますが、あんまりいい匂いなもんで、他の乗客に遠慮しながら食べないといけない。
冷たいご飯は食べないヨーロッパ人だから、持ち込むにしてもパンになるんだけど、日本人としては駅弁を電車の中で食べるのが旅情というもんなんですよね。

Railjet
オーストリア鉄道の国際特急列車

Doppeldecker
近郊電車のDoppeldecker(二階建て電車)

ICE
いたいた、私が乗る予定のICE

電車大好き息子の影響で、駅へ行けばついつい電車にカメラを向けてしまう。
でも、国によって色も形も違うから、見ていると楽しいですよ。

さて、スケジュール通りに出発したICEですが、Lidl-Ticket利用期間の最後の日曜日だからか、すごい混みようでした。私は義妹から警告されていたので座席予約しときましたが、思った通り列車はほとんど予約席で埋まってる。
こちらは日本のように自由席車両があるわけではなく、座席の上にある小さな掲示板に予約客の行き先が出ます。つまり、掲示板に行き先が出ている席はすでに予約されているということ。
列車内にはいくつか予約されていない席がありましたがすでに埋まっており、予約していない乗客が次から次へと乗ってくるので、席に座れない人が乗車口にあるスペースにあふれ出る事態となりました。

こんなに乗車率が増えるとは、Lidl-Ticket様様ですな、ドイツ国鉄さん。
みんな長距離旅行者だから、席がないとわかったときはがっくりきたでしょうねえ。
と、黒人グループの一人が、空いてる席を探して車両を行ったり来たり。
それだけならとっても普通だけど、なぜか手にトロフィーを持っている。
おや、もう一人やってきたけど、やっぱりトロフィーを持っている。
なんでわざわざトロフィーを手に持ってるの?
彼らも席がないとわかって、乗車口のスペースに座り込みました。トロフィー抱えて(^^;)

次の停車駅に着くと、またもや乗客が入ってきて、乗車率はなんと180%に膨れ上がりました。
ちょっと、これはきつすぎるぞ!と思っていたら、リンツで乗り換えの人が降りてまたもや150%に減少。そのあとは大した変化もなかったので、乗車口の人たちは全員座り込み、黒人グループのうちの二人は何と床に寝っ転がってる(そんなに疲れてたんだ)

パッサウを過ぎ、アウクスブルグを過ぎると、ようやく座席にも空きがみられるようになり、黒人グループの中の二人はめでたく私の後ろの席に移動。
ニュルンベルグからは他の3人と付添のドイツ人(?)も私の前の席にすわれて、全員がほっと一息。
すでに外は真っ暗で、私もうとうとしていたら、前から声が勝手に聞こえてくる。

アフリカのどの国からきているのかはわからないけれど、付添の人が英語で何かを説明していて、それがどうも彼らの業績に関するものらしい。タイムが良ければボーナスが出るだの、一人一人に指示なんかも出している。
どうやらこの付添人、彼らのマネージャーらしい。
話から推測するに、彼らは陸上選手らしい。確かに、彼らの体格はマラソン選手にふさわしい軽さだけど、4月の10日に参加したあと、フランクフルトにも参加するとか言っている。
そんなにあちこちである大会と言えば、やっぱりマラソンしかないじゃない?
2時間なんとかというタイムも聞こえてきたから、彼らがプロのマラソン選手なのは決定的だな。

マラソン大会でよく招待選手が出場してるけど、彼らもそんな人たちなんだろうか?
ともかく、彼らはマラソンの季節になったヨーロッパを、あちこちに遠征に行ってるみたいですよ。
時たまどこかのサッカーチームに出会うことはあるけれど、今度はマラソンチームなんだ。。
こっちは遊びに行った帰りだけど、向こうはお仕事。ご苦労様です。
と、車掌が回ってきて検札が始まりました。
ごそごそとマネージャーが取り出したのは、私と同じLidl-Ticket(笑)
こんな人たちなら普通のチケットかと思ったけど、遠征にはお金がかかるんだよね。

もしかしたら、次の大きなマラソン大会で、みんなが走っているのをテレビで見るかもしれない。
袖振り合うも多少の縁。応援してるからね!

