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2024/11/22 (Fri)
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2010/05/08 (Sat)
300年の歴史を誇る、マイセン磁器製作所
今回は300周年を迎えた、由緒あるマイセン製作所の紹介です。
実は今年が300周年なのに、帰ってきてから気が付きました。
そういえば、特別な催し物の案内もあったなあ・・・(汗)
これからマイセンを訪れる人のために、催し物の時期を書いておきます。
5月から始まるアルブレヒト城の展示は特別展ですが、年2回の一般公開日は毎年あります。
もし旅行日を調整できるなら、ぜひ公開日に行きましょう。
子供粘土教室も開催され、家族連れで賑わいます。
また、たくさんある製作所の建物の中庭ではお祭り風にビアガーデンができるので、飲食もできます。
まあ、そこらへんは横に置いといて(^^;)、ともかく製作所に行ってみましょう。
マイセンの町から徒歩15分ほどで、マイセン製作所にたどり着きます。
前には観光客がたむろしてるから、間違えようもなし。
早速入館料8.50ユーロを払って中に入ると、1階は大きなお店となっており、ショーケースに飾られた作品の値段を見てため息をつくことになります。まあこの写真のお値段を見てみてよ。
これ、約560万円ですよ。
当然金色は本物の金を使ってるわけですが、これでお茶なんか入れられません!
使用中にどこかを欠かせでもしたら、しばらく寝込みそうです
博物館の1階はショップで、素晴らしいお値段のコーヒーセットの横でお土産になる小さいものも売っていますが、奥のほうに行くとアウトレットのコーナーが あって、手ごろな価格のものを探す人たちで賑わっています。私にはアウトレットでも手が出ませんがね。
日本式の2階と3階は博物館になっていて、歴史的な作品が展示してあります。
写真はご自由にということで、ブログ用に撮ってきました。
小さい写真はクリックすると拡大するので、じっくり見たい方はどうぞw
日本人向けには干支柄のコーヒーカップが作られています。
その他にも、それぞれの国で好まれるタイプをその国用に作っているようです。
写真のロシア人用のコーヒーセットも、ロシア人に好まれるデザインだそう。
日本人用とはだいぶ違いますね。
博物館の展示品の中には、磁器製造の説明になる展示品もあります。
ただし、説明書きは一切なしで展示品だけ。
展示品も小さくて、気づかずに通り抜ける人がたくさんいる。
なんだかもったいないですねえ。
左にあるのは型で作ったパーツ。これを繋ぎ合わせて一つの作品に仕上げます。
一度素焼きした後透明な釉をかけてさらに焼き、色を着けていきます。
説明は何もないけれど、色を付けていく順序だと思う
もともと磁器というのは11世紀の中国で発明されました。
その後改良を重ねて白磁器が作り出され、日本でも技法が伝わって有田焼きが作られました。
17世紀ころにはこれら中国と日本の白磁器が西洋にわたり、貴族たちの間で高級陶器として珍重されるようになり、自分たちにも同じものが作れないかと研究がなされていましたが、成功する所はなかなかでてきませんでした。
そんな中、18世紀初期にドイツのザクセン王国の国王、アウグスト強王が金を作らせようとしていた一人の錬金術師が1707年に赤茶色の陶器を開発。目標としていた白磁とはほど遠いものでしたが、1708年についに東洋の白磁と同じものを作ることに成功。これがマイセン磁器の誕生となりました。
1710年にアウグスト強王は「王立ザクセン磁器工場」を設立。これがマイセン磁器製作所の始まりです。最初は東洋のデザインをそのまま模倣していましたが、1720年から30年にかけて招かれたヨーロッパの絵付師たちによってヨーロッパのデザインになりました。
マイセンのトレードマークは、贋作防止のために1720年に作られましたが、当時はAR(アウグスト強王の名から)でした。
左の写真(Wikipediaより)にあるK.P.Mは、王立磁器製作所の略です。
その後、1723年から2本の剣が交差したデザインに変わり、何度かのデザインの変更を経て現在のマークになっています。
このトレードマークは、現在使われているトレードマークの中でも世界1古いトレードマークの一つとなっています。もし骨董屋で初期のマークの入った磁器を見かけたら、すごい骨董品を手にしているわけですね。
クリックで拡大しますので、興味のある方は大きくしてご覧ください。
次回は、滅多に見られない製作所の中の様子をご紹介します。
実は今年が300周年なのに、帰ってきてから気が付きました。
そういえば、特別な催し物の案内もあったなあ・・・(汗)
これからマイセンを訪れる人のために、催し物の時期を書いておきます。
5月から始まるアルブレヒト城の展示は特別展ですが、年2回の一般公開日は毎年あります。
もし旅行日を調整できるなら、ぜひ公開日に行きましょう。
子供粘土教室も開催され、家族連れで賑わいます。
また、たくさんある製作所の建物の中庭ではお祭り風にビアガーデンができるので、飲食もできます。
製作所に行ったら偶然一般公開日だったんですけど、粘土教室で子供たちが自分の作品を手に嬉しそうでしたが、全然気が付かずにいつもこんなのだと思い込んで見学しとりました(大汗)●2010年4月24日
マイセン磁器製作所 Tag der offenen Tuer(一般公開日)
(製作所内の職人の仕事風景が見られる。また、家族向けに子供粘土工作教室もある)
●2010年5月8日-10月31日
マイセン・アルブレヒト城(丘の上に建つお城。中庭?にドームが建っている)
「純白(ドイツ語の「賢人」という単語との掛け合わせ)の石-Der Stein der Wei(s)sen」
●2010年10月23日
マイセン磁器製作所 Tag der offenen Tuer(一般公開日)
(製作所内の職人の仕事風景が見られる。また、家族向けに子供粘土工作教室もある)
日本でもデパートで記念のマイセン展が開かれるそうで、日本の方はそちらへ見学に行ってもいいかも。3月と4月の分は終わっちゃったから、5月以降の予定を書いときます。
≪5月≫
井筒屋 5月13日(木)~17日(月)
大丸心斎橋店 5月19日(水)~24日(月)
福屋 5月27日(木)~6月1日(火)
≪6月≫
大丸札幌店 6月9日(水)~14日(月)
大丸博多店 6月9日(水)~15日(火)
まあ、そこらへんは横に置いといて(^^;)、ともかく製作所に行ってみましょう。
マイセンの町から徒歩15分ほどで、マイセン製作所にたどり着きます。
前には観光客がたむろしてるから、間違えようもなし。
早速入館料8.50ユーロを払って中に入ると、1階は大きなお店となっており、ショーケースに飾られた作品の値段を見てため息をつくことになります。まあこの写真のお値段を見てみてよ。
これ、約560万円ですよ。
当然金色は本物の金を使ってるわけですが、これでお茶なんか入れられません!