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いよいよ最終回。3日目の後半です。
ウィーン博物館とおさらばした後は、ウィーンで一番きれいと書いてあるカールス教会へ行ってみました。
どこを歩いても似たような道と似たような建物。最初は感激する人も、最後には見向きもしなくなるよね(^^;)

カールス教会への道
向こうに見えるのがカールス教会

カールス教会
外見は普通の教会です

正面から人が出てくるのでそこから入れるのかと思ったら、入り口⇒ と書いてある。
素直に横に回ったら入り口には切符売り場があって、またもや6ユーロ(ウィーンカード:5ユーロ)と書いてあるので入るのをやめました(はあ~)

と、出口であるのを知らない人が次から次へと正面のドアのほうに行くんですが、あれれ?
そのまま中に入っちゃったぞ?
あれ、次の人も中に入っていく。
ちょっと、入り口は向こうと書いてあったら、そこが出口なのはわかるはずだぞ・・・
あれー、みんな中に入っちゃった!

しょーもなー、出口から入ってもわからないんじゃない。
入り口が閑散としてるわけだ。
それなら私も出口から入っても良心がとがめない・・・・・・うーん、さっきドアの前まで行って引き返したから、行きにくいなあ。教会の前で、オペラへのお客さんの引き込みをしてるお兄さんが、私を覚えてるだろうしなあ・・・
ということで、残念ながら中は見られませんでした。

しかし、ウィーンで一番すばらしい教会というのがどうも気になって、Wikipediaで画像を探してみました。

カールス教会
確かにきれいだ

youtubeにも教会の中を撮影したものがあったので、載せときます。
これで、行った気分になれるかも。


とうとうウィーン滞在予定の3日が経ち、今日は16時のICE(ドイツ新幹線)に乗って帰らなきゃいけません。
しかし、最後の最後までお茶もせずに、ひたすら博物館めぐりをする執念の鬼、くろろ。
最後にやってきたのはFoltermuseum(拷問博物館)であります。
ドイツのローテンブルグに大きな博物館があって展示品も多いんですが、ここは人形を使って臨場感を出しているので、写真を撮りにいきました(笑)

ここは第二次世界大戦の時の防空壕を利用した博物館で、空気を送る機械室が残ってます。
数十人が入れるくらいの小さい部屋なのですが、入館料が何と6ユーロ(ウィーンカード:4.50ユーロ)!
ぼったくりじゃないのさ!
隣に立ってるHaus des Meeres(海の家)はジャングル地域に住む動物を集めた、水族館のような動物園のような建物で、そっちのほうがよっぽど面白そう。

とはいえ中に入っちゃったし、時間も残り少ないので、写真を載せることにいたしましょう。
最初の写真には3つの刑が入ってます。

水責め
左は水責め。真ん中は針の椅子、右は指を締め付ける拷問。

指の拷問は、板と板の間に指を入れ、ねじで板の間の指をきつく締め上げます。
針の椅子は、太い針がたくさん立っている椅子で、座らされた囚人の膝の上に重たい石などを置いて、苦痛を与えたもの。水責めの様子は下の写真で

水責め
無りやり水を飲まされたのです

これは水を飲まされてますが、鉄籠に入れられて水の中に沈められる刑もあります。
パンは当時、重さがキチンと決められていて、パン屋がパンの目方を少なくするとこの刑に処せられました。

今度は喧嘩両成敗の刑です。
喧嘩ばかりしている女用の枷で、こういう風に向かい合わせに繋がれました。
これは辱めの刑で、板の穴に一人分の頭と両手を入れて固定される刑では、町の広場に設けられた枷や籠に数日間つながれて、町の衆から罵声や罵り、嘲りを受けなければなりませんでした。当然、いろんなものも飛んできます。
左に見えるのは辱めを与えるマスクで、嘘つきや詐欺師、口が非常に悪い人に着けさせました。

喧嘩両成敗
枷につながれても喧嘩はできる。が、女性は刑を受けるほど煩かったのか?

次はこわーい道具です。
Eisene Jungfrau(鉄の処女)といいますが、⇒を見てください。太い針がたくさん出てるでしょう?
この中に入れられ、扉を閉められると、針が一気に体に突き刺さるという仕組みで、拷問、死刑、両方に使われたそうです。
ちょっと、これ本物?
もし本物なら、心霊写真になっててもおかしくないぞ・・・・・・(ゾクリ)
何かが写真の中に見えた人はご報告を!

鉄の乙女
どんなだったか、想像したくない・・・

最後はギロチンの登場です。他の拷問道具に比べれば、これはあっという間に終わるから一番情け深いと言える。
昔は町の広場に舞台を設け、たくさんの人が見守る中で処刑が行われたんですよ。
ギロチンの刃が落ちると、前に置いてある入れ物の中に首がころりと落ちる・・・

ギロチン
マリー・アントワネットも公衆の前で処刑されました

ルワンダ内戦のときだったか、テレビで斬首の瞬間が報道されたことがありました。
境界から先へは入れなくて望遠で撮影されていましたが、道路の端に立ってる男の足元で、一人の男の人が膝まずいて頭を垂れていて、男が大きな刃物を男の人めがけて振り落とし・・・・・・
スパッと切り落とされた男の人の頭は、ころころと地面に転がった。
・・・・・・ショッキングな報道でした。

展示の最後にはAmnestyのコーナーがあり、現代の拷問や死刑の実態、死刑システムの廃止を訴えるパネルが展示してありました。
興味のある方はこちらからサイトへどうぞ⇒ 死刑に異議あり!


おまけに続く(^^;)

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下の写真の人知ってます?
ハプスブルグ家の有名な女帝です。
答えは画像の下に反転してあるので、わからない人はマークしてみてください。

マリア・テレジア
マリア・テレージア女帝(1717 - 1780)
18世紀にハスプブルグ家継承者としてオーストリアを動かした女性で、フランス革命で処刑されたマリー・アントワネット(マリア・アントーニア)は彼女の娘です。
王家としては珍しく恋愛結婚をし、夫の死後自らの死までずっと黒い服を着ていましたが、ジッシーは息子のルドルフ皇子が死亡した時、彼女を見習ってやはり終生喪服を着たそうです。

さてさて、ウィーン最終日の3日目はWien Museum Karlsplatz(ウィーン博物館 カールス広場)に出かけました。どこでも郷土博物館は地味だけど、小さな村がどのようにして大都市に発展していったかを知るのはなかなか興味深いものです。
他にも有名な博物館はあるけれど、何と言ってもお財布が軽くなりすぎるので、お値段が安くて展示品がたくさんあるウィーン博物館はありがたい。

しかしここで愚痴を一言。
パリは博物館パスがあって、どれだけたくさんの博物館を回ってもパス料金のみ。
それこそご飯を食べる暇もないほど走り回り、250%満足できたけど、ウィーンは最悪!
あまりの高さに見られない博物館があったんだから(Hofburgとか)、観光客のために博物館パスを作れ!

ということでウィーン博物館へ戻ります。
入館料:6ユーロ (ウィーンカードで4ユーロ)(入館料で常設展と特別展が見られます。)
19歳未満:無料
無料の日:毎月第一日曜日

ウィーンの略歴
ウィーン周辺からは石器時代の物が見つかっていますが、ケルト人の時代には砦集落がつくられ、紀元1年にローマ人がここに砦を作り、ケルト人の町を従えていました。
16世紀と17世紀には、ハンガリーの3分の2を支配したオスマン帝国と、ハンガリー国王を兼ねるハプスブルグ家引きいるオーストリア帝国との間に2回戦争があり、ウィーンはあわや陥落の危機に見舞われたこともあります。
ハプスブルグ家がヨーロッパの王国に権力を広げていくにつれ、ハプスブルグ家の本拠地であるウィーンは華やかな黄金の時代に入ります。マリア・テレージアの時代には、モーツァルトが何度もウィーンを訪れて演奏しました。
1919年に最後の皇帝が退位してオーストリア共和国になったあと、第二次世界大戦では市街の5分の一が廃墟と化しました。激しい市街戦の後に降伏したあとは、連合軍であるアメリカ、イギリス、フランス、ロシアによって1955年まで分割占領されることになります。
戦後は世界的な機関がウィーンに本部を置いており、国際核エネルギー機構(IAEO)と精油輸出国機構(OPEC)の本部が設置され、世界で3番目に大きい国連の事務所(UNO-City)があります。


さてさて、博物館の中はフラッシュさえ使わなければ写真を撮ってもいいので、面白かったものを撮ってきました。やっぱりいつみても面白いのは中世の騎士の鎧兜ですが、メインは壁にかかっているものです。
これは貴族が着けていたものですが、颯爽たる鎧を着て頭がこれだったら、笑えない?

鎧
暗い写真を加工してあるのではっきり見えないのが残念だけど、右は鹿の角と女性。その横には熊みたいなのが乗っかってて、一番左は細長い角にぴらぴらMaibaum(5月の木)みたいに飾り物がついて る。

下の写真をよく見てみましょう。
赤丸の中に、ナイフのようなものが見えるでしょう?
これは折りたためるようになっていて、馬上で槍を持つための補助器具です。
全身を覆うタイプの鎧はその重量だけでも相当のもの。
その上武器も重たいので、馬上で槍を振り回す労力を減らすためにこの補助器具がつけられました。
これで槍を固定し、左手で馬の手綱を操ります。
鎧
いったい何キロあるんでしょう?