使用中にどこかを欠かせでもしたら、しばらく寝込みそうです
博物館の1階はショップで、素晴らしいお値段のコーヒーセットの横でお土産になる小さいものも売っていますが、奥のほうに行くとアウトレットのコーナーが あって、手ごろな価格のものを探す人たちで賑わっています。私にはアウトレットでも手が出ませんがね。
日本式の2階と3階は博物館になっていて、歴史的な作品が展示してあります。
写真はご自由にということで、ブログ用に撮ってきました。
小さい写真はクリックすると拡大するので、じっくり見たい方はどうぞw
クラシック柄。値札を見て唸ろう | こちらも売り物。買えない(^^;) |
昔のパリ 博覧会に出展された | ロシア人向け |
変わったデザイン | 何を入れるのかな? |
日本人向け干支カップ | 日本人向け干支カップ |
昔のパリ博覧会出展品 | これは18世紀 だった・・・かな? |
日本人向けには干支柄のコーヒーカップが作られています。
その他にも、それぞれの国で好まれるタイプをその国用に作っているようです。
写真のロシア人用のコーヒーセットも、ロシア人に好まれるデザインだそう。
日本人用とはだいぶ違いますね。
博物館の展示品の中には、磁器製造の説明になる展示品もあります。
ただし、説明書きは一切なしで展示品だけ。
展示品も小さくて、気づかずに通り抜ける人がたくさんいる。
なんだかもったいないですねえ。
左にあるのは型で作ったパーツ。これを繋ぎ合わせて一つの作品に仕上げます。
一度素焼きした後透明な釉をかけてさらに焼き、色を着けていきます。
説明は何もないけれど、色を付けていく順序だと思う
もともと磁器というのは11世紀の中国で発明されました。
その後改良を重ねて白磁器が作り出され、日本でも技法が伝わって有田焼きが作られました。
17世紀ころにはこれら中国と日本の白磁器が西洋にわたり、貴族たちの間で高級陶器として珍重されるようになり、自分たちにも同じものが作れないかと研究がなされていましたが、成功する所はなかなかでてきませんでした。
そんな中、18世紀初期にドイツのザクセン王国の国王、アウグスト強王が金を作らせようとしていた一人の錬金術師が1707年に赤茶色の陶器を開発。目標としていた白磁とはほど遠いものでしたが、1708年についに東洋の白磁と同じものを作ることに成功。これがマイセン磁器の誕生となりました。
1710年にアウグスト強王は「王立ザクセン磁器工場」を設立。これがマイセン磁器製作所の始まりです。最初は東洋のデザインをそのまま模倣していましたが、1720年から30年にかけて招かれたヨーロッパの絵付師たちによってヨーロッパのデザインになりました。
マイセンのトレードマークは、贋作防止のために1720年に作られましたが、当時はAR(アウグスト強王の名から)でした。
左の写真(Wikipediaより)にあるK.P.Mは、王立磁器製作所の略です。
その後、1723年から2本の剣が交差したデザインに変わり、何度かのデザインの変更を経て現在のマークになっています。
このトレードマークは、現在使われているトレードマークの中でも世界1古いトレードマークの一つとなっています。もし骨董屋で初期のマークの入った磁器を見かけたら、すごい骨董品を手にしているわけですね。
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次回は、滅多に見られない製作所の中の様子をご紹介します。
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一つ100ユーロ(約12000円)以上してましたよ。
なんでも18世紀初期のデザインで、東洋風のデザインになってるんだそうです。
博物館の1階はお店にもなっていて、アウトレットが買えるんですよ。
記事に付け足しときました。
干支のカップもリンク切れしてたので直しときました。
でもこれ、私にはいまいちなデザインに思えるんですけどねえ・・・
スズランのポット、私も気に入ってます。
こういうものを作る職人の腕は一流ですね。
そんな才能がある人がうらやましい・・・
すごいお値段のポットなんかを買う人は、どこかの富豪かどこかの貴族でしょうね。
オニオンの小皿を買うにも清水から飛び降りないといけない私なんか、マイセンのお店を覗くこと自体が間違ってるんだ・・・
No Title
no name さんへ
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Anyway I just noticed that you are right.
Thank you for your comment!