今度は調度品ですが、これは何でしょう?
真珠層の ある貝でできている、豪華なものです。
これだけを見てすぐわかったら、えらい!

ランプ

これでわからなかった人には、ヒントをあげます。
それは次の写真です。

ランプ
もうわかったね?そう、ランプです。

ろうそくを灯すと貝に描かれた絵が明りの中に浮かび上がる仕掛け。
ロマンチックなひと時にうってつけですね。
他にも展示物はあるけれど、まあ普通のものということで、ウィーン博物館はここでおしまい。

あと1回続きます

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ウィーン2日目です。
ホテルも写真を撮ろうとカメラを構えていたら、ちょうどオーストリアのパトカーが通りかかったもので、ラッキーとばかりにパチリ。

ウィーンのパトカー
オーストリアは白地に紺と赤ですっきりしてますね。

ドイツ警察
こちらはドイツのパトカー。最近は色が緑から青に変わってきてます。Wikipediaより

ホテルの裏側はドナウ川畔で、川沿いの静かなにはボートのクラブハウスなどが並んでいます。
その道から向こう側を見れば、Donau Insel(ドナウ島)がくっきりとよく見える。
ドナウ島
まるで湖のような、静かなドナウ川の向こうに見えるのはドナウ島。

今日は中心地にある、ウィーンのおへそになるステファンスドームを見学。
ステファンスドーム
シュテファンスドーム Wikipediaより

見学した後、インフォメーションで資料をもらおうと歩き始めました。
が、なーんかおかしい。
ドームから南に歩くはずなのに、通りの名前を見ても地図で見つからない。ということは変な方向に歩いてるということだけど、目印になるものもなく、周りはみな同じような貴族の館風建物。
そのうちやっと大通りに出たら、あるはずのない地下鉄の駅が見える(汗)
まったく、どこもかしこも同じような風景だから、間違えて北西に向かっちゃったのに全然わからなかったぞ。どんな建物かというと、下のような感じの建物。立派なものですが、こういうのがずっと続くんだよね。

ウィーンの風景
ちょうどモダンな広告の路面電車がきたのでパチリ

結局インフォメーションでは何の収穫もなく、近代美術館もお目当ての常設展がないのでバツ。
迷子になってあちこち歩いただけで損したけど、気を取り直して、Gustav Klimtグスタフ・クリムト)の作品が多いSchloss Belvedereベルフェデーレ宮殿)に行くことにしました。

大抵のところへは地下鉄で行けますが、なかにはフンデルト・ヴァッサーハウスのように路面電車が最寄駅のところがあります。ここも路面電車の71番かD番でしか行けない。
近代美術館になっているObers Belvedere(ベルフェデーレ上宮)はD番で、特別展が催されるUnters Belvedere(ベルフェデーレ下宮)は71番の路面電車で行きます。
たくさんの路面電車が交差するSchwarzenbergerstrasse 駅から両方の電車に乗れます。
ウィーンの路面電車
レトロな感じの路面電車もたくさん走ってます

Schloss Belvedere 駅で降りると、上宮は目の前。
建物の中に入る前に、観光客は写真を撮らないといけません。
ベルフェデーレ上宮
正面玄関ですが、入館口は裏側

ベルフェデーレ上宮
下宮との間にある大きな庭園。たくさん観光客が来ています。

下宮はちょうど、この宮殿を立てたプリンツ・オイゴン(プリンス・オイゴン)展をしていました。
ま、ベルフェデーレ宮殿室内は大したことないので、展示に興味ある人だけ行きましょう。

ベルフェデーレ宮殿公式サイト

上宮と下宮のコンビチケット:13ユーロ(ウィーンカード:11.50ユーロ)
上宮:9.50ユーロ(ウィーンカード:8ユーロ)
下宮:9.50ユーロ(ウィーンカード:8ユーロ)
19歳未満:無料

上宮には有名な近代美術の画家、クリムトの作品がたくさん展示してあり、その中でも「Der Kuss」(キス)が有名です。1900年初期は彼の最高期で、金箔を使った代表的な作品が数多く作られました。
下に数点作品を載せましたが、Wikipediaに相当数の作品の写真があるので、興味のある方は覗いてみてください。
クリムトの作品集を見てみる

写真:左上「der Kuss(キス)」、右上「Judith(ユディト)」、左下「Hoffnung(希望)」、右下「Mäda Primavesi」 右下の作品以外は、背景やモチーフのところに金箔がふんだんに使われています。
クリムト クリムト
クリムト クリムト
写真はWikipediaより クリックで拡大します

続きます

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今回はウィーン一日目の後半です。
シェーンブルン宮殿から地下鉄に乗った後、いったんホテルにチェックインしに行きました。
ホテルの詳細は前下院記事に乗っているので省きますが、国連事務所のあるUNO-Cityの次の駅で降ります。ウィーンって、ニューヨーク、ジュネーブに次いで3つ目に大きな国連事務所があるんですね。
建物内の見学ツアーがあるので行ってみたいなあと思ったけど、週末にやってきたので残念ながら国連はお休み。下手な博物館より、よっぽど面白そうですけどねえ(未練)


ともかく、広い庭園歩きで疲れた足を休めた後は、ウィーンに来た理由の一つである、有名な芸術家Hundertwasserフンデルト・ヴァッサー1928-2000) の建築物を見学に出発です。
地下鉄U1とU4が交差する駅Schwedelplatz で降りた後は、長いエスカレーターで地上にでます。
駅前は路面電車の駅になっていて、1番と2番がやってきますが、私は1番に乗車。昔の栄華の面影がどこへ行ってもついてくる道路をレトロな路面電車で数駅走ると、目的地のRadetzkyplatz駅に到着です。
降りてすぐ左側の角を見ると・・・

Hundertwasserhaus
Wikipediaより

建物に250本の木を植えて自然と合体させたHundertwasserhausフンデルトヴァッサーハウス)は、横道の道路が波打ち、自由な曲線と色で飾られています。道路の両側が同じ高さ の建物で、お天気はよかったけど陰になっていたので、写真も残念ながら暗い。

Hundertwasserhaus

角になっているこの家は、横道に伸びる外壁がカラフルに塗られています。この家が建てられた1985年は鮮やかな色でしたが、今は年月の跡がくっきり。雨が流れた跡が見えて、なんだか興ざめしてしまう・・・

Hundertwasserhaus

さすがに有名な観光スポットなので、たくさんの観光客がユニークな家を見学に来てました。
やっぱり若い人が多い。じいさんばあさんはウィーンの街並みを見て感激してるんだろう。

ここには人が住んでいるので建物の中の見学はできませんが、横道の向かい側にあるHundertwasser Village で建物の中の様子が見られます。いわばお土産屋さんですが、ここのトイレは必見ものですので、トイレおばさんにチップをあげるのをケチらない人はぜひどうぞ。私はけちっちまった(汗)
ビレッジ公式サイトで中の様子が見られるので、上の名前から飛んでください。

Hundertwasservillage

バルセロナのガウディの建築物には感動したけど、ガイディの影響を受けたフンデルト・ヴァッサーのデザインもすばらしい。こんな家に住みたいもんだ。
家の見学が終わった後は、400mしか離れていないところにあるKunsthaus(下の写真)へ直行です。
独特のデザインのこの建物はフンデルトヴァッサー博物館で、彼の作品もたくさん展示されています。
入館料は9ユーロ。ウィーンカードで8ユーロになります。

Kunsthaus


彼のデザインした建築物はオーストリアとドイツにたくさんありますが、他にも日本に4件、アメリカ、イスラエル、スイス、ニュージーランドに1件づつあります。
彼の雅名はFridensreich:平和が豊富、Hundertwasser:百水 という意味になるので、百水という印を作品に押してあるものもあります。

hundertwasser_schule
オーストリア:学校 行くのが楽しくなること請け合い(Wikipediaより)

hundertwasser_kirche
オーストリア:教会 中が見てみたい(Wikipediaより)

hundertwasser_bahnhof
ドイツ:Uelzen駅 楽しい!(Wikipediaより)

舞洲ゴミ処理場
大阪:舞洲ゴミ処理場 ゴミのイメージがふっ飛んだ(Wikipediaより)


見ているだけで楽しくなるこんな建築物を生み出したフンデルトヴァッサーは自然を愛した人で、自分が死んだら晩年過ごしたニュージーランドの家の庭に埋め、その上に木を植えるように遺言しました。
彼がニュージーランドからヨーロッパに向かう客船、クイーンエリザベス号の船上で死亡した後は、遺言通りニュージーランドの家の庭に、棺桶に入らずに裸で埋められました。
彼の墓の上にはユリノキが植えられ、彼が願った通りに彼を肥やしにして、今も大きく育っていることでしょう。

続きます

